花(B)
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「いい天気ね」
「…はい、本当に」
ンー、と背伸びをするスタースクリームさん。こういった姿を見ているとまるで人間と変わらないな。
「違う…違う…」
「?」
B.Bさんはしゃがみ込み、色んな花と私を交互に見つめていた。そしておもむろに一輪の花を手に取り、私に差し出す。なんとなくその仕草が愛らしく感じて、ありがたく受け取った。しかも……
「コレ私の好きな色です。ありがとうございます、B.Bさん」
「嬉しい、嬉しい!」
「ソレ私のセリフですよ」
「なんだか二人ともいい雰囲気ね」
「えぇっ、そんなこと全然…っ!ですよねB.Bさん?」
「………………。」
「あの、B.Bさん。いつもの下さい」
「ラジャァ…………」
テンション低っ!
「名無しはガルバトロン様が好きなんだと思ってたわ。協力も考えたけど……ふぅん、B.Bともなかなかお似合いよ」
「とととっ、とんでもないっ!恐れ多いですっ」
「そうかしら。ガルバトロン様も名無しのことはかなりのお気に入りみたいよ。それこそ最初の頃よりも…フフッ」
突然口の辺りに手を当てて笑いを堪えている。
「ごめんなさい。名無しが反発した時のことを思い出しちゃってつい、ネ」
「忘れて下さい……」
あんなの完全な黒歴史だ。
「言った後あ、コレ死んだなって思いましたよ」
「あのお方がそんなことで始末するわけないでしょ。あの反応には些か驚いたケドね」
「圧倒的な力で宇宙に平和を築く」
巨大なロボットは私にそう告げた。
「ガルバトロンさんの目的はわかりました」
「ガルバトロン「様」だ!貴様の目の前にいるのは新破壊大帝なんだぞっ」
威圧的に怒鳴るガルバトロンさ……様の弟。怖いけど萎縮している場合ではない。私の命はその新破壊大帝サマ次第だからだ。
それにしても「新」ということはひょっとして前にも似たようなのがいたのかという疑問が浮かぶ。
いや、私には関係ないか。
「失礼しました。ガルバトロン様」
「構わん。弟が騒がしくして悪かったな」
「そりゃないよ兄ちゃん…」
意外と話がわかりそうなロボットだ。とりあえず言う通りにしていれば殺されることもなさそう。
従う、そう伝えないと。
「私には正しいやり方とは思えません」
………やらかした。口から突いて出たのは考えとは裏腹の本心だった。
「なんやとォ!ちぃとばかし可愛いからって調子乗んなやこのボケ!!」
「せやせや!このアマ、最初から怪しい思うとったわ。ついにボロを出しおったな」
「アンタ達の品のない言葉はともかく、今の発言は頂けないわね。ニンゲンちゃん」
「ラジャー!」
「静かに!!」
ガルバトロン様が大声で叫ぶと今までの騒ぎが嘘のようにぴたっと止んだ。さすが親玉なだけはある。
「続けろ」
「はい…」
包み隠さず言わないといけない空気になった。大きく深呼吸をする。私は腹を括った。
「私個人の気持ちとしましては全く、全然正しいとは思えませんが、それもやり方の一つとしてはアリかと」
「フム」
「でも反乱を起こす人達が大勢出ることは……えと、想定済み、ですよね?」
「無論全て叩き潰すまでだ」
今の言葉から茨の道も全て承知の上で行おうという本気具合が窺えた。
「大きなお世話かもしれませんが、そのやり方でいくと最後にはあなた一人になってしまうのではないでしょうか?」
「これだけの信頼を置ける部下がいるのだ。そんな事はありえん」
「勿論ですわガルバトロン様!ワタクシは一生アナタ様にお仕え致しますっ」
「わっ、ワタシも当然兄貴に付いていくだけだ!」
なるほど。この方達なりの正義は理解出来たし、私には大事な所持品と命がかかっている。
それなら、やはり私の行動は一つだけだ。
「わかりました。アナタ様に従います」
「フッ、そうか」
肩を揺らし小さく笑っていたが、やがて抑えきれなくなったようにどんどんと声が大きくなった。
「ハーッハッハッハ!!」
「兄貴?」
「ガ、ガルバトロン様?」
「なんやガルバトロンのおっちゃん大爆笑しとるな」
「おかしくなったんちゃうの?」
「意外と聡い様だな。よろしく頼む」
「こちらこそ、ガルバトロン様」
「ホンット、冷や汗かきました……」
「そんな風には見えなかったわよ」
「よくもまぁあんな質問出来ましたよ過去の私。思い出しただけでゾッとします………」
スタースクリームさんかガルバトロン様と二人でいる時の寒気とは違ったものを感じ、自分の二の腕を擦る。
「ちなみに、もしスタースクリームさんだったらどうしてました?」
「そうね。まだペンダントの件も謎だったから、とりあえず牢屋に閉じ込めておいて、必要ないと判断したらお外にポイかしら」
「改めてガルバトロン様には感謝しかありません……わっ!?」
急に頭上から何かが大量に降ってきた。視界が暗い。それを掻き分け顔を出すと、先程B.Bさんに頂いた花と同じ色、同じものが全身を包み込んでいた。スタースクリームさんはあらあらと感心したような声を上げる。
「随分集めたわね~。ケド、ちょっと多かったみたいよ」
「ラジャー!?」
「…はい、本当に」
ンー、と背伸びをするスタースクリームさん。こういった姿を見ているとまるで人間と変わらないな。
「違う…違う…」
「?」
B.Bさんはしゃがみ込み、色んな花と私を交互に見つめていた。そしておもむろに一輪の花を手に取り、私に差し出す。なんとなくその仕草が愛らしく感じて、ありがたく受け取った。しかも……
「コレ私の好きな色です。ありがとうございます、B.Bさん」
「嬉しい、嬉しい!」
「ソレ私のセリフですよ」
「なんだか二人ともいい雰囲気ね」
「えぇっ、そんなこと全然…っ!ですよねB.Bさん?」
「………………。」
「あの、B.Bさん。いつもの下さい」
「ラジャァ…………」
テンション低っ!
「名無しはガルバトロン様が好きなんだと思ってたわ。協力も考えたけど……ふぅん、B.Bともなかなかお似合いよ」
「とととっ、とんでもないっ!恐れ多いですっ」
「そうかしら。ガルバトロン様も名無しのことはかなりのお気に入りみたいよ。それこそ最初の頃よりも…フフッ」
突然口の辺りに手を当てて笑いを堪えている。
「ごめんなさい。名無しが反発した時のことを思い出しちゃってつい、ネ」
「忘れて下さい……」
あんなの完全な黒歴史だ。
「言った後あ、コレ死んだなって思いましたよ」
「あのお方がそんなことで始末するわけないでしょ。あの反応には些か驚いたケドね」
「圧倒的な力で宇宙に平和を築く」
巨大なロボットは私にそう告げた。
「ガルバトロンさんの目的はわかりました」
「ガルバトロン「様」だ!貴様の目の前にいるのは新破壊大帝なんだぞっ」
威圧的に怒鳴るガルバトロンさ……様の弟。怖いけど萎縮している場合ではない。私の命はその新破壊大帝サマ次第だからだ。
それにしても「新」ということはひょっとして前にも似たようなのがいたのかという疑問が浮かぶ。
いや、私には関係ないか。
「失礼しました。ガルバトロン様」
「構わん。弟が騒がしくして悪かったな」
「そりゃないよ兄ちゃん…」
意外と話がわかりそうなロボットだ。とりあえず言う通りにしていれば殺されることもなさそう。
従う、そう伝えないと。
「私には正しいやり方とは思えません」
………やらかした。口から突いて出たのは考えとは裏腹の本心だった。
「なんやとォ!ちぃとばかし可愛いからって調子乗んなやこのボケ!!」
「せやせや!このアマ、最初から怪しい思うとったわ。ついにボロを出しおったな」
「アンタ達の品のない言葉はともかく、今の発言は頂けないわね。ニンゲンちゃん」
「ラジャー!」
「静かに!!」
ガルバトロン様が大声で叫ぶと今までの騒ぎが嘘のようにぴたっと止んだ。さすが親玉なだけはある。
「続けろ」
「はい…」
包み隠さず言わないといけない空気になった。大きく深呼吸をする。私は腹を括った。
「私個人の気持ちとしましては全く、全然正しいとは思えませんが、それもやり方の一つとしてはアリかと」
「フム」
「でも反乱を起こす人達が大勢出ることは……えと、想定済み、ですよね?」
「無論全て叩き潰すまでだ」
今の言葉から茨の道も全て承知の上で行おうという本気具合が窺えた。
「大きなお世話かもしれませんが、そのやり方でいくと最後にはあなた一人になってしまうのではないでしょうか?」
「これだけの信頼を置ける部下がいるのだ。そんな事はありえん」
「勿論ですわガルバトロン様!ワタクシは一生アナタ様にお仕え致しますっ」
「わっ、ワタシも当然兄貴に付いていくだけだ!」
なるほど。この方達なりの正義は理解出来たし、私には大事な所持品と命がかかっている。
それなら、やはり私の行動は一つだけだ。
「わかりました。アナタ様に従います」
「フッ、そうか」
肩を揺らし小さく笑っていたが、やがて抑えきれなくなったようにどんどんと声が大きくなった。
「ハーッハッハッハ!!」
「兄貴?」
「ガ、ガルバトロン様?」
「なんやガルバトロンのおっちゃん大爆笑しとるな」
「おかしくなったんちゃうの?」
「意外と聡い様だな。よろしく頼む」
「こちらこそ、ガルバトロン様」
「ホンット、冷や汗かきました……」
「そんな風には見えなかったわよ」
「よくもまぁあんな質問出来ましたよ過去の私。思い出しただけでゾッとします………」
スタースクリームさんかガルバトロン様と二人でいる時の寒気とは違ったものを感じ、自分の二の腕を擦る。
「ちなみに、もしスタースクリームさんだったらどうしてました?」
「そうね。まだペンダントの件も謎だったから、とりあえず牢屋に閉じ込めておいて、必要ないと判断したらお外にポイかしら」
「改めてガルバトロン様には感謝しかありません……わっ!?」
急に頭上から何かが大量に降ってきた。視界が暗い。それを掻き分け顔を出すと、先程B.Bさんに頂いた花と同じ色、同じものが全身を包み込んでいた。スタースクリームさんはあらあらと感心したような声を上げる。
「随分集めたわね~。ケド、ちょっと多かったみたいよ」
「ラジャー!?」