終わり良ければ総て良し
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「良かったじゃないか~」
「………。」
「落ち着きましたか、トンボットさん?」
「ウソ」
「嘘?」
「ミーが妄想ばかりしているから都合のいい幻聴が聞こえてきただけ。そうに違いないザンス」
「何でそうなるんですか」
「ちなみにぃー、妄想ってどんなの~?あ、コレ美味しい」
「さすがビッグモスセレクト」
テーブルに葉の皿を広げ木の実を食べ始めた。ドリルナッツさんが挙手して質問を投げかける。みなさんも宅を囲みポリポリと良い音を立てていて、すっかり鑑賞モードだ。
「名無しもどうぞ~」
「いえ、お構いなく」
「これっぽっちか。足りんぞ」
「今ビッグモスが取りに行っとるでごわす」
マンティスさんまで!意外と付き合いいいんだ。
「なにを見ている。早く座るか俺に切られるか選べ」
「座ります!」
マンティスさんのお隣へ失礼した。
「諸悪の根源め」
止めとけば良かったぁ~。
「で、どんななの~?」
「そうザンスねぇ。例えば…プロポーズのときには五ツ星レストランでディナーを……」
おフランス料理かな?
「そして向かいの真っ暗なビルを見ると明かりで文字が浮かび上がるザンス。そう、それはミーからのラブメッセージ!」
「なー、水は?」
「それもビッグモスが取りに行っちょるでごわす」
「はぁ~あ、やっぱりお高い店じゃないとキマらんモンかね~」
「人によるとしか。サイゼ…ア?ヤ?でも全然。……ア……ヤ…どっちでしたっけマンティスさん?」
「知るかっ」
「そしてメロメロになった名無しの肩を抱き、予約していたホテルで互いの熱を求め……」
「ハッ!いかんでごわすっ」
「おい、なんだオメェら!?」
シザーボーイはパワーハッグさんとドリルナッツさんに耳を押さえられて
「…………。」
私もマンティスさんに両耳を塞がれた。
「もう大丈夫だしょ」
「そして目覚めた時、名無しの左手には婚約指輪が…」
「なんだか拍子抜けでごわすな」
「え、えぇと、ありがとうございました。マンティスさん」
「…………。」
こちらには一瞥もせず離れていった。
「でもなんだな~。そんなにではなかったんだな~」
「うん、思ったほどではなかったでごわす」
「上品な物言いをしたところで意味は変わらん」
「で?で?トンボットは一体なんつったんだ?」
興味津々なシザーボーイに対して、パワーハッグさんは触覚をウネウネさせながら腕を組んで唸っている。ドリルナッツさんも同じ様に悩んでいた。
「う~ん、どう説明したものか」
「シザーボーイにはまだ早いかなぁ」
「なんだぁ!?」
「名無しに教えるのも…マズイかなぁ」
「今は知らんでも良かばい」
気になる!
「何を騒いでいる?」
「その声はっ」
「あぁ、ビッグモス!」
「やっと来たか。とりあえずヤツを止めて…」
「それより水くれよ。もー喉がカラカラだぜ」
「今準備してやる。お、名無しも来てたのか。大したもてなしは出来んがゆっくりしていけ」
「ど、どうも」
「トンボットの奴は一体どうしたんだ」
「実は色々あって…」
人数分のお水を用意しながら、説明を聞き終えたビッグモスさんは片手で頭を押さえやれやれと首を振っている。
「状況は理解した。おいトンボット、名無しが来てるんだ。そんな所にへばりついてないでこっちへ来い」
ビッグモスさんが引っ張るもトンボットさんは抵抗を見せ、てこでも動かなかった。
「まだ約束の時間じゃないザンスよぉ~~~!!」
とっくに過ぎてます。
「仕方ないな」
「どうする気だビッグモス」
「名無し、済まないがここで返事をしてやってはくれないか?」
「ここで!?い、いまっ、今ですか!?」
「良いんじゃねぇの。減るもんじゃねぇし」
「言っちゃえ言っちゃえ~」
「どうせ名無しの気持ちはみんな知っちょるばい」
「その慈愛に満ちたような目やめてくれません?」
はぁ、どうしてこんなことになったんだろ……。
「………。」
「落ち着きましたか、トンボットさん?」
「ウソ」
「嘘?」
「ミーが妄想ばかりしているから都合のいい幻聴が聞こえてきただけ。そうに違いないザンス」
「何でそうなるんですか」
「ちなみにぃー、妄想ってどんなの~?あ、コレ美味しい」
「さすがビッグモスセレクト」
テーブルに葉の皿を広げ木の実を食べ始めた。ドリルナッツさんが挙手して質問を投げかける。みなさんも宅を囲みポリポリと良い音を立てていて、すっかり鑑賞モードだ。
「名無しもどうぞ~」
「いえ、お構いなく」
「これっぽっちか。足りんぞ」
「今ビッグモスが取りに行っとるでごわす」
マンティスさんまで!意外と付き合いいいんだ。
「なにを見ている。早く座るか俺に切られるか選べ」
「座ります!」
マンティスさんのお隣へ失礼した。
「諸悪の根源め」
止めとけば良かったぁ~。
「で、どんななの~?」
「そうザンスねぇ。例えば…プロポーズのときには五ツ星レストランでディナーを……」
おフランス料理かな?
