告白、再会、記憶
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ライオコンボイさんに散歩をしようと誘われた。大きな手に引かれ、夜の森の中を歩く。二人きりだとまるでデートのようだ。そう思うと地に足が付かず、ふわふわとした心地になる。
先へ進んでいくと、川が見えた。その川には向こう岸に続く石が並んでいる。手を離し、先に一つ目の石をライオコンボイさんが飛び越え、私もそれに着いていく。
「子供時代に戻ったみたいです」
「あぁ、楽しいな」
優しく笑っている。思い返すと、私が困っている時や凹んでいる時はいつもこの人の笑顔に救われていた。
「今度はお昼に来ませんか」
「そうだな。時間を作っておこう」
「絶対ですよ。お弁当用意しますね」
「あぁ、約束だ」
他愛ない話をしながら前進する。二つ、三つ、四つと先導してもらえたおかげで安心して渡ることが出来た。
だから調子に乗ってしまったんだ。
「あ…っ」
五つ目で足が届かず落ちそうになる。
「っ」
背中にライオコンボイさんの手が回り、強く引き寄せられた。
「無事だな」
「はい、びっくりしました」
屈んだライオコンボイさんとお互いに顔を見合わせ、そして笑った。私はぎこちなくなかっただろうか。そこが心配だ。だってまだ体は引っ付いたままなのだから、どうしたって意識してしまう。
「………。」
今度は無言で見つめ合う。以前二人きりで呑んでいたあの時にもこうなる予感はしていたが、自分の中でようやくはっきりとした答えが出た。
私はライオコンボイさんが好きだ。それはおそらく向こうも同じで。もう、抑えることなんて出来ない。
「名無し」
名前を呼ばれ、今以上に心臓が早鐘を打ち始めた。
「君が好きだ。愛している」
ストレートな告白に顔が朱に染まる。この人は本当に真っ直ぐで、恥ずかしいこともサラッと言ってのける。私は泣きそうになるのをグッと堪え、口を開いた。
「私もです」
「嬉しいよ」
距離がぐっと近づく。なのにあろうことか私は咄嗟に両手でガードしてしまった。
「すまない、浮かれ過ぎたな。迷惑だったか」
「ち、違います!」
めいいっぱい首を振って否定する。
「そうじゃなくって、だから、その…ラ、ラ、ライオコンボイさんがカッコよすぎて緊張しちゃうんですっ!」
「うん?」
「だから、キスはその…今されたらおかしくなっちゃう、かも」
「……!」
抱きしめる腕に力が入った。
「君は本当に綺麗で…カワイイな。そして意地悪だ」
「~~~!!でっ、出来ればそういうのもひかっ、控えてい、頂きたいのですが」
「残念だが、名無しがそう言うのならやめておこう」
「あっ、でもちょっとは欲しいかも」
「おや、どっちかな?」
「う、うぅ…」
言葉が出てこない。翻弄されっぱなしだ。でも全然悪い気なんてしない。そんな私を見てライオコンボイさんがくっくっと笑う。
「一先ずここは我慢しておこう」
硬い指で唇をなぞられる。目眩がしそうな程愛されていると実感した。
先へ進んでいくと、川が見えた。その川には向こう岸に続く石が並んでいる。手を離し、先に一つ目の石をライオコンボイさんが飛び越え、私もそれに着いていく。
「子供時代に戻ったみたいです」
「あぁ、楽しいな」
優しく笑っている。思い返すと、私が困っている時や凹んでいる時はいつもこの人の笑顔に救われていた。
「今度はお昼に来ませんか」
「そうだな。時間を作っておこう」
「絶対ですよ。お弁当用意しますね」
「あぁ、約束だ」
他愛ない話をしながら前進する。二つ、三つ、四つと先導してもらえたおかげで安心して渡ることが出来た。
だから調子に乗ってしまったんだ。
「あ…っ」
五つ目で足が届かず落ちそうになる。
「っ」
背中にライオコンボイさんの手が回り、強く引き寄せられた。
「無事だな」
「はい、びっくりしました」
屈んだライオコンボイさんとお互いに顔を見合わせ、そして笑った。私はぎこちなくなかっただろうか。そこが心配だ。だってまだ体は引っ付いたままなのだから、どうしたって意識してしまう。
「………。」
今度は無言で見つめ合う。以前二人きりで呑んでいたあの時にもこうなる予感はしていたが、自分の中でようやくはっきりとした答えが出た。
私はライオコンボイさんが好きだ。それはおそらく向こうも同じで。もう、抑えることなんて出来ない。
「名無し」
名前を呼ばれ、今以上に心臓が早鐘を打ち始めた。
「君が好きだ。愛している」
ストレートな告白に顔が朱に染まる。この人は本当に真っ直ぐで、恥ずかしいこともサラッと言ってのける。私は泣きそうになるのをグッと堪え、口を開いた。
「私もです」
「嬉しいよ」
距離がぐっと近づく。なのにあろうことか私は咄嗟に両手でガードしてしまった。
「すまない、浮かれ過ぎたな。迷惑だったか」
「ち、違います!」
めいいっぱい首を振って否定する。
「そうじゃなくって、だから、その…ラ、ラ、ライオコンボイさんがカッコよすぎて緊張しちゃうんですっ!」
「うん?」
「だから、キスはその…今されたらおかしくなっちゃう、かも」
「……!」
抱きしめる腕に力が入った。
「君は本当に綺麗で…カワイイな。そして意地悪だ」
「~~~!!でっ、出来ればそういうのもひかっ、控えてい、頂きたいのですが」
「残念だが、名無しがそう言うのならやめておこう」
「あっ、でもちょっとは欲しいかも」
「おや、どっちかな?」
「う、うぅ…」
言葉が出てこない。翻弄されっぱなしだ。でも全然悪い気なんてしない。そんな私を見てライオコンボイさんがくっくっと笑う。
「一先ずここは我慢しておこう」
硬い指で唇をなぞられる。目眩がしそうな程愛されていると実感した。