フィギュア
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私の部屋に遊びにきてくれたダイバーがキョロキョロと周りを見回している。どうしたのか訊いてみるとー
「あぁ、スマンなジロジロと。相変わらず落ち着いた?いや、シンプルな部屋やなーと」
「あはは…まぁ」
確かに今ここにあるのはスクーバさんに薦められた本くらいだ。それもほとんど読み終えてしまって少し退屈さを感じていた。
「せや。ちょっと待っててな」
すぐ戻るさかい、と、ピョコピョコ跳ねて部屋を出ていってしまった。どうしたんだろう
「ほい」
手に持っていたなにかを渡される。
「こ、これは…!」
思わず手が震えた。ダイバーの形をしたフィギュアだ。可愛い!しかもクオリティも高い。
「か、貸してくれるの…?」
「ん?そんくらいプレゼントするわ」
「いいの!?わぁぁ」
「うぁ、びっくりしたぁ。めっちゃ喜んどるやん…」
「も、ももっ、もしかして変形出来るヤツ!?」
「よしよし、今から教えたるわ」
「で、ココを押すとな」
「うひぁ!?」
く、口から顔が出てきた!
「そんな驚かんでも……」
「ご、ごめんね。つい」
面白いギミックもあるんだなぁ。
カチャカチャいじると段々それらしくなってきた。
「しかし驚いたわ」
「なにが?」
「名無しってこーゆん好きなんやな」
思わず落としてしまうところだった。
「ま、まさか~そんな訳ないよ~」
「ほー……」
カエルに睨まれたヘビの気分(逆か)バレバレだった。
「うぅ……やっぱ変だよね」
「いや最近は別に珍しくもないで。専門店行ったら女の子のファン結構おるし」
「私もそれになりたい~……」
見るからに落ち込んだ私の頭を撫でながら落ち着いた声でフォローしてくれる。
「誰かに言われたん?」
「えーと、そうじゃないんだけど、やっぱり私の周りにはいないから、みんなにおかしいと思われたくなくて」
世間の目なんて気にしたくないのに、好きなものを好きと言いたいのに、どうしても私には出来ない。
「ワテやったら嬉しいけどな」
「ホント?」
「うん、好きな子と好きなモン共有出来たらめっちゃ嬉しい」
なんか今さらっと凄いセリフが聞こえたような……。気づいてない?いやでも表情はいつもと変わらないし、深い意味は無いっぽい。
「でもでもっ、この件は他のみんなには内緒にしてもらいたいな~って。お願い!」
「うーん、大丈夫やと思うねんけど」
拝む私に頭を掻きながらも了承してくれた。相手がダイバーで本当に良かった。
「じゃあ今日はありがとね」
「ほな、また明日~」
手をヒラヒラさせて帰っていった。
「はぁ~ぁ……」
それにしても驚いた。好きな子って、好きな子って……
「いやいやいやナイナイナイ!!」
思わず首を振って独り言を漏らしてしまう。……忘れよう。明日会ってもいつも通りにしなきゃ。
よし、とりあえずシャワー浴びて寝よっと!
………もしかしたら、ダイバーみたいに気にしない人も身近にいるのかもしれない。いつか元の星に帰れたら、ホビーショップに寄ってみるのもイイかな、なんて。
そんなことを考えながらお風呂場へ向かった。
「はぁぁ、焦った。うっかりとんでもないこと口走ってもうた。幸い気付かれなかったから良かったものの、いや、良くないか。うーん…明日どんな顔で会ったらええんやろ」
「あぁ、スマンなジロジロと。相変わらず落ち着いた?いや、シンプルな部屋やなーと」
「あはは…まぁ」
確かに今ここにあるのはスクーバさんに薦められた本くらいだ。それもほとんど読み終えてしまって少し退屈さを感じていた。
「せや。ちょっと待っててな」
すぐ戻るさかい、と、ピョコピョコ跳ねて部屋を出ていってしまった。どうしたんだろう
「ほい」
手に持っていたなにかを渡される。
「こ、これは…!」
思わず手が震えた。ダイバーの形をしたフィギュアだ。可愛い!しかもクオリティも高い。
「か、貸してくれるの…?」
「ん?そんくらいプレゼントするわ」
「いいの!?わぁぁ」
「うぁ、びっくりしたぁ。めっちゃ喜んどるやん…」
「も、ももっ、もしかして変形出来るヤツ!?」
「よしよし、今から教えたるわ」
「で、ココを押すとな」
「うひぁ!?」
く、口から顔が出てきた!
「そんな驚かんでも……」
「ご、ごめんね。つい」
面白いギミックもあるんだなぁ。
カチャカチャいじると段々それらしくなってきた。
「しかし驚いたわ」
「なにが?」
「名無しってこーゆん好きなんやな」
思わず落としてしまうところだった。
「ま、まさか~そんな訳ないよ~」
「ほー……」
カエルに睨まれたヘビの気分(逆か)バレバレだった。
「うぅ……やっぱ変だよね」
「いや最近は別に珍しくもないで。専門店行ったら女の子のファン結構おるし」
「私もそれになりたい~……」
見るからに落ち込んだ私の頭を撫でながら落ち着いた声でフォローしてくれる。
「誰かに言われたん?」
「えーと、そうじゃないんだけど、やっぱり私の周りにはいないから、みんなにおかしいと思われたくなくて」
世間の目なんて気にしたくないのに、好きなものを好きと言いたいのに、どうしても私には出来ない。
「ワテやったら嬉しいけどな」
「ホント?」
「うん、好きな子と好きなモン共有出来たらめっちゃ嬉しい」
なんか今さらっと凄いセリフが聞こえたような……。気づいてない?いやでも表情はいつもと変わらないし、深い意味は無いっぽい。
「でもでもっ、この件は他のみんなには内緒にしてもらいたいな~って。お願い!」
「うーん、大丈夫やと思うねんけど」
拝む私に頭を掻きながらも了承してくれた。相手がダイバーで本当に良かった。
「じゃあ今日はありがとね」
「ほな、また明日~」
手をヒラヒラさせて帰っていった。
「はぁ~ぁ……」
それにしても驚いた。好きな子って、好きな子って……
「いやいやいやナイナイナイ!!」
思わず首を振って独り言を漏らしてしまう。……忘れよう。明日会ってもいつも通りにしなきゃ。
よし、とりあえずシャワー浴びて寝よっと!
………もしかしたら、ダイバーみたいに気にしない人も身近にいるのかもしれない。いつか元の星に帰れたら、ホビーショップに寄ってみるのもイイかな、なんて。
そんなことを考えながらお風呂場へ向かった。
「はぁぁ、焦った。うっかりとんでもないこと口走ってもうた。幸い気付かれなかったから良かったものの、いや、良くないか。うーん…明日どんな顔で会ったらええんやろ」
1/2ページ