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五条side

「彼方、起きてー。こんなとこで寝たら僕が……襲っちゃうよ。」


その声に反応したのか彼方はぴくりと動くもののまだ目を開けない


悠仁も恵も後ろから様子を伺っている




「…うーん、今日は眠りが深いねぇ。(それだけココが心地よかったのか?それとも、寝足りないだけなのか?)…よし、分かった!それなら、」


伏黒「はあ?!」


虎杖「っうぇ!?五条先生、何してんの!!」


まぁ2人が驚くのも無理はない……

なぜなら僕はすやすやと眠り続ける彼方の露出した太腿に無遠慮に手を添わせたからだ


そしてそのまま

太腿をするすると撫でながら少しずつ裾をずらす


「うん、やっぱりこの制服ちょーいいね。(キュロットにしたのは勿体ないけど…)彼方の足は凄く綺麗だから隠すのはもったいないよねぇ。」


虎杖「せんせ、先生!!流石にそれはまずいって!!!」


伏黒「先生、セクハラにあたりますよ。それに起きたら絶対に怒ると思います。だからやめてください!!」



『う〜ん…』


微かに聴こえた彼方の声に騒がしかった空気がピシッと固まり、恵と悠仁はものすごい速さで彼方に目を向けた



虎杖「(起きた!?起きた!?)」


伏黒「(大丈夫だ、まだ目は瞑ってる。取り敢えず五条先生を引き離さないと、、)」


「彼方、起きて」


虎杖&伏黒「「(自ら起こしにいきやがった!!」 」


「あ、起きた?」


虎杖&伏黒「「(起きた!!?)」」


2人が目線をやった時には確かに彼方の目が開いていた

でも、まだ寝ぼけているのかぼんやりとしている


「おはよう、彼方」



彼方はそれに返答することは無く、息がかかるほどの僕の距離にぱちぱちと不思議そうに瞬きをしていた


虎杖「(か、可愛い…スタイルいいし、目の色もキレー)」

なんて考えている悠仁はもう頬が緩んでいて、
その頭を恵がなかなかの強さで叩いていた


虎杖「ァイタ!!」


強めに叩かれた事で声をあげた悠仁に彼方の視線が向いた



『…だぁれ?』


「彼方、彼が新しい同級生だよ」


『…?!』

やっと意識が覚醒してきた彼方はその言葉にハッとした

立ち上がろうとするも目の前に僕が居て動くことができない


『悟さん…あの、どけて、、』


「んー」


困惑したような綺麗な声が言葉を紡いでそれを聴きとった悠仁がまた


かわいい…!!

と心臓を抑え悶えると再び恵が頭を叩いた



「外で寝ちゃダメだっていつも言ってるでしょ?蝶が居るとはいえ、女の子なんだからよくないよ。わかった?」


僕のその言葉に彼方は素直にコクリと頷いた


と同時にビクリと彼方の肩が跳ねた


彼方がゆっくり視線を下ろすと、彼方の太腿には僕の手が添えられていた

それに気付いた彼方は目つきを鋭くして、僕の手の入ったキュロットスカートを手ではらい、靴から刃を出して僕に向かって思い切り足を蹴り上げた



これには流石に2人とも驚いた声をあげたが、僕はそれをするりと簡単に躱して立ち上がった



そして彼方が攻撃した事で、僕を敵だと見なしたのか周りを飛んでいた彼方の蝶が僕に突進し始めるがそれも簡単に消えた


「も~、そんなに怒んなくていいじゃん」




彼方に表情の変化は無いが

怒っているのは何となくわかる



伏黒「今のはアンタが悪いだろ。ほんとにセクハラで捕まりますよそろそろ」



「にゃ~」


虎杖「お?あ、猫だ!」


いつの間にか足元に居た白猫

彼方が膝の上で撫でていた猫だ


その猫は悠仁の足にすり寄ってご機嫌の様子



虎杖「お~!お前可愛いなぁ!ほーらよすよす!」


悠仁はしゃがみこんでわしゃわしゃと猫を撫でる


猫は喉を鳴らし始めて

「ゴロゴロ言ってるー!」と悠仁は嬉しそうに言った




__コツ、コツ、コツ…


ある靴の音が猫を撫でる虎杖の前で止まった


そして目線を合わせるようにしゃがみ込む



悠仁も驚いて顔を上げるが距離が意外と近くて心臓が跳ねた



そして数秒見つめあった後、彼方は口を開いた
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