第6章 GW合宿
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「おはようございます!」
「おはよう」
校門前で潔子先輩と待ち合わせて、連れ立って体育館へと向かう。
今日からGW合宿が始まる。
この4日間は、朝から晩までみっちり部活だ。
私がバレーの練習をするわけではないけれど、自然と気合が入る。
今日は7時30分から練習開始だったはずだけれど、体育館からはすでにシューズが床を鳴らす音が響いている。
それも一人じゃない、複数のシューズの音。
「日向と影山君あたりは来てると思ってましたけど……」
体育館をのぞいて、唖然とする。
そこにはもう、部員全員集まって練習を始めていたのだ。
「おお!潔子さん!今日も美しいッス!!」
田中先輩がいつもの調子で潔子先輩に声をかける。
本当にこの人は潔子先輩レーダーでもついているんじゃないかと思うくらい、潔子先輩の気配には敏感だ。
「おはようございます」
「おはよーっす!!」
私の挨拶に部員達が一斉に挨拶を返してくれた。
さすがに運動部なだけあって、その迫力は凄まじかった。
けれど今ではそんな迫力にもだいぶ慣れてきた。
むしろ今日もみんな調子がよさそうだな、と思えるようになってきていた。
声の調子だとか、動き、表情。
よくよく観察していると、普段と違うことが見えてくることがあって、そんな時は往々にして、どこか痛めていたり、何か不調を抱えているものだった。
だから、『たかが挨拶、されど挨拶』ってなもので。
ちょっとした声掛けも意外と大事なんだよ、と潔子先輩が以前教えてくれたのだった。
「美咲ちゃん、こないだも言った通り、午前中は基礎訓練メインだから早めに昼食の準備に入るね。10時になったら調理室に移動ね。」
「はい!」
「それまではいつも通り、球出し、球拾いのフォローよろしくね」
「分かりました」
外はまだ肌寒いというのに、体育館の中はすでに熱気でいっぱいだった。
部員達の額にはすでに汗がにじんでいる。
以前の私だったら、こんなに真剣になってる姿を見ても、「朝早くからよくやるな」くらいにしか思わなかっただろう。
だけど今は、これほどまでにバレーに真剣に打ち込む彼らを、どこまでサポートできるだろうか、と思うようになっていた。
きっとやれることはまだまだあるはず。
この合宿で、私も彼らのように、何がしか成長したい、と思うのであった。
「おはよう」
校門前で潔子先輩と待ち合わせて、連れ立って体育館へと向かう。
今日からGW合宿が始まる。
この4日間は、朝から晩までみっちり部活だ。
私がバレーの練習をするわけではないけれど、自然と気合が入る。
今日は7時30分から練習開始だったはずだけれど、体育館からはすでにシューズが床を鳴らす音が響いている。
それも一人じゃない、複数のシューズの音。
「日向と影山君あたりは来てると思ってましたけど……」
体育館をのぞいて、唖然とする。
そこにはもう、部員全員集まって練習を始めていたのだ。
「おお!潔子さん!今日も美しいッス!!」
田中先輩がいつもの調子で潔子先輩に声をかける。
本当にこの人は潔子先輩レーダーでもついているんじゃないかと思うくらい、潔子先輩の気配には敏感だ。
「おはようございます」
「おはよーっす!!」
私の挨拶に部員達が一斉に挨拶を返してくれた。
さすがに運動部なだけあって、その迫力は凄まじかった。
けれど今ではそんな迫力にもだいぶ慣れてきた。
むしろ今日もみんな調子がよさそうだな、と思えるようになってきていた。
声の調子だとか、動き、表情。
よくよく観察していると、普段と違うことが見えてくることがあって、そんな時は往々にして、どこか痛めていたり、何か不調を抱えているものだった。
だから、『たかが挨拶、されど挨拶』ってなもので。
ちょっとした声掛けも意外と大事なんだよ、と潔子先輩が以前教えてくれたのだった。
「美咲ちゃん、こないだも言った通り、午前中は基礎訓練メインだから早めに昼食の準備に入るね。10時になったら調理室に移動ね。」
「はい!」
「それまではいつも通り、球出し、球拾いのフォローよろしくね」
「分かりました」
外はまだ肌寒いというのに、体育館の中はすでに熱気でいっぱいだった。
部員達の額にはすでに汗がにじんでいる。
以前の私だったら、こんなに真剣になってる姿を見ても、「朝早くからよくやるな」くらいにしか思わなかっただろう。
だけど今は、これほどまでにバレーに真剣に打ち込む彼らを、どこまでサポートできるだろうか、と思うようになっていた。
きっとやれることはまだまだあるはず。
この合宿で、私も彼らのように、何がしか成長したい、と思うのであった。