掃除
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「にしても……」
キッドの目線の先。アパッチさんの姿を見ると頭には三角巾。腰にはエプロンを巻いていた。
「あのカッコウも見慣れると違和感ないな」
「うん、俺もそう思った」
「どういう意味だ」
「とても似合ってますよアパッチさん!素敵ですっ」
「ムッ、そ、そうか…?」
「はいっ、一生推せます!きゃわです!」
「お、きゃ、きゃわ……?」
「名無しは趣味悪いよな」
「うん、俺もそう思った」
「しっかし、よくここまで放っておいたもんだ。これでは嫁さんどころかガールフレンドも出来んぞ」
「名無しは部屋が汚いくらいで幻滅しない」
「アレ!?二人ともいつの間に付き合ってた?」
「は、初耳です……」
「え、コワ」
「おぉ、驚いた。キッドがあんまりにも真剣な顔で言うから、信じるところだったぞ」
「お、懐かしーアルバム」
「おい、後にしろ。終わらんぞ」
「名無しも見てみろよ。スキャニング前のアパッチだぜ」
「えっ、すっごい気になる」
「お前らなぁ」
「なんか不思議な感じ。アパッチさん前のお姿も新鮮でいいですね」
「お、そ、そうか…?名無しに言われると何だかこそばゆいな」
「コラー遊ぶんじゃなーい」
「やはりこんな時間になってしまったか…」
「また別の日にしましょう。楽しみが待ってると思えばいくらでも働けますよ」
「フッ、ポジティブだな」
「でも私は皆さんといるだけで楽しいです」
「うお眩し…っ」
だからこそ、いつか訪れる別れが辛い。もしこの戦いが終わっても元の世界、元の時代に戻れなければ私はきっとガイア人の逃げた星へ送られる。
それは仕方がないことだ。
スクーバさん達は遊びに来ている訳じゃない。
わかっている。駄々をこねたところでどうしようもない。
それに助けてくれたみなさんに迷惑がかかってしまう。それだけは嫌だ。
でも、戦争なんて全部なくなって、こんな風にみなさんと笑って過ごせればいいなんて、自分勝手な考えは消したくても消えない。
私は………私は、スクーバさんとあとどれだけ一緒にいられる?
共通の趣味があるからサヨナラが寂しい?
それだけではない気がする。離れ難いこの気持ちは一体……。
「……あれ?スクーバさん?」
両手で目を押さえ小刻みに震えている。なにか様子がおかしい。
心配で顔を除き込むと小さく口が開いた。
「いや、ちょっと目からスミが…」
「えぇーーー!?そ、それは故障なのではっ!?お、おち、落ち着いて下さいっ!」
「いや、冗談だ。名無しがあまりにも輝いててな」
「だ、誰かーーー!!」
「オーイ……」
終
キッドの目線の先。アパッチさんの姿を見ると頭には三角巾。腰にはエプロンを巻いていた。
「あのカッコウも見慣れると違和感ないな」
「うん、俺もそう思った」
「どういう意味だ」
「とても似合ってますよアパッチさん!素敵ですっ」
「ムッ、そ、そうか…?」
「はいっ、一生推せます!きゃわです!」
「お、きゃ、きゃわ……?」
「名無しは趣味悪いよな」
「うん、俺もそう思った」
「しっかし、よくここまで放っておいたもんだ。これでは嫁さんどころかガールフレンドも出来んぞ」
「名無しは部屋が汚いくらいで幻滅しない」
「アレ!?二人ともいつの間に付き合ってた?」
「は、初耳です……」
「え、コワ」
「おぉ、驚いた。キッドがあんまりにも真剣な顔で言うから、信じるところだったぞ」
「お、懐かしーアルバム」
「おい、後にしろ。終わらんぞ」
「名無しも見てみろよ。スキャニング前のアパッチだぜ」
「えっ、すっごい気になる」
「お前らなぁ」
「なんか不思議な感じ。アパッチさん前のお姿も新鮮でいいですね」
「お、そ、そうか…?名無しに言われると何だかこそばゆいな」
「コラー遊ぶんじゃなーい」
「やはりこんな時間になってしまったか…」
「また別の日にしましょう。楽しみが待ってると思えばいくらでも働けますよ」
「フッ、ポジティブだな」
「でも私は皆さんといるだけで楽しいです」
「うお眩し…っ」
だからこそ、いつか訪れる別れが辛い。もしこの戦いが終わっても元の世界、元の時代に戻れなければ私はきっとガイア人の逃げた星へ送られる。
それは仕方がないことだ。
スクーバさん達は遊びに来ている訳じゃない。
わかっている。駄々をこねたところでどうしようもない。
それに助けてくれたみなさんに迷惑がかかってしまう。それだけは嫌だ。
でも、戦争なんて全部なくなって、こんな風にみなさんと笑って過ごせればいいなんて、自分勝手な考えは消したくても消えない。
私は………私は、スクーバさんとあとどれだけ一緒にいられる?
共通の趣味があるからサヨナラが寂しい?
それだけではない気がする。離れ難いこの気持ちは一体……。
「……あれ?スクーバさん?」
両手で目を押さえ小刻みに震えている。なにか様子がおかしい。
心配で顔を除き込むと小さく口が開いた。
「いや、ちょっと目からスミが…」
「えぇーーー!?そ、それは故障なのではっ!?お、おち、落ち着いて下さいっ!」
「いや、冗談だ。名無しがあまりにも輝いててな」
「だ、誰かーーー!!」
「オーイ……」
終