告白、再会、記憶
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「…………。」
ライオコンボイさんが昏睡状態になって一週間ほどだろうか。エネルギーを補給したり損傷部分を修理したり、ナビちゃんやサントンさんが様子を調べたけど、未だ目を覚まさない原因はわからなかった。
私は時折こうして手を握ることくらいしか出来ない。大きな手。いつも私を助け、支えてくれるいつもの手だ。あ……。
「名無し、もう遅いからそろそろ寝ようよ」
ライオジュニアの優しい声がした。自分も心配でたまらないだろうに。
「ありがとう」
その証拠に横になるライオコンボイさんの周りを何度も往復していた。本当は直接触れたいのだろう。それでも甘えないよう我慢している。
「でも…」
こんな時に眠れるわけが無い。ライオコンボイさんが心配でここ数日は寝不足状態だった。
「そんなに心配するな。ナビも意識がないだけで命に別状はないと言っていただろう」
「そうそう、なんかあればお前にもすぐ報告してやるよ」
「でも、ライオコンボイさん今呼びかけに反応した」
「ホントか?」
「ホンマに?」
「うん、間違いない。少しだけ手が動いたの」
「信じ難いが……どれ」
キッド、ダイバーとのやり取りを静観していたサントンさんが顔を覗き込む。頬をペシペシ叩くも反応はなかった。
「ほ、本当なんです。確かに少しだけでしたが」
「ワシは疑ってはおらんのじゃい」
「本当に動いて…」
「とにかく、名無しは部屋に帰って休みなさい」
「そうだ。いくらなんでもぶっ倒れてしまうぞ」
「すみません、あと、少しだけ」
「父さん、名無し…」
私はライオコンボイさんの手をぎゅっと強く握りしめた。いつも私を心配してくれて助けてくれた人。私もあなたを助けたい。
ネックレスが音を立てて揺れる。私に力があれば、想いの力がもっと強ければ良かったのに。どうして私はこんなに無力なんだろう。
それに、まだ何も思い出せていない。最初に会った時の感覚。昔からの友人に再開したような懐かしく、それでいて温かい気持ちになれた理由をーーー。
ライオコンボイさんが昏睡状態になって一週間ほどだろうか。エネルギーを補給したり損傷部分を修理したり、ナビちゃんやサントンさんが様子を調べたけど、未だ目を覚まさない原因はわからなかった。
私は時折こうして手を握ることくらいしか出来ない。大きな手。いつも私を助け、支えてくれるいつもの手だ。あ……。
「名無し、もう遅いからそろそろ寝ようよ」
ライオジュニアの優しい声がした。自分も心配でたまらないだろうに。
「ありがとう」
その証拠に横になるライオコンボイさんの周りを何度も往復していた。本当は直接触れたいのだろう。それでも甘えないよう我慢している。
「でも…」
こんな時に眠れるわけが無い。ライオコンボイさんが心配でここ数日は寝不足状態だった。
「そんなに心配するな。ナビも意識がないだけで命に別状はないと言っていただろう」
「そうそう、なんかあればお前にもすぐ報告してやるよ」
「でも、ライオコンボイさん今呼びかけに反応した」
「ホントか?」
「ホンマに?」
「うん、間違いない。少しだけ手が動いたの」
「信じ難いが……どれ」
キッド、ダイバーとのやり取りを静観していたサントンさんが顔を覗き込む。頬をペシペシ叩くも反応はなかった。
「ほ、本当なんです。確かに少しだけでしたが」
「ワシは疑ってはおらんのじゃい」
「本当に動いて…」
「とにかく、名無しは部屋に帰って休みなさい」
「そうだ。いくらなんでもぶっ倒れてしまうぞ」
「すみません、あと、少しだけ」
「父さん、名無し…」
私はライオコンボイさんの手をぎゅっと強く握りしめた。いつも私を心配してくれて助けてくれた人。私もあなたを助けたい。
ネックレスが音を立てて揺れる。私に力があれば、想いの力がもっと強ければ良かったのに。どうして私はこんなに無力なんだろう。
それに、まだ何も思い出せていない。最初に会った時の感覚。昔からの友人に再開したような懐かしく、それでいて温かい気持ちになれた理由をーーー。