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ー翌日ー

伏黒side

「死体でも埋まってんのか?」




特級呪物を回収する為に、俺は学校へ潜入した

ラグビー場を見上げると、ポールに掴まる"呪い"は奇妙な声を上げている


「(だとしてもこのレベルがウロつくなんて…恐らく二級の呪い、例の呪物の影響か……?さっさと回収しないとな…)クソ!気配がデカすぎる
。これじゃ潜入した意味がまるでねぇ。(すぐ隣にあるようで遥か遠くにあってもおかしくねぇ)……あいつに相談してみるか?」




俺はため息を着くとスマホの画面をいじり、指でスライドして電話ボタンをタップした




プルルルル…プルルルル…プルルルル…プツ



«はい、胡蝶です。»



「…"彼方"」



«!……どうしたの、恵»




俺が電話をかけたのは同級生の胡蝶 彼方


彼女も別の場所で数日連続の任務を行っている


「回収する予定の特級呪物が百葉箱に置いてあったんだが、」



«……百葉箱…?本当にそんなところに置いてあった、の?»


「…あぁ」



俺の発言に流石の彼方も驚愕したが、俺も保管場所に不満はある


そのせいで任務が長引いている


「…で、その呪物が昨日無くなってた。多分、誰かが盗ったんだろ」



«うーん……その線で間違いないと思う。やっぱり探すの…難しい、よね?»


「あぁ、この学校自体"呪い"が居て気配が把握しずらい。学校ごと閉鎖した方が早いか?」



«面倒だけれど、見つからないならそれが1番早い、かも。…良ければ、私の"蝶"を何匹か使って、みる?»



「……そこからの距離は?」




«えーっと……51kmだから、5分くらいで"蝶"達は着くと思うよ。ちゃんと恵のことも覚えてるから、指示すればそこに行けるわ。とりあえず、20で大丈夫?»


「…ありがとう、本当にごめん。お前も任務中なのに」



«大丈夫よ、こっちは今日の夕方には終わるから…着いたら好きに指示だしてあげて。それじゃあ、気をつけてね。»



「ああ、分かった。」




電話の相手に別れを告げて通話を切った



俺にとって唯一のクラスメイトである彼方は、俺よりも遥に大人びた雰囲気を持っている
常に笑顔で優しく振舞っている彼女は、心から信頼、尊敬できる
あのバカ(五条)よりはよっぽど頼りにしている


「"蝶"が来るまで5分…その辺で待ってるか」
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