風邪
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夢を見た。
ガルバトロン様から聞いた話。
ここ、惑星ガイアのジャングルで旅行カバンを抱え傷だらけで倒れていた頃。
どうやって来たのかは覚えていない。ガルバトロン様が偶然私を発見した時、突然身につけていたネックレスが光り出し、たちまち私の傷を治したという。この力を利用出来ないかと考え、拾ってくれたらしい。
最初は皆さんから散々怪しまれた。それは至極当然のことだ。他に行き場のない私は仕方なくネックレスを預け、雑用係としてここにいる。
あちらが私を利用するなら私も生きる為に利用するまでだ。
そう思っていた。
だけど、段々と打ち解け、認められてからはそんな気持ちも薄れていってしまった。
ううん、違う。
この環境が私にとって何よりも大事なものになった。
だから
「お役に立ちたい……」
自分の寝言で意識が覚醒した。随分時間が経った気がする。目を瞑っていてよくわからないけれど、今はもう夜中かもしれない。
「ならば、さっさと治すことだ」
声が聞こえた。鉄の軋むような音がして、額に冷たく硬い何かが当てられた。それが手だとわかり、目を開けた時にはもう誰もいなかった。
「おはようございます!」
「おぅ、おはようさん」
「もう起きても大丈夫なん?」
「えぇ、おかげさまで」
「それなら良かったわ」
「良かった、良かった!」
「まったく、たるんでるんだぞ!」
「本当にすみませんでした。スタースクリームさんのお薬、本当に効いたみたいです」
「フフッ、当然よ」
「なにかお礼が出来れば良いんですけど…」
「アラ、それならワタシの具合が悪いときは一日中看病してもらおうかしら」
「はい!あ、他の皆さんも何かあればすぐに言って下さい」
「ちょっと、それじゃ意味ないじゃない」
「あ、そ、そうですよね」
「ハァ、いいわよ。アナタらしいわ。なにか別のお返しが貰えるよう、考えておくから」
「名無し……」
「一日中……」
「看病……」
「皆さん?」
「………ゴホゴホ」
「B.Bさん?」
「あーサムイ!急に寒気が襲ってきたでー」
「アカンー、熱が上がってきてもうたー。これは名無しに看てもらわんとー」
「え?え?」
「アンタ達ねぇ…」
「安心しろ。オレサマが効きそうな木の実を持ってくるんだぞ」
「あ、大丈夫です」
「スンマセン、気のせいでしたわ」
「治った、治った!」
「なんなんだっ!?」
今日も賑やかだなぁ。
「名無し」
「あっ、ガルバトロン様!昨日は色々とありがとうございました」
「なんのことだ」
「ふふっ、いえ、別に」
終
ガルバトロン様から聞いた話。
ここ、惑星ガイアのジャングルで旅行カバンを抱え傷だらけで倒れていた頃。
どうやって来たのかは覚えていない。ガルバトロン様が偶然私を発見した時、突然身につけていたネックレスが光り出し、たちまち私の傷を治したという。この力を利用出来ないかと考え、拾ってくれたらしい。
最初は皆さんから散々怪しまれた。それは至極当然のことだ。他に行き場のない私は仕方なくネックレスを預け、雑用係としてここにいる。
あちらが私を利用するなら私も生きる為に利用するまでだ。
そう思っていた。
だけど、段々と打ち解け、認められてからはそんな気持ちも薄れていってしまった。
ううん、違う。
この環境が私にとって何よりも大事なものになった。
だから
「お役に立ちたい……」
自分の寝言で意識が覚醒した。随分時間が経った気がする。目を瞑っていてよくわからないけれど、今はもう夜中かもしれない。
「ならば、さっさと治すことだ」
声が聞こえた。鉄の軋むような音がして、額に冷たく硬い何かが当てられた。それが手だとわかり、目を開けた時にはもう誰もいなかった。
「おはようございます!」
「おぅ、おはようさん」
「もう起きても大丈夫なん?」
「えぇ、おかげさまで」
「それなら良かったわ」
「良かった、良かった!」
「まったく、たるんでるんだぞ!」
「本当にすみませんでした。スタースクリームさんのお薬、本当に効いたみたいです」
「フフッ、当然よ」
「なにかお礼が出来れば良いんですけど…」
「アラ、それならワタシの具合が悪いときは一日中看病してもらおうかしら」
「はい!あ、他の皆さんも何かあればすぐに言って下さい」
「ちょっと、それじゃ意味ないじゃない」
「あ、そ、そうですよね」
「ハァ、いいわよ。アナタらしいわ。なにか別のお返しが貰えるよう、考えておくから」
「名無し……」
「一日中……」
「看病……」
「皆さん?」
「………ゴホゴホ」
「B.Bさん?」
「あーサムイ!急に寒気が襲ってきたでー」
「アカンー、熱が上がってきてもうたー。これは名無しに看てもらわんとー」
「え?え?」
「アンタ達ねぇ…」
「安心しろ。オレサマが効きそうな木の実を持ってくるんだぞ」
「あ、大丈夫です」
「スンマセン、気のせいでしたわ」
「治った、治った!」
「なんなんだっ!?」
今日も賑やかだなぁ。
「名無し」
「あっ、ガルバトロン様!昨日は色々とありがとうございました」
「なんのことだ」
「ふふっ、いえ、別に」
終