標的17 それは誰の所為ですか
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《視点:沢田綱吉 場所:並盛中学校講義室》
体育祭は、俺にとって最悪の行事だ。
きっと俺と同じように運動に苦手意識を持っている人間にとっては、等しく地獄のような催しだと思う。
少し前から体育祭の準備期間に入り、校内が体育祭一色に染まったことで、俺の気持ちはますますブルーになっていった。
それに、今年は別の心配もある。
ある意味、“俺が”体育祭をどう乗り切るかより重大な問題だ。
それが、宮野アゲハの常人レベルを遥かに超える運動能力が、どうやって体育祭という衆人環視の舞台で際立たないかという問題なのだ。
俺は忘れていない、体育でやった体力テストの五十メートル走で、オリンピックレベルの記録を叩き出しクラス中をどよめかせた事件を。
そしてその騒動を横目に彼女が放った、『前にテレビで見た選手の速度まで“落とした”んだけど、まだ駄目だったのかしら』という台詞を――俺は一生、忘れない。
あれから目立つ行動はしないでくれと再三注意したけれど、どうやらアゲハは、自分の身体能力がもはや人類の域を超えていることに全く気づいていないようで、なかなか色よい返事はもらえていない。
どころか、先日応接室に立ち入ってヒバリさんに殴られそうになった時、彼女が俺を抱えて瞬間移動のように数メートル先まで移動したことから、先の発言が嘘でも冗談でもないことが判明してしまった。
俺の不安が増す一方であることは、もはや言うまでもないだろう。
外部の人間が自由に出入りできる体育祭で、万が一体育の授業の二の舞になったら、最悪翌日の新聞に載りかねない。
既に充分目立っているのに、これ以上は目も当てられなくなってしまう。
今も、教室中の生徒達から送られる、俺の隣に座るアゲハへの視線の数は異常と言っていい。
彼女がここまで人目を惹きつける原因は、寒気がするほど整った容姿だけではないことを、俺はもう知っている。
三か月以上一緒に暮らせばさすがに思い知る――宮野アゲハの、特異性を。
「“極限必勝!!!”」
けれど、一方でアゲハの影響を全く受けない人物もいるのだった。
それが、大勢の生徒の前で啖呵を切る笹川了平――京子ちゃんのお兄さんだ。
教壇の上で己の熱をぶつけんばかりに吠える彼の瞳は、教室中の生徒全員を平等に映している。
「これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!! 勝たなければ意味はない!!」
お兄さんの言葉の通り、とうとう明日に迫った体育祭を前に、現在は空き教室を利用してチームのメンバー全員参加の決起集会が開かれている。
体育祭のチームは縦割りでA、B、C組の三つに分けられ、たとえば一年A組、二年A組、三年A組が一つのチームとなる。
なので、同じクラスのアゲハ達は勿論、京子ちゃんのお兄さんとも同じチームなのだ。
「お兄さん、今日も熱いな~……」
チームの代表としてA組を取り仕切る彼を眺めてそう呟いた後、何気なく視線を移動させた。
するとその先に、心配そうな顔で兄を見つめる京子ちゃんの姿があった。
いじらしい様子がとても可愛くて、思わず和んでしまう。
「うぜーっスよね。あのボクシング野郎」
しかし、左隣で容赦のない意見が聞こえた――声の主は獄寺君だ。
その隣に座る山本が「まーまー」と窘めるが、獄寺君の毒吐きは止まらない。
しかもすぐ近くにその妹がいることを全く配慮していない、普段通りの声量で。
幸い、壇上のお兄さんが“棒倒し”の話をしたので、俺の胃に穴が開く前に一同の興味はそちらