告白、再会、記憶
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「アラ、そこにいるのは……」
帰り道。ねっとりとした不気味な声が闇の中から響いた。悪寒が走る。繋いでいた手を離し、声のする方へ振り向くと月の光に照らされたシルエットが正体を現した。
「どうも、ライオコンボイと噂の人間ちゃんね。サイバトロンの司令官ともあろう者がこんな深夜に密会だなんて、明日の朝刊が楽しみね~」
「スタースクリーム!」
まさかこんなところで出くわすとは思わなかった。後ずさるとライオコンボイさんが私を隠すように前へ出る。スタースクリームの横にはB.Bも控えていて、こちらに睨みをきかせていた。
「ここで会えたのも何かの縁だわ。ライオコンボイ、取引をしましょうか」
「取引だと?」
「ホラァ、お互い夜目が利かず戦いにくいじゃない。だからその子を寄越してくれれば大人しく撤退してあげる。そうすればアンタは無傷で仲間の元へ帰れるわ。悪い話ではないでしょう?」
「ふざけるな!」
「それで我慢してあげると言っているのに。これだからわからず屋は」
呆れ気味にため息をつくスタースクリームが武器を構えた。狙いはやはりライオコンボイさんだ。このままではいけない。
「撃っちゃって良いんですか?既に包囲されてるのに」
「ラジャー!?」
「惑わされないのB.B。どうせ見え透いたハッタリよ」
「……。」
「どうでしょう?最近は訓練の成果もありますので、皆隠れるのが得意になってきたみたいですよ。アナタが攻撃すれば蜂の巣になるのは一目瞭然じゃないかと」
「ならやってみせてあげるわ」
「あー!!というのは、冗談ですっ」
「ほぅら、やっぱりね」
一筋縄では行かないらしい。この人、デストロンの中でもかなりの知略タイプだ。
「でも応援は呼んでありますよ」
「へぇ、それも嘘なんでしょ」
「いえいえ、さっきの取引の間、私が持ってる通信機でこっそり知らせちゃいました」
証拠としてスマホを掲げる。勿論、そんな機能は備わってはいなかった。しかし、相手を一瞬でも怯ませるには十分だ。今のうちに逃げよう。ライオコンボイさんの手を掴もうとした。しかし
「行かせないわッ」
一筋の光線が向かってくる。思わず目を瞑り、その後すぐに開けるとライオコンボイさんの身体が宙を舞っていた。それは一瞬綺麗な光景にも見えたけど、次の瞬間、とてつもなく恐ろしい光景に変わった。私はすぐに駆け寄り名前を叫ぶ。でも答えてはくれない。
「やった!やったわ!本当はとどめを刺すつもりだったけど、少しでも当てれば暫くは動けないでしょう。撤退よ」
「スタースクリーム、ちょっと失敗」
「おだまりなさいっ」
スタースクリームとB.Bは戦闘機に変身し、確認することも無くこの場から離れていく。
先程の発砲音を聞き付け皆が慌てた様子でこちらへ向かってきた。スクーバさん達がスタースクリーム目掛けてミサイルを撃つも届かなかった。アパッチさんがライオコンボイさんの身体を揺さぶり名前を呼ぶ。何度も何度も。それでも起きる気配は無かった。
「ライオコンボイさ、ん……っ!そんな……」
私はその身体を覆うように強く抱きしめた。
帰り道。ねっとりとした不気味な声が闇の中から響いた。悪寒が走る。繋いでいた手を離し、声のする方へ振り向くと月の光に照らされたシルエットが正体を現した。
「どうも、ライオコンボイと噂の人間ちゃんね。サイバトロンの司令官ともあろう者がこんな深夜に密会だなんて、明日の朝刊が楽しみね~」
「スタースクリーム!」
まさかこんなところで出くわすとは思わなかった。後ずさるとライオコンボイさんが私を隠すように前へ出る。スタースクリームの横にはB.Bも控えていて、こちらに睨みをきかせていた。
「ここで会えたのも何かの縁だわ。ライオコンボイ、取引をしましょうか」
「取引だと?」
「ホラァ、お互い夜目が利かず戦いにくいじゃない。だからその子を寄越してくれれば大人しく撤退してあげる。そうすればアンタは無傷で仲間の元へ帰れるわ。悪い話ではないでしょう?」
「ふざけるな!」
「それで我慢してあげると言っているのに。これだからわからず屋は」
呆れ気味にため息をつくスタースクリームが武器を構えた。狙いはやはりライオコンボイさんだ。このままではいけない。
「撃っちゃって良いんですか?既に包囲されてるのに」
「ラジャー!?」
「惑わされないのB.B。どうせ見え透いたハッタリよ」
「……。」
「どうでしょう?最近は訓練の成果もありますので、皆隠れるのが得意になってきたみたいですよ。アナタが攻撃すれば蜂の巣になるのは一目瞭然じゃないかと」
「ならやってみせてあげるわ」
「あー!!というのは、冗談ですっ」
「ほぅら、やっぱりね」
一筋縄では行かないらしい。この人、デストロンの中でもかなりの知略タイプだ。
「でも応援は呼んでありますよ」
「へぇ、それも嘘なんでしょ」
「いえいえ、さっきの取引の間、私が持ってる通信機でこっそり知らせちゃいました」
証拠としてスマホを掲げる。勿論、そんな機能は備わってはいなかった。しかし、相手を一瞬でも怯ませるには十分だ。今のうちに逃げよう。ライオコンボイさんの手を掴もうとした。しかし
「行かせないわッ」
一筋の光線が向かってくる。思わず目を瞑り、その後すぐに開けるとライオコンボイさんの身体が宙を舞っていた。それは一瞬綺麗な光景にも見えたけど、次の瞬間、とてつもなく恐ろしい光景に変わった。私はすぐに駆け寄り名前を叫ぶ。でも答えてはくれない。
「やった!やったわ!本当はとどめを刺すつもりだったけど、少しでも当てれば暫くは動けないでしょう。撤退よ」
「スタースクリーム、ちょっと失敗」
「おだまりなさいっ」
スタースクリームとB.Bは戦闘機に変身し、確認することも無くこの場から離れていく。
先程の発砲音を聞き付け皆が慌てた様子でこちらへ向かってきた。スクーバさん達がスタースクリーム目掛けてミサイルを撃つも届かなかった。アパッチさんがライオコンボイさんの身体を揺さぶり名前を呼ぶ。何度も何度も。それでも起きる気配は無かった。
「ライオコンボイさ、ん……っ!そんな……」
私はその身体を覆うように強く抱きしめた。