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両面宿儺

((ピピピピピッ


『ん…う〜ん、……ふぁ〜。』


ホテルの一室のベッドからホテルの目覚まし音で起きた一人の女性

寝るために着替えたスウェットパンツにダボッとした半袖Tシャツというラフな格好で欠伸をし、ぽやぽやと目を擦りながらなんとか動き出す彼女…

昨日の晩、クラスメイトの伏黒と担任の五条先生が話題に出した人物だ



東京都立呪術高等専門学校
1年 二級術師 胡蝶 彼方




"二級"としているものの、実力は"一級"、呪力量は特級レベルの女の子




では何故"二級"止まりなのか?



単純な話、上層部(老人)に好かれているからである

彼女は容姿もよく、実力も申し分ないので大層気に入られており、

これ以上、級が上がれば危険な任務が増える!!

彼女が死んでしまうかもしれない!!

それは避けなくては!!

という勝手な大人の事情である



そんな彼女は上層部が大嫌いである


ー彼方sideー

上着の丈は短め、ウエストラインが強調されていて、袖は着物の様に、膝上10cmのプリーツキュロットスカートに白のグラニーブーツを履き、いつものように黒いリボンで髪を結う

朝食は昔、よく抜いていたんだけれど五じょ…悟さんや姉さんにしっかり食べるようにとしつこく指摘され、抜くことはかなり減ったの



今日の朝は前日に買っておいた明太子おにぎりを頬張り、しっかりと食べ終わった後、鏡で自分の顔を1度確認して部屋を出る






『ふふっ…さぁ、任務へと出かけましょうか。』
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