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『稲ワラなどの有機性廃棄物の堆肥化およびその有効利用技術を有効的に...』
教授の声が講義室に響く
3年生になっていよいよ就職活動がはじまった
私はというと、まだ進路を決められずにいた
『おはよ、四春』
声をかけてきたのは高校からの友達、
『トマ子、今日もまた遅刻したでしょ』
講義に遅刻ばかりしているトマ子は
実家が農家で、跡継ぎだ
『四春と違ってやりたいこともできないしさ』
そう、私と違ってトマ子は、
進むべき方向が幼い頃から決まっている
『そうかもしれないけどさぁ』
正直、それが私には羨ましかった
なぜならやりたいことがないから
『あ、そういえば四春、バイトしない?』
『バイト?』
『うん、お父さんの知り合いの農家さんが
お手伝いを探してるみたいでさ』
『そうなんだ、へぇ』
『四春にピッタリだと思うんだよねぇ〜、
その農家さん、イケメンなんだって!』
調子のいいトマ子のことだ、
そんなこと言ったってどうせおじさんなんだろう
『しかもバイト代はずんでくれるみたいだよ』
『え、じゃあやろうかな』
『オッケー、お父さんに伝えておくね』
正直なところ、就職活動をしたくなかったのかもしれない
お金も貰えるしちょっとした息抜きとしては
ちょうどよかったんだと思う
私はトマ子のお父さんの知り合いの農家で
アルバイトすることになった