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砂糖菓子みたいな

ランドセルを取って下駄箱に行く。靴を履いたとき、ちょうど誰かが来る気配がした。
目の端っこに、つやつやした金色の髪の毛がうつった。
色素が薄い彼の頭は、日の光を受けると金色に見えることはよく知っていた。

最後の力をふりしぼったような蝉の声がしていて、空気はとても優しかった。

ねえ、と声を出した。口下手ではないはずなんだけど、緊張して声が変な感じになった。
彼の目が僕だけを捉えている。
涼しい風が2人の髪を揺すった。
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