入れ替わり
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「アルテミス~、アールテミスってばー!」
「んー?ダレぇー?」
「ムーンじゃなかったら誰なの」
ゆさゆさと体が揺さぶられる。
「ふぁ…」
眠っていた上体を起こし、伸びをする。
「ん?」
ベットの端に白いアームがあった。いや、手か。誰の?
「あれー?アルテミスがこんなすぐ起きるなんて珍しい。今日は雨が降るムン?」
目の前にいたのは耳の長いウサギそっくりなロボットだ。どこぞのボーイが発明したのか、はたまた誰かがウサギをスキャンしたのか。
「アルテミスったらまだ寝ぼけてる?」
「え、えーと」
「あ!まだ早いからって二度寝するつもりなんでしょ?」
「そんなことないけど…」
寝起きのせいか自分の発する声に違和感が。まるで別人だ。それにそれ以上の疑問が…
「あの、アルテミスって?」
「んもー!いいから歯磨いてくるっ」
「は、はいぃっ」
なんなの?
洗面台にてふと鏡を見ると
「……誰?」
そこには可愛らしい女の子の姿が写っていた。しかも私のネックレスをぶら下げて。顔に触れてみる。鏡の中の女の子も同じ仕草をしていた。それにいつもと違う感触。自分の手を確認する……………え?
「えぇーーーーー!?」
「朝からナニ騒いでるの?」
ムーンと名乗るロボットのところまで駆けてゆくとその子は長い耳を垂らし、呆れた仕草でこちらに顔を向けた。
「……。」
「やれやれだムーン。アルテミスも少しは名無しを見習って早起きするムン」
「……。」
「アルテミス?具合悪いの?」
「……違う」
「は?」
「私は、名無しです」
「まだ寝てるムーン」
「そうじゃなくて本当に…」
「キャアアァ!?」
ムーンの後ろにあるモニターから悲鳴が上がった。
「び、びっくりしたムーン」
「あ!」
私だ。私が写ってる。
「なにこれなにこれなにこれー!?ここ、名無しの部屋だし、わたし名無しになっちゃってるー!なんでーっ!?」
あちらも鏡を見ながらぺたぺたと顔を触っていた。こんな状況になるとみんな同じ反応になるのかと、見当違いなことを考えてしまった。
「ど、どうしよう、どうしようっ!?ワタシ、惑星ガイアに来ちゃってるってコト?!…………だとしたらぁ、スクーバ様とお近づきになるチャンスだわっ」
「あぁっ!名無しがまるでアルテミスみたいなこと言ってるムーン!」
「だからそうなんです」
「エェェェーーー!?」
「じゃあホントのホントに今目の前にいるのが名無しで、あっちにいるのがアルテミス?」
「そう」
お互いに情報交換をし、ようやく事態が呑み込めた。
今の私は月にいるらしい。そんななかで呼吸が出来るのはネックレスのおかげだ。私を守ってくれている。これがなければどうなっていたかを想像すると背筋が凍りそうだ。
「うーんと、えーと、えーと」
画面の中ではアルテミスという女の子が私の姿で私の服をベッドに広げ、アレでもないコレでもないと悩んでいた。
「知ってはいたけど、あんまりイイ服ないみたいね~。色も地味だし」
「流行ってるのに!」
あちらは非常事態だというのに大して気にも留めていない。
「そういえば名無しは大丈夫なのかしら」
「しょうがないなぁ。ちょっと行ってくるムーン」
「お願い」
「アルテミスゥ~!」
「ムーン!?どこ、どこにいるの!?」
部屋に到着し声を掛けるもあの娘にはムーンの姿が見えないらしく辺りを見回していた。
「大変だムーン!名無しとアルテミスが入れ替わってるムーン」
アルテミスが手を前へ突き出し辺りを探すと、ようやくムーンに触れた。不思議そうにペタペタと輪郭を触り存在を確かめている。
「そうなの!?ってことは、名無しは無事なのね」
「それはそうだけど」
「じゃあいっかぁ。これからは名無しとして生活するのも悪くないわ~」
「もー!!どーしてそうお気楽なのっ!!」
両手を高く挙げてプンプンと怒るムーンにアルテミスは舌をペロッと出して取り繕う。
「や、やだあ、ムーンったら。冗談に決まってるじゃなーい」
「ちなみに効果は一日らしいムーン」
「なんでわかるのよ」
「イタズラするのに友達を巻き込んだコトがあったんだって。その時はそれくらいで自然と戻ったみたいだムーン。だから、今日一日は名無しとして大人しく過ごすこと。いい?」
「なるほど。ハイハイ。了解。わかったわ。まっかせといて☆」
「んー?ダレぇー?」
「ムーンじゃなかったら誰なの」
ゆさゆさと体が揺さぶられる。
「ふぁ…」
眠っていた上体を起こし、伸びをする。
「ん?」
ベットの端に白いアームがあった。いや、手か。誰の?
