第7章 GW合宿その2
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頬を赤らめて恥ずかしそうにしている道宮先輩はとても可愛く見える。
ああ、恋をしているんだなぁ。
澤村先輩のことを想っている道宮先輩の気持ちが伝わってくるようで、なんだか胸がじんとした。
―東峰といる時の美咲ちゃん、きらきらしててとっても可愛いんだよ―
お風呂で潔子先輩に言われた言葉が頭をよぎる。
ああ、私も、今の道宮先輩みたいなのかな。
あんな風に可愛くなれてるのかな。
「美咲ちゃんも一緒に行っておいでよ。東峰も澤村と一緒なんだし。お喋りしてくるといいよ」
「ふぁーっ?!?」
潔子先輩は事もなげにそんな提案をして、肩をぽん、と叩いてきたけれど。
何の心の準備もしていなかった私は、潔子先輩のその提案に驚きすぎて素っ頓狂な声をあげてしまった。
「な、何言ってるんですか、潔子先輩?!」
みるみる顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
女子バレー部員の視線もこちらに集まってくる。
相原先輩の追撃が止んで道宮先輩はホッとしたような顔をしているが、次の瞬間にはその一瞬の安堵も吹き飛んでしまう。
「なるほど。美咲ちゃんは東峰、道宮は澤村、と。…よし、アンタたち二人で行って来い!!」
「「ええーっ?!」」
道宮先輩と私の声がハモる。
道宮先輩は私と顔を見合わせて、口をパクパクさせていた。
抵抗空しく、私達は廊下へと追い出されて、笑顔で他のメンバーに手を振って見送られたのだった…。
「……覚悟、決めましょう。道宮先輩」
「えっ、や、やぁでも……待ち伏せはどうだろう…??!」
「な、なんとか自然な風装いましょう!!」
「えっ、あっ」
なかなか一歩を踏み出せないでいる道宮先輩の手を引いて、1階のロビーまで歩を進める。
半ばやけくそだった。
どこかで適当に時間をつぶして部屋に戻るという手もあったけれど、部屋に戻れば追及の手からは免れないだろう。
そこで何もせずに帰ってきた、なんて言えるような雰囲気ではなかった。
「…でも、みんな応援してくれてるのって、心強いですよ」
「……たしかに……」
自身に言い聞かせるために発した言葉だったけれど、道宮先輩にも効果はあったようだ。
気を取り直して、二人してロビーへと足を踏み入れた。
「…美咲ちゃんは、東峰のこと好きなんだ…?」
ああ、恋をしているんだなぁ。
澤村先輩のことを想っている道宮先輩の気持ちが伝わってくるようで、なんだか胸がじんとした。
―東峰といる時の美咲ちゃん、きらきらしててとっても可愛いんだよ―
お風呂で潔子先輩に言われた言葉が頭をよぎる。
ああ、私も、今の道宮先輩みたいなのかな。
あんな風に可愛くなれてるのかな。
「美咲ちゃんも一緒に行っておいでよ。東峰も澤村と一緒なんだし。お喋りしてくるといいよ」
「ふぁーっ?!?」
潔子先輩は事もなげにそんな提案をして、肩をぽん、と叩いてきたけれど。
何の心の準備もしていなかった私は、潔子先輩のその提案に驚きすぎて素っ頓狂な声をあげてしまった。
「な、何言ってるんですか、潔子先輩?!」
みるみる顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
女子バレー部員の視線もこちらに集まってくる。
相原先輩の追撃が止んで道宮先輩はホッとしたような顔をしているが、次の瞬間にはその一瞬の安堵も吹き飛んでしまう。
「なるほど。美咲ちゃんは東峰、道宮は澤村、と。…よし、アンタたち二人で行って来い!!」
「「ええーっ?!」」
道宮先輩と私の声がハモる。
道宮先輩は私と顔を見合わせて、口をパクパクさせていた。
抵抗空しく、私達は廊下へと追い出されて、笑顔で他のメンバーに手を振って見送られたのだった…。
「……覚悟、決めましょう。道宮先輩」
「えっ、や、やぁでも……待ち伏せはどうだろう…??!」
「な、なんとか自然な風装いましょう!!」
「えっ、あっ」
なかなか一歩を踏み出せないでいる道宮先輩の手を引いて、1階のロビーまで歩を進める。
半ばやけくそだった。
どこかで適当に時間をつぶして部屋に戻るという手もあったけれど、部屋に戻れば追及の手からは免れないだろう。
そこで何もせずに帰ってきた、なんて言えるような雰囲気ではなかった。
「…でも、みんな応援してくれてるのって、心強いですよ」
「……たしかに……」
自身に言い聞かせるために発した言葉だったけれど、道宮先輩にも効果はあったようだ。
気を取り直して、二人してロビーへと足を踏み入れた。
「…美咲ちゃんは、東峰のこと好きなんだ…?」