愛の言葉を聞かせて/天童覚
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
同じ場所にいたはずの俺達は年を経るごとに、お互いが少しずつ違う場所に足を踏み入れていって。
互いの姿が見えなくなることもあって、不安に駆られることもある。
だけど、それでも俺達の根っこは変わってない。
目の前できょとんとした顔で俺を見上げる彼女は、どんなに距離が離れても変わらない。
──それでも、私は覚くんのこと大好きだから!──
空港で見送ってくれたあの日、キミはそう叫んだ。
あの時からキミの気持ちは変わることなかったんだ。
疑って、ごめん。
積み重なる現実に負けそうになって、ごめん。
「……愛してる、美咲ちゃん」
抱きしめた美咲ちゃんは、きっとまた真っ赤な顔をしているに違いない。
─fin─