花(S)
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「はぁ~、どっと疲れましたね」
マックスビーさんを迎えに行く道中ため息が漏れた。
でも来れて良かった。
どうやら、とんでもない恋人を連れてきた件よりも私が生きていたことの方が二人にとっては大きいようだった。
「素敵なご両親だったわね」
「付き合ってくれる人がいるなんて奇跡だ、なんて言われましたが」
「仲良しさんで結構」
「おじいちゃんとおばあちゃんも駆けつけてくれて、本当ビックリです」
「まさかボディを削ろうとするなんてね。今度のお土産はなにか珍しい素材でも持ってこようかしら」
「その頃までにまだ生きてるといいですが……」
「お待たせ、マックスビー」
「ラジャー!」
子供らを帰し、一人待っていたマックスビーさん。頭には綺麗な花冠が飾られていた。かなり小さくサイズは合っていないものの、落とさないよう大事にしているようだった。
「あら、あの時の花と似てるわね」
言われてみれば確かに。
「どこにあったんですか?」
「マックスビー、連れてく!」
「速っ!速いですよ、マックスビーさんっ」
「仕方ないわねぇ」
私を抱き抱えるヘルスクリームさん。これは所謂、お姫様抱っこというやつだ。
「喋ったら舌噛むわよ。大人しくしてなさい?」
「はーい……」
「正直あの花はアナタを振ってしまった嫌な思い出が強くてね。これを機に上書きしちゃいましょう。身体が埋もれるほどプレゼントしてあげるわ」
一輪で充分なのに。
でもまあ、それは着いてから伝えよう。
私はヘルスクリームさんの胸に頭を乗せて身を委ねた。
これから起こるであろうたくさんの幸せを想像しながらーーーー。
終
マックスビーさんを迎えに行く道中ため息が漏れた。
でも来れて良かった。
どうやら、とんでもない恋人を連れてきた件よりも私が生きていたことの方が二人にとっては大きいようだった。
「素敵なご両親だったわね」
「付き合ってくれる人がいるなんて奇跡だ、なんて言われましたが」
「仲良しさんで結構」
「おじいちゃんとおばあちゃんも駆けつけてくれて、本当ビックリです」
「まさかボディを削ろうとするなんてね。今度のお土産はなにか珍しい素材でも持ってこようかしら」
「その頃までにまだ生きてるといいですが……」
「お待たせ、マックスビー」
「ラジャー!」
子供らを帰し、一人待っていたマックスビーさん。頭には綺麗な花冠が飾られていた。かなり小さくサイズは合っていないものの、落とさないよう大事にしているようだった。
「あら、あの時の花と似てるわね」
言われてみれば確かに。
「どこにあったんですか?」
「マックスビー、連れてく!」
「速っ!速いですよ、マックスビーさんっ」
「仕方ないわねぇ」
私を抱き抱えるヘルスクリームさん。これは所謂、お姫様抱っこというやつだ。
「喋ったら舌噛むわよ。大人しくしてなさい?」
「はーい……」
「正直あの花はアナタを振ってしまった嫌な思い出が強くてね。これを機に上書きしちゃいましょう。身体が埋もれるほどプレゼントしてあげるわ」
一輪で充分なのに。
でもまあ、それは着いてから伝えよう。
私はヘルスクリームさんの胸に頭を乗せて身を委ねた。
これから起こるであろうたくさんの幸せを想像しながらーーーー。
終