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砂糖菓子みたいな

思い出はたくさんある。
というより、僕の当時の思い出は、彼で成り立っていた。

ときどきある全校集会で出し物があるときは、どさくさに紛れて隣に座ったり、(僕と彼は背の高さが全然違うので、背の順だといつも離れてしまう)音楽の時間はわざと楽譜を忘れていっしょに1つの楽譜を見たり、運動会はずっと僕は彼にべったりだった。

僕は自分でもびっくりするくらい、駿人のことが大好きだった。
彼も僕にしか見せないいろんな表情、笑いすぎて目がすごく細くなったり、ムキになって黙り込んだり、僕をからかったり、かと思うと本を読む時はすごく真剣な顔になったり、そういういろんな顔をすることを知って、好意は相和していることを自覚していた。
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