告白、再会、記憶
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あれからまた何日も過ぎた。
ライオコンボイさんのいない隙にアンゴルモアエネルギーを取り込もうと、デストロン軍はどんどん勢力を拡大していく。
それを止めようと皆司令官不在の中、必死に戦っていた。ライオコンボイさんは相変わらずひたすら眠り続けている。
わかったことが一つある。
ライオコンボイさんの体内に未知のウイルスが侵入し、心を攻撃しているらしい。デストロンが作ったのだろう。それを受けたライオコンボイさんは今夢の中にいるということだ。奇跡的に少量だったので死には至らなかったらしい。それだけが救いだった。
ウイルスを取り除こうと、今ナビちゃん達が調査をしている。私にも出来ることはないかと、ここ数日ネックレスに願いを込めているが、なんの変化もなかった。
「……。」
私は目を瞑り、もう一度チャレンジした。ありったけの願いを込める。でもダメだった。
「名無し」
「お兄さん、いつの間に来てたの?」
「集中してて気づかなかったんだろ。まあいい。それよりも名無しは気持ちがあれば願いが叶うと言っていたな」
「うん、全部ではないけど想う力があれば出来るよ。なのに」
「この間からずっと思っとったが、焦ってないか?」
「だって、こうしてる間にも状況は悪くなる一方なんだよ。そんなの焦るに決まってるよ」
「それはそうだが、名無し一人が背負うことじゃねーだろ」
「だからっ、皆が頑張ってるのに私だけ何も出来ないのが嫌なんだってばっ」
「オメー、なんか勘違いしてるな。サイバトロンはただの民間人に助けられるほど落ちぶれてるってか?ああっ?見くびられたもんだなぁっ」
「誰もそんなこと言ってないでしょ!私は、私は確かにサイバトロンじゃない、無関係の人間だよ。でも、みんなに救われたようにただこの力でライオコンボイさんを助けたいの!みんなのこと…も………っ」
「……そうだな。すまん、言い過ぎた。助けたい気持ちにも民間人も無いんじゃい」
「ううん、最初に怒鳴った私が悪いよ。それにごめん、泣いちゃって」
「どんな理由であれ、かわいい妹を泣かせてしまうとは……クソーッ、ワシは兄失格なんじゃ!」
「そんなことないってば」
互いに冷静さを取り戻し、私も涙が乾いてきた頃、お兄さんが気付いたことがあると話を切り出した。
「名無しが見るにに足りんのはアレだな。覚悟じゃねぇか」
「覚悟……?」
「おう。ワシはここに来てからジャングルを守る、動物達を守る、その為に命を張る覚悟は出来てるぞ。まあ、手柄が欲しいっちゅーのもあるが……なんつうか、つまりだ!名無しはなんか悩んでるからソイツを上手く扱えないのかもしれんぞ?」
「なるほど、ありうるかも」
考えてみる。私はライオコンボイさんが好きだ。前から淡く抱いていた気持ちはあの時確信に変わった。覚悟が出来ていないというのは多分、ライオコンボイさんと結ばれていても、いつかお別れしなければいけないという寂しさがあったからだ。ライオコンボイさんは優しいから、きっと私を元の星に帰してくれる。嬉しい反面、悲しかった。でもその優しさを踏みにじる真似はしたくない。それに家族や友人に会いたいのも事実だ。
「よしっ」
私はライオコンボイさんを起こして別れの日までそばにいて最後には笑ってさよならするんだ。
「ありがとう、お兄さん!なんとかなりそうかも」
「おぉ、そうか!」
「お兄さんは私の自慢の兄だよ。本当にありがとうっ」
ライオコンボイさんの手を強く握りしめ、再度目を閉じた。
ライオコンボイさんのいない隙にアンゴルモアエネルギーを取り込もうと、デストロン軍はどんどん勢力を拡大していく。
それを止めようと皆司令官不在の中、必死に戦っていた。ライオコンボイさんは相変わらずひたすら眠り続けている。
わかったことが一つある。
ライオコンボイさんの体内に未知のウイルスが侵入し、心を攻撃しているらしい。デストロンが作ったのだろう。それを受けたライオコンボイさんは今夢の中にいるということだ。奇跡的に少量だったので死には至らなかったらしい。それだけが救いだった。
ウイルスを取り除こうと、今ナビちゃん達が調査をしている。私にも出来ることはないかと、ここ数日ネックレスに願いを込めているが、なんの変化もなかった。
「……。」
私は目を瞑り、もう一度チャレンジした。ありったけの願いを込める。でもダメだった。
「名無し」
「お兄さん、いつの間に来てたの?」
「集中してて気づかなかったんだろ。まあいい。それよりも名無しは気持ちがあれば願いが叶うと言っていたな」
「うん、全部ではないけど想う力があれば出来るよ。なのに」
「この間からずっと思っとったが、焦ってないか?」
「だって、こうしてる間にも状況は悪くなる一方なんだよ。そんなの焦るに決まってるよ」
「それはそうだが、名無し一人が背負うことじゃねーだろ」
「だからっ、皆が頑張ってるのに私だけ何も出来ないのが嫌なんだってばっ」
「オメー、なんか勘違いしてるな。サイバトロンはただの民間人に助けられるほど落ちぶれてるってか?ああっ?見くびられたもんだなぁっ」
「誰もそんなこと言ってないでしょ!私は、私は確かにサイバトロンじゃない、無関係の人間だよ。でも、みんなに救われたようにただこの力でライオコンボイさんを助けたいの!みんなのこと…も………っ」
「……そうだな。すまん、言い過ぎた。助けたい気持ちにも民間人も無いんじゃい」
「ううん、最初に怒鳴った私が悪いよ。それにごめん、泣いちゃって」
「どんな理由であれ、かわいい妹を泣かせてしまうとは……クソーッ、ワシは兄失格なんじゃ!」
「そんなことないってば」
互いに冷静さを取り戻し、私も涙が乾いてきた頃、お兄さんが気付いたことがあると話を切り出した。
「名無しが見るにに足りんのはアレだな。覚悟じゃねぇか」
「覚悟……?」
「おう。ワシはここに来てからジャングルを守る、動物達を守る、その為に命を張る覚悟は出来てるぞ。まあ、手柄が欲しいっちゅーのもあるが……なんつうか、つまりだ!名無しはなんか悩んでるからソイツを上手く扱えないのかもしれんぞ?」
「なるほど、ありうるかも」
考えてみる。私はライオコンボイさんが好きだ。前から淡く抱いていた気持ちはあの時確信に変わった。覚悟が出来ていないというのは多分、ライオコンボイさんと結ばれていても、いつかお別れしなければいけないという寂しさがあったからだ。ライオコンボイさんは優しいから、きっと私を元の星に帰してくれる。嬉しい反面、悲しかった。でもその優しさを踏みにじる真似はしたくない。それに家族や友人に会いたいのも事実だ。
「よしっ」
私はライオコンボイさんを起こして別れの日までそばにいて最後には笑ってさよならするんだ。
「ありがとう、お兄さん!なんとかなりそうかも」
「おぉ、そうか!」
「お兄さんは私の自慢の兄だよ。本当にありがとうっ」
ライオコンボイさんの手を強く握りしめ、再度目を閉じた。