「あれー?アルテミスがこんなすぐ起きるなんて珍しい。今日は雨が降るムン?」
目の前にいたのは耳の長いウサギそっくりなロボットだ。どこぞのボーイが発明したのか、はたまた誰かがウサギをスキャンしたのか。
「アルテミスったらまだ寝ぼけてる?」
「え、えーと」
「あ!まだ早いからって二度寝するつもりなんでしょ?」
「そんなことないけど…」
寝起きのせいか自分の発する声に違和感が。まるで別人だ。それにそれ以上の疑問が…
「あの、アルテミスって?」
「んもー!いいから歯磨いてくるっ」
「は、はいぃっ」
なんなの?
洗面台にてふと鏡を見ると
「……誰?」
そこには可愛らしい女の子の姿が写っていた。しかも私のネックレスをぶら下げて。顔に触れてみる。鏡の中の女の子も同じ仕草をしていた。それにいつもと違う感触。自分の手を確認する……………え?
「えぇーーーーー!?」
「朝からナニ騒いでるの?」
ムーンと名乗るロボットのところまで駆けてゆくとその子は長い耳を垂らし、呆れた仕草でこちらに顔を向けた。
「……。」
「やれやれだムーン。アルテミスも少しは名無しを見習って早起きするムン」
「……。」
「アルテミス?具合悪いの?」
「……違う」
「は?」
「私は、名無しです」
「まだ寝てるムーン」
「そうじゃなくて本当に…」
「キャアアァ!?」
ムーンの後ろにあるモニターから悲鳴が上がった。
「び、びっくりしたムーン」
「あ!」
私だ。私が写ってる。
「なにこれなにこれなにこれー!?ここ、名無しの部屋だし、わたし名無しになっちゃってるー!なんでーっ!?」
あちらも鏡を見ながらぺたぺたと顔を触っていた。こんな状況になるとみんな同じ反応になるのかと、見当違いなことを考えてしまった。
「ど、どうしよう、どうしようっ!?ワタシ、惑星ガイアに来ちゃってるってコト?!…………だとしたらぁ、スクーバ様とお近づきになるチャンスだわっ」
「あぁっ!名無しがまるでアルテミスみたいなこと言ってるムーン!」
「だからそうなんです」
「エェェェーーー!?」
「じゃあホントのホントに今目の前にいるのが名無しで、あっちにいるのがアルテミス?」
「そう」
お互いに情報交換をし、ようやく事態が呑み込めた。
今の私は月にいるらしい。そんななかで呼吸が出来るのはネックレスのおかげだ。私を守ってくれている。これがなければどうなっていたかを想像すると背筋が凍りそうだ。
「うーんと、えーと、えーと」
画面の中ではアルテミスという女の子が私の姿で私の服をベッドに広げ、アレでもないコレでもないと悩んでいた。
「知ってはいたけど、あんまりイイ服ないみたいね~。色も地味だし」
「流行ってるのに!」
あちらは非常事態だというのに大して気にも留めていない。
「そういえば名無しは大丈夫なのかしら」
「しょうがないなぁ。ちょっと行ってくるムーン」
「お願い」
「アルテミスゥ~!」
「ムーン!?どこ、どこにいるの!?」
部屋に到着し声を掛けるもあの娘にはムーンの姿が見えないらしく辺りを見回していた。
「大変だムーン!名無しとアルテミスが入れ替わってるムーン」
アルテミスが手を前へ突き出し辺りを探すと、ようやくムーンに触れた。不思議そうにペタペタと輪郭を触り存在を確かめている。
「そうなの!?ってことは、名無しは無事なのね」
「それはそうだけど」
「じゃあいっかぁ。これからは名無しとして生活するのも悪くないわ~」
「もー!!どーしてそうお気楽なのっ!!」
両手を高く挙げてプンプンと怒るムーンにアルテミスは舌をペロッと出して取り繕う。
「や、やだあ、ムーンったら。冗談に決まってるじゃなーい」
「ちなみに効果は一日らしいムーン」
「なんでわかるのよ」
「イタズラするのに友達を巻き込んだコトがあったんだって。その時はそれくらいで自然と戻ったみたいだムーン。だから、今日一日は名無しとして大人しく過ごすこと。いい?」
「なるほど。ハイハイ。了解。わかったわ。まっかせといて☆」