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砂糖菓子みたいな

修学旅行ももちろん同じ班で、こっそり駿人の布団に潜り込んだ。
全く同じ布団のはずなのにすごくあったかく感じた。
周りの人はUNOをしてたから、気にすることなく明日の話をした。

消灯して寝息が聞こえてきたころ、僕は思索していた。
今この瞬間の、彼の隣のこの空間に収まるために、僕は今までのそこそこ長い人生を送ってきたような錯覚を感じていた。
僕は確かめるように、肩を触れ合ってその温かさを感じた。

朝駿人に起こされて、そのさらさらなままの髪の毛を恨みながら寝癖を治す。
放課後の延長みたいな市内観光に、おそろいで買ったマリモ。

好きな人と新しい場所にいくことはこんなに楽しいんだと知った。
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