「そして向かいの真っ暗なビルを見ると明かりで文字が浮かび上がるザンス。そう、それはミーからのラブメッセージ!」
「なー、水は?」
「それもビッグモスが取りに行っちょるでごわす」
「はぁ~あ、やっぱりお高い店じゃないとキマらんモンかね~」
「人によるとしか。サイゼ…ア?ヤ?でも全然。……ア……ヤ…どっちでしたっけマンティスさん?」
「知るかっ」
「そしてメロメロになった名無しの肩を抱き、予約していたホテルで互いの熱を求め……」
「ハッ!いかんでごわすっ」
「おい、なんだオメェら!?」
シザーボーイはパワーハッグさんとドリルナッツさんに耳を押さえられて
「…………。」
私もマンティスさんに両耳を塞がれた。
「もう大丈夫だしょ」
「そして目覚めた時、名無しの左手には婚約指輪が…」
「なんだか拍子抜けでごわすな」
「え、えぇと、ありがとうございました。マンティスさん」
「…………。」
こちらには一瞥もせず離れていった。
「でもなんだな~。そんなにではなかったんだな~」
「うん、思ったほどではなかったでごわす」
「上品な物言いをしたところで意味は変わらん」
「で?で?トンボットは一体なんつったんだ?」
興味津々なシザーボーイに対して、パワーハッグさんは触覚をウネウネさせながら腕を組んで唸っている。ドリルナッツさんも同じ様に悩んでいた。
「う~ん、どう説明したものか」
「シザーボーイにはまだ早いかなぁ」
「なんだぁ!?」
「名無しに教えるのも…マズイかなぁ」
「今は知らんでも良かばい」
気になる!
「何を騒いでいる?」
「その声はっ」
「あぁ、ビッグモス!」
「やっと来たか。とりあえずヤツを止めて…」
「それより水くれよ。もー喉がカラカラだぜ」
「今準備してやる。お、名無しも来てたのか。大したもてなしは出来んがゆっくりしていけ」
「ど、どうも」
「トンボットの奴は一体どうしたんだ」
「実は色々あって…」
人数分のお水を用意しながら、説明を聞き終えたビッグモスさんは片手で頭を押さえやれやれと首を振っている。
「状況は理解した。おいトンボット、名無しが来てるんだ。そんな所にへばりついてないでこっちへ来い」
ビッグモスさんが引っ張るもトンボットさんは抵抗を見せ、てこでも動かなかった。
「まだ約束の時間じゃないザンスよぉ~~~!!」
とっくに過ぎてます。
「仕方ないな」
「どうする気だビッグモス」
「名無し、済まないがここで返事をしてやってはくれないか?」
「ここで!?い、いまっ、今ですか!?」
「良いんじゃねぇの。減るもんじゃねぇし」
「言っちゃえ言っちゃえ~」
「どうせ名無しの気持ちはみんな知っちょるばい」
「その慈愛に満ちたような目やめてくれません?」
はぁ、どうしてこんなことになったんだろ……。