入れ替わり
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「だが、俺が約束を交わしたのは名無しだ。君ではない」
「エッ!?」
「ライオコンボイから聞いたぞ。お前は誰だ。デストロンの一人か?」
「エーッ!?ま、待ってスクーバ様!」
スクーバさんが合図すると全員がアルテミスを取り囲むように集結した。
「どうしよ~。コレってひょっとしてマズイ展開?」
「スタースクリームの差し金か」
「違、違うの違うの!スタースクリーム様はそんな命令なんかしてないわっ」
「あらら、スタースクリーム「様」とな」
「忠誠心が仇となったな」
「覚悟しろ」
ジリジリと距離を詰め、今にも飛びかかりそうだ。
「だから勘違いだってば!ムーン!名無しー!助けてー!」
メガホンを構え天井に叫んでいる。早くしないとアルテミスが危ない!
「帰らなきゃ!」
「あーもー!今すぐ帰りたーーい!!!」
私たちの想いが重なると目の前がふ、と暗くなった。体が前に倒れる。
「名無し!?」
何度も名前を呼んでくれるムーンの声が段々と遠いものになった。
その後、目を覚ますと元の姿に戻っていた。みんなが警戒しながら倒れた私の顔を覗き込んでいる。アルテミスも同じように意識を失ったみたいだ。みんなは私本人だとわかるとほっと胸を撫で下ろしていた。
「無事なら良かったが…」
「一体何がどうなってるんだ」
「ユーレイに乗っ取られたとか?」
「違うよ」
はっきりこう答えた。
「友達」
ちょっと欠点も目立つけど大切な友人。
みんなが首を傾げる中、ライオコンボイさんから「名無しがそう言うのなら詮索はしない」とお目こぼしを受けた。その場にいる全員ライオコンボイさんに従い、今回の件については終いとなった。
「はぁ…」
しっかり着いてきたネックレスを取り出し、指で軽く撫でる。取り扱いには細心の注意を払わないといけない。
おじいちゃん、おばあちゃん。まだまだ運用には向かないみたいだよ。
「名無し」
部屋へ足を運んでいる最中、ふいに後ろから呼び止められた。スクーバさんだ。
「本当に大丈夫なんだな」
「はい、なんともありませんよ」
「本当の本当に」
「本当の本当に大丈夫です………あ」
スクーバさんはおもむろに手を伸ばし私を引き寄せた。
「スクーバさん?」
乱暴ではなく、静かに、大切な物を扱うように優しく抱きしめてくれる。
「今度こそ連れていく」
「……!」
その声と言葉で胸がいっぱいになった。
「えぇ、絶対ですよ」
私も抱きしめ返したい。でもそれは駄目だ。スクーバさんはきっとそんなつもりじゃない。私とは違う。
その優しい手から離れ、無理やり笑顔を作った。
「名無し……」
おやすみなさい、また明日、と手を振って別れた。
考えないようにしなくちゃ。
「うわ、忘れてた……」
自室に入るとベッドにはまだ洋服が散らかっていて、確かにそこにいたんだと実感する。アルテミス、今頃どうしてるだろ。突然戻っちゃって混乱しただろうな。
「エッ!?」
「ライオコンボイから聞いたぞ。お前は誰だ。デストロンの一人か?」
「エーッ!?ま、待ってスクーバ様!」
スクーバさんが合図すると全員がアルテミスを取り囲むように集結した。
「どうしよ~。コレってひょっとしてマズイ展開?」
「スタースクリームの差し金か」
「違、違うの違うの!スタースクリーム様はそんな命令なんかしてないわっ」
「あらら、スタースクリーム「様」とな」
「忠誠心が仇となったな」
「覚悟しろ」
ジリジリと距離を詰め、今にも飛びかかりそうだ。
「だから勘違いだってば!ムーン!名無しー!助けてー!」
メガホンを構え天井に叫んでいる。早くしないとアルテミスが危ない!
「帰らなきゃ!」
「あーもー!今すぐ帰りたーーい!!!」
私たちの想いが重なると目の前がふ、と暗くなった。体が前に倒れる。
「名無し!?」
何度も名前を呼んでくれるムーンの声が段々と遠いものになった。
その後、目を覚ますと元の姿に戻っていた。みんなが警戒しながら倒れた私の顔を覗き込んでいる。アルテミスも同じように意識を失ったみたいだ。みんなは私本人だとわかるとほっと胸を撫で下ろしていた。
「無事なら良かったが…」
「一体何がどうなってるんだ」
「ユーレイに乗っ取られたとか?」
「違うよ」
はっきりこう答えた。
「友達」
ちょっと欠点も目立つけど大切な友人。
みんなが首を傾げる中、ライオコンボイさんから「名無しがそう言うのなら詮索はしない」とお目こぼしを受けた。その場にいる全員ライオコンボイさんに従い、今回の件については終いとなった。
「はぁ…」
しっかり着いてきたネックレスを取り出し、指で軽く撫でる。取り扱いには細心の注意を払わないといけない。
おじいちゃん、おばあちゃん。まだまだ運用には向かないみたいだよ。
「名無し」
部屋へ足を運んでいる最中、ふいに後ろから呼び止められた。スクーバさんだ。
「本当に大丈夫なんだな」
「はい、なんともありませんよ」
「本当の本当に」
「本当の本当に大丈夫です………あ」
スクーバさんはおもむろに手を伸ばし私を引き寄せた。
「スクーバさん?」
乱暴ではなく、静かに、大切な物を扱うように優しく抱きしめてくれる。
「今度こそ連れていく」
「……!」
その声と言葉で胸がいっぱいになった。
「えぇ、絶対ですよ」
私も抱きしめ返したい。でもそれは駄目だ。スクーバさんはきっとそんなつもりじゃない。私とは違う。
その優しい手から離れ、無理やり笑顔を作った。
「名無し……」
おやすみなさい、また明日、と手を振って別れた。
考えないようにしなくちゃ。
「うわ、忘れてた……」
自室に入るとベッドにはまだ洋服が散らかっていて、確かにそこにいたんだと実感する。アルテミス、今頃どうしてるだろ。突然戻っちゃって混乱しただろうな。