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蝶ノ精


虎杖side

「1年がたった4人って少な過ぎねぇ?」


伏黒「じゃあお前、今まで呪いが見えるなんて奴会ったことあるか?」



「……ねぇな」


伏黒「それだけ少数派(マイノリティ)なんだよ呪術師は」




俺と伏黒は五条先生に指定された場所で集合し、待つ間これから合流する1年の話をしていた


「っていうか俺が4人目って言ってなかったっけ?」


伏黒「3人目の入学は随分前に決まってたらしいぞ。こういう学校だしな、何かしら事情があんだろ。あと俺がこの間話した同期のやつ、1人目
は小学入学前から既にここに来る事は決まってた」



「ま、マジで!?そんな事あんの!?」




伏黒「いや、珍しい話だ。アイツがそういう家系ってのもあるが、その中でもずば抜けて才能があったからで__」




五条「おまたせー、おっ!制服間に合ったんだね」


伏黒が話すのを遮るように五条先生が遅れて合流した


「応っ!ピッタシ!でも伏黒と微妙に違ぇんだな、パーカーついてるし」



五条「制服は希望があれば、色々いじって貰えるからね」


「え、俺そんな希望出してねぇけど」



五条「そりゃ僕が勝手にカスタム頼んだもん」




さも当たり前のように言う五条先生に


俺は少し固まり、




「………ま、いいか気に入ってるし」



伏黒「気をつけろ五条先生こういうところあるぞ」


伏黒side


そう、五条先生にはこういうところがある

このせいで高専入学前の彼方の制服は露出があり、勿論彼方もその制服に不満を持ったので自分で要らない露出を減らして新しく申請し直したりして今の制服のかたちになった……らしい

「彼方を先に迎えに行くんですよね。今、どこにいるんですか」



五条「調布市の神代植物公園の「あじさい園」」


虎杖「…!!」


「なんでそんな所に…」



キラキラと目を輝かせる虎杖とは逆に


ため息をつく俺


それを軽くからかいながら会話を進める五条先生



そんな俺達は

蝶の指揮者、"彼方"の居る目的地へ向かった


〜神代植物公園〜

虎杖「神代植物公園って結構広いんだな…流石都会。こんなデカい公園なかったよ、俺んとこ」



五条「宮城でしょ?行ったけど、こういう公園は無かったねぇ。まぁ、宮城は田舎の方だしねぇ。」



虎杖は五条先生の言葉に少し不貞腐れた顔をしたが、五条先生はそれを気にすることなく自身のスマホをつけた




五条「んー?おかしいねぇ。10分前に送ったメール、見てないや。近くまで来たよ~って送っといたんだけど」



「……」


虎杖「?どうした、伏黒?」



俺は少し考える様な素振りをしたあと

間を置いて口を開いた


「……まさかとは思いますけど」


五条「ん?」



「寝てるんじゃないですか?」
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