花(S)
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「荷物運びですか」
「ラジャー!!」
「メガストーム様からの急なご命令らしいのよ。アナタも使えですって」
「お安い御用です……とは言いにくいですがお手伝いさせて頂きます。で、どこの荷物を持っていけばいいですか」
「奥の倉庫ですって。イヤァね」
同意する。普段あまり使わない所だからどうなっている事やら。B.Bさんが入り口横のボタンをいじり、扉を開けてくれた。
「真っ暗ですね」
「転ばないでよ」
私、スタースクリームさんの順番で中へ入る。
「ちょっと、B.B!」
声に振り向くとB.Bさんが入る前に扉が閉じてしまった。スタースクリームさんは出口を叩いたりすぐ側のボタンを連打していた。
「ヤダ、パスワードまで変えちゃってるじゃないの!」
口振りからするとB.Bさんは私達二人を閉じ込めたということになる。
一体何の為に?
「B.B、どういうことなの!?開けなさい、B.B!」
「名無し、スタースクリーム、話す。……B.B、心配」
「前にも言ったでしょ。ワタシ達は別にケンカしたんじゃないの。だから早く開けなさい」
「………。」
その後のB.Bさんは無言を貫いていた。中は真っ暗で何も見えない。スタースクリームさんも喋らずジッとしている。
せめて明かりだけでもつけよう。
足を動かしたその時……
「ぅわ!」
荷物にけつまずき転びそうになる。
「っ」
手を引っ張ってもらえたおかげで地面との衝突は免れた。ただ引かれた際にまたよろめき、そんな私を支える為にスタースクリームさんは両腕でがっちり抱きとめる形になってしまった。
「間一髪でしたぁ。ありがとうございます」
喜んじゃダメだ。私は失恋したのだから。離れようとするとスタースクリームさんは腕に力を込めた。
「愚かだわ。忘れろだなんて言っておいて……こんなに……」
「スタースクリームさん?」
「まさかワタシがこんなちっぽけな人間に振り回されるなんて」
「………スタースクリームさん。わたし、以前から考えていたことがあるんです」
いつでも始めるのは可能だった。まだ決断が出来なかっただけだ。
「わたし、私……デストロンに協力します!サイバトロンを倒しましょう!」
「………ハ?」
傍から見れば明らかに間違った選択だ。でも構わない。私は決めたから。この人の側にいたい。その為に尽力を尽くそう。
「今なんて?エッ?名無しが?サイバトロンを?」
「はいっ、ネックレスの力を応用すればきっと上手くいきます」
無計画ではあるけど後はなんとかなるよう頑張るだけだ。
「ア・ン・タ・ね~」
「いっ、いひゃい!?」
頬を伸ばされた。
「次言ったらどうなるか、まさか忘れた訳じゃないわよねぇぇぇ~?」
怖っ
「今度は自己犠牲じゃなくて協力です、協力!お手伝い!雑用だけじゃなく戦いのサポートもさせてもらいたいんです!」
「……本気なの?」
ようやく手が離れた。私は赤くなったであろう頬を擦る。
「当然です。恋する乙女を舐めないで下さい」
「乙女……ねぇ」
「ソコは~、あまり気にしない方向で」
「ハァ……恋にかまけてる暇なんかないというのに。おバカさんよね。アナタもワタシも」
「はい、バカなので最後までとことんついていきます」
「フフッ、もうしょうがない娘」
段々目が慣れてきた。顔が近づいてくるのがわかる。私は受け入れるために目を瞑った。
「ラジャー!!」
「メガストーム様からの急なご命令らしいのよ。アナタも使えですって」
「お安い御用です……とは言いにくいですがお手伝いさせて頂きます。で、どこの荷物を持っていけばいいですか」
「奥の倉庫ですって。イヤァね」
同意する。普段あまり使わない所だからどうなっている事やら。B.Bさんが入り口横のボタンをいじり、扉を開けてくれた。
「真っ暗ですね」
「転ばないでよ」
私、スタースクリームさんの順番で中へ入る。
「ちょっと、B.B!」
声に振り向くとB.Bさんが入る前に扉が閉じてしまった。スタースクリームさんは出口を叩いたりすぐ側のボタンを連打していた。
「ヤダ、パスワードまで変えちゃってるじゃないの!」
口振りからするとB.Bさんは私達二人を閉じ込めたということになる。
一体何の為に?
「B.B、どういうことなの!?開けなさい、B.B!」
「名無し、スタースクリーム、話す。……B.B、心配」
「前にも言ったでしょ。ワタシ達は別にケンカしたんじゃないの。だから早く開けなさい」
「………。」
その後のB.Bさんは無言を貫いていた。中は真っ暗で何も見えない。スタースクリームさんも喋らずジッとしている。
せめて明かりだけでもつけよう。
足を動かしたその時……
「ぅわ!」
荷物にけつまずき転びそうになる。
「っ」
手を引っ張ってもらえたおかげで地面との衝突は免れた。ただ引かれた際にまたよろめき、そんな私を支える為にスタースクリームさんは両腕でがっちり抱きとめる形になってしまった。
「間一髪でしたぁ。ありがとうございます」
喜んじゃダメだ。私は失恋したのだから。離れようとするとスタースクリームさんは腕に力を込めた。
「愚かだわ。忘れろだなんて言っておいて……こんなに……」
「スタースクリームさん?」
「まさかワタシがこんなちっぽけな人間に振り回されるなんて」
「………スタースクリームさん。わたし、以前から考えていたことがあるんです」
いつでも始めるのは可能だった。まだ決断が出来なかっただけだ。
「わたし、私……デストロンに協力します!サイバトロンを倒しましょう!」
「………ハ?」
傍から見れば明らかに間違った選択だ。でも構わない。私は決めたから。この人の側にいたい。その為に尽力を尽くそう。
「今なんて?エッ?名無しが?サイバトロンを?」
「はいっ、ネックレスの力を応用すればきっと上手くいきます」
無計画ではあるけど後はなんとかなるよう頑張るだけだ。
「ア・ン・タ・ね~」
「いっ、いひゃい!?」
頬を伸ばされた。
「次言ったらどうなるか、まさか忘れた訳じゃないわよねぇぇぇ~?」
怖っ
「今度は自己犠牲じゃなくて協力です、協力!お手伝い!雑用だけじゃなく戦いのサポートもさせてもらいたいんです!」
「……本気なの?」
ようやく手が離れた。私は赤くなったであろう頬を擦る。
「当然です。恋する乙女を舐めないで下さい」
「乙女……ねぇ」
「ソコは~、あまり気にしない方向で」
「ハァ……恋にかまけてる暇なんかないというのに。おバカさんよね。アナタもワタシも」
「はい、バカなので最後までとことんついていきます」
「フフッ、もうしょうがない娘」
段々目が慣れてきた。顔が近づいてくるのがわかる。私は受け入れるために目を瞑った。