間違いでも
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「お疲れ様」
クタクタになったキッドを部屋まで送り、横になっている頭を撫でていると、ちょっと不服そうに眉をひそめていた。
「それってガキ扱い?」
「頑張った彼氏を労ってるんだよ」
「なら、いっか」
「うん」
単純でなんかカワイかった。
「……そっか、昔からオレのこと応援してたんだよな、名無しは」
「昔?」
「オレ、名無しと会えて、ホント良……良かっ……う、うぅ…名無し……」
「キ、キッド?」
「名無し~~~!!」
「ひゃぁぁっ!?」
さっきまでの疲労はどこへやら。いきなり起き上がったと同時に、私を腕の中に閉じ込めた。
頭上から温かい液体が垂れてきている。見上げるとなおもボタボタと零れ落ちていた。
「泣かないでよ」
「泣っ、泣いてねぇ!」
顔面ビショビショにして言われても説得力皆無だ。一体どうしたのだろうか。
昔?応援?
ーーーーあぁ、そうだ。思い出した。
これは二度目だ。前の私はミていたんだ。みんなを。キッドを。
しかし、違和感もある。
もし、もしも私の考えが正しいとしたらココはミていた世界とは違う。どこかでズレが生じた?パラレルワールド?……そこまではわからない。
でも、そんなことはどうでも良かった。
すぐ調子に乗るし、人のことをからかってばかりで呆れることもあるけど、大切なアナタが私を好きだと真剣に伝えてくれて、会えた事にこんなに泣くほど喜んでくれるなら私は「コッチ」を選ぶ。
「はぁ、いつの間にこんなに好きになっちゃったんだろう」
「名無し~~~~ッッ」
「はいはい、私だよ」
あまりにも泣くものだから服まで濡れてしまった。べったりとくっ付いて気持ち悪い。
「早くお風呂入りたい」
「う……くっ……二人で?」
「それはまだ早いかなぁ。子供だったら別に良かったけど」
「じゃあオレ、今だけガキでイイぜ!!」
「バカなの!?」
入る入る、と一人で大騒ぎする彼氏。諦めてもらうのにかなりの時間を要したのだった。
終
クタクタになったキッドを部屋まで送り、横になっている頭を撫でていると、ちょっと不服そうに眉をひそめていた。
「それってガキ扱い?」
「頑張った彼氏を労ってるんだよ」
「なら、いっか」
「うん」
単純でなんかカワイかった。
「……そっか、昔からオレのこと応援してたんだよな、名無しは」
「昔?」
「オレ、名無しと会えて、ホント良……良かっ……う、うぅ…名無し……」
「キ、キッド?」
「名無し~~~!!」
「ひゃぁぁっ!?」
さっきまでの疲労はどこへやら。いきなり起き上がったと同時に、私を腕の中に閉じ込めた。
頭上から温かい液体が垂れてきている。見上げるとなおもボタボタと零れ落ちていた。
「泣かないでよ」
「泣っ、泣いてねぇ!」
顔面ビショビショにして言われても説得力皆無だ。一体どうしたのだろうか。
昔?応援?
ーーーーあぁ、そうだ。思い出した。
これは二度目だ。前の私はミていたんだ。みんなを。キッドを。
しかし、違和感もある。
もし、もしも私の考えが正しいとしたらココはミていた世界とは違う。どこかでズレが生じた?パラレルワールド?……そこまではわからない。
でも、そんなことはどうでも良かった。
すぐ調子に乗るし、人のことをからかってばかりで呆れることもあるけど、大切なアナタが私を好きだと真剣に伝えてくれて、会えた事にこんなに泣くほど喜んでくれるなら私は「コッチ」を選ぶ。
「はぁ、いつの間にこんなに好きになっちゃったんだろう」
「名無し~~~~ッッ」
「はいはい、私だよ」
あまりにも泣くものだから服まで濡れてしまった。べったりとくっ付いて気持ち悪い。
「早くお風呂入りたい」
「う……くっ……二人で?」
「それはまだ早いかなぁ。子供だったら別に良かったけど」
「じゃあオレ、今だけガキでイイぜ!!」
「バカなの!?」
入る入る、と一人で大騒ぎする彼氏。諦めてもらうのにかなりの時間を要したのだった。
終