第7章 GW合宿その2
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「おーい、大地ぃー」
菅原先輩はくるりと後ろを向いたかと思うと、大きな声で澤村先輩を呼んだ。
「ちょ、菅原!」
道宮先輩はびっくりして先ほどにも増してあわあわしている。
そんな道宮先輩に対して菅原先輩は大丈夫大丈夫、と笑っているだけだった。
「なんだ、スガ。ん?道宮?…と黒崎?珍しい組み合わせだな」
お風呂上りなのもあってか、いつにも増して爽やかな澤村先輩が現れた。
薄暗いロビーにおいても上気した頬の赤みが目にうつる。
「どうした?何かあったのか?」
「あ、いや、別に……その…ちょっと部活の事とか話せたらなって」
「そうか。じゃああっちのソファー行って話すか」
「う、うん」
澤村先輩の後を追って道宮先輩はロビー奥のソファへと駆けて行く。
去り際に「美咲ちゃんも頑張って!」と小声でエールを送ってくれた。
私はそのエールに小さく手を振って応える。
心の中で「道宮先輩頑張れ!」と精一杯の応援をした。
「旭ももうすぐ来るからな」
振り返るとニヤリと笑う菅原先輩。
何故か私より嬉しそうな顔でこちらを見ている菅原先輩に緊張が少しだけほぐれた気がした。
「スガ、そんなとこで突っ立ってどうした?」
ぬっと大きな影がロビーへと足を踏み入れる。
外の灯りが旭先輩の大きな体を照らして、濃い影を作っている。
「ん?あれ、黒崎どうしたの?」
髪を下ろした旭先輩を見るのは初めてで、妙な色気を感じてドキリとする。
特別な姿を見られて嬉しい反面、どうしていいのか頭が真っ白になり、挙動不審になる。
「えっ、あっ」
旭先輩はロビーに入るなり棒立ちの私に気づき、不思議そうな顔でこちらを見ている。
道宮先輩のようにうまいこと話を運べたらいいものの、なんと切り出していいものか言葉に詰まってしまう。
部活のとこで話したいこと…ってのもすぐには思いつかないし、かといって単に「お話しましょう」ってのもおかしい気がする。
「飲み物買いに来たんだよな、美咲ちゃん。あっ、ちょうどいいじゃん、旭おごってあげろよ。先輩だろ」
「えっ?ああ、うん。おごるのは構わないけど…」
『なんで俺?』って続きそうなところに、菅原先輩がかぶせる。
菅原先輩はくるりと後ろを向いたかと思うと、大きな声で澤村先輩を呼んだ。
「ちょ、菅原!」
道宮先輩はびっくりして先ほどにも増してあわあわしている。
そんな道宮先輩に対して菅原先輩は大丈夫大丈夫、と笑っているだけだった。
「なんだ、スガ。ん?道宮?…と黒崎?珍しい組み合わせだな」
お風呂上りなのもあってか、いつにも増して爽やかな澤村先輩が現れた。
薄暗いロビーにおいても上気した頬の赤みが目にうつる。
「どうした?何かあったのか?」
「あ、いや、別に……その…ちょっと部活の事とか話せたらなって」
「そうか。じゃああっちのソファー行って話すか」
「う、うん」
澤村先輩の後を追って道宮先輩はロビー奥のソファへと駆けて行く。
去り際に「美咲ちゃんも頑張って!」と小声でエールを送ってくれた。
私はそのエールに小さく手を振って応える。
心の中で「道宮先輩頑張れ!」と精一杯の応援をした。
「旭ももうすぐ来るからな」
振り返るとニヤリと笑う菅原先輩。
何故か私より嬉しそうな顔でこちらを見ている菅原先輩に緊張が少しだけほぐれた気がした。
「スガ、そんなとこで突っ立ってどうした?」
ぬっと大きな影がロビーへと足を踏み入れる。
外の灯りが旭先輩の大きな体を照らして、濃い影を作っている。
「ん?あれ、黒崎どうしたの?」
髪を下ろした旭先輩を見るのは初めてで、妙な色気を感じてドキリとする。
特別な姿を見られて嬉しい反面、どうしていいのか頭が真っ白になり、挙動不審になる。
「えっ、あっ」
旭先輩はロビーに入るなり棒立ちの私に気づき、不思議そうな顔でこちらを見ている。
道宮先輩のようにうまいこと話を運べたらいいものの、なんと切り出していいものか言葉に詰まってしまう。
部活のとこで話したいこと…ってのもすぐには思いつかないし、かといって単に「お話しましょう」ってのもおかしい気がする。
「飲み物買いに来たんだよな、美咲ちゃん。あっ、ちょうどいいじゃん、旭おごってあげろよ。先輩だろ」
「えっ?ああ、うん。おごるのは構わないけど…」
『なんで俺?』って続きそうなところに、菅原先輩がかぶせる。