標的19 神様の偶像
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絢芽が硬い表情でランボに近寄っていく。
絢芽と知り合って五年経つが、彼女が子供と接する姿を見たことがない。
私も人のことを言える義理ではないものの、絢芽に子供をあやす技能なんてあるのだろうか。
「子供、ひとまず治療してやる。怪我したところを見せろ」
私の心配とは裏腹に、絢芽はランボの前で屈み込むと、ぶっきらぼうな口調だが優しく声を掛けた。
そして胸元から取り出したのは、医療道具かと思いきや一枚の紙だった。
「特別に主様の写真を貸してやる。主様の美しさの前では痛みなど感じなくなるはずだ」
独特すぎるあやし方だ。
私の写真にそんな効能あるわけないが、ランボは物珍しいのか泣き止んで写真を凝視している。
その隙に絢芽は手際よく応急処置を済ませていく。
「絢芽ってランボと相性いいのか?」
「い、意外すぎる……」
「そーいや前にオレらの手当てをしてくれたのも彼我野 だったな」
外野も目の前の光景が予想外だったらしくざわついている。
そうこうしているうちに治療は完了したようで、絢芽は道具を片付け始めた。
「終わったぞ。さあ、写真を返せ」
「やだ」
ランボの返答に、絢芽の表情が凍りついた。
嫌な予感がする。
「……主様に虜になる気持ちは理解できるが、それは私が苦労して手に入れたものだ。それに私の方が主様を崇拝する歴が長い。貴様も欲しければ正式に団体に加入して主様への忠誠を育め」
「やだ。ランボさんこれ欲しい」
絢芽とランボの間で写真の奪い合いが加熱し、ついに絢芽が拳銃を取り出したところで、獄寺の時と同様に綱吉達の手で取り押さえられた。
絢芽の気迫に負けたのか、ランボはまたしても泣いている――ランボにとっては厄日に違いない。
それにしても、私の写真が信仰団体に出回っている事実を初めて認知した。
私の写真なんて手に入れて何に使う気だろう、本気で痛苦に効くと信じているのだろうか。
私の写真を求めて半狂乱になっている部下を前に半ば現実逃避していると、第三者の大声によって引き戻された。
「何やってるんですかー!!!」
全員が注目すると、そこには仁王立ちしたハルがいた。
「なんでお前がうちのガッコにいるんだよ」
「転入か?」
「ちがいます! 新体操部の交流試合にきたんです。やっとツナさんを見つけたと思ったらランボちゃんを泣かしてるなんて」
新体操部のハルをイメージできないと綱吉と獄寺は唖然としているが、私はかつてハルが塀の上を闊歩したり軽やかに着地したりする姿を思い返した。
ハルはランボを抱きかかえると、綱吉を威嚇した。
「こんないたいけなチャイルドを泣かして!! たとえツナさんでもランボちゃんをいじめたらハルが許しません!!」
またしても綱吉が冤罪の憂き目に遭っている――ランボを泣かせたのは獄寺と山本と絢芽だ。
ハルの様子を見て、「あいつが一番保育係に向いてるな……」とリボーンは漏らした。
確かに、すぐに暴力を行使するマフィアより、一般人の女子の方が適正は高いに違いない。
獄寺がショックを受けるのをよそに、ハルに抱えられたランボは、自分に向けて十年バズーカを発射した。
絢芽と知り合って五年経つが、彼女が子供と接する姿を見たことがない。
私も人のことを言える義理ではないものの、絢芽に子供をあやす技能なんてあるのだろうか。
「子供、ひとまず治療してやる。怪我したところを見せろ」
私の心配とは裏腹に、絢芽はランボの前で屈み込むと、ぶっきらぼうな口調だが優しく声を掛けた。
そして胸元から取り出したのは、医療道具かと思いきや一枚の紙だった。
「特別に主様の写真を貸してやる。主様の美しさの前では痛みなど感じなくなるはずだ」
独特すぎるあやし方だ。
私の写真にそんな効能あるわけないが、ランボは物珍しいのか泣き止んで写真を凝視している。
その隙に絢芽は手際よく応急処置を済ませていく。
「絢芽ってランボと相性いいのか?」
「い、意外すぎる……」
「そーいや前にオレらの手当てをしてくれたのも
外野も目の前の光景が予想外だったらしくざわついている。
そうこうしているうちに治療は完了したようで、絢芽は道具を片付け始めた。
「終わったぞ。さあ、写真を返せ」
「やだ」
ランボの返答に、絢芽の表情が凍りついた。
嫌な予感がする。
「……主様に虜になる気持ちは理解できるが、それは私が苦労して手に入れたものだ。それに私の方が主様を崇拝する歴が長い。貴様も欲しければ正式に団体に加入して主様への忠誠を育め」
「やだ。ランボさんこれ欲しい」
絢芽とランボの間で写真の奪い合いが加熱し、ついに絢芽が拳銃を取り出したところで、獄寺の時と同様に綱吉達の手で取り押さえられた。
絢芽の気迫に負けたのか、ランボはまたしても泣いている――ランボにとっては厄日に違いない。
それにしても、私の写真が信仰団体に出回っている事実を初めて認知した。
私の写真なんて手に入れて何に使う気だろう、本気で痛苦に効くと信じているのだろうか。
私の写真を求めて半狂乱になっている部下を前に半ば現実逃避していると、第三者の大声によって引き戻された。
「何やってるんですかー!!!」
全員が注目すると、そこには仁王立ちしたハルがいた。
「なんでお前がうちのガッコにいるんだよ」
「転入か?」
「ちがいます! 新体操部の交流試合にきたんです。やっとツナさんを見つけたと思ったらランボちゃんを泣かしてるなんて」
新体操部のハルをイメージできないと綱吉と獄寺は唖然としているが、私はかつてハルが塀の上を闊歩したり軽やかに着地したりする姿を思い返した。
ハルはランボを抱きかかえると、綱吉を威嚇した。
「こんないたいけなチャイルドを泣かして!! たとえツナさんでもランボちゃんをいじめたらハルが許しません!!」
またしても綱吉が冤罪の憂き目に遭っている――ランボを泣かせたのは獄寺と山本と絢芽だ。
ハルの様子を見て、「あいつが一番保育係に向いてるな……」とリボーンは漏らした。
確かに、すぐに暴力を行使するマフィアより、一般人の女子の方が適正は高いに違いない。
獄寺がショックを受けるのをよそに、ハルに抱えられたランボは、自分に向けて十年バズーカを発射した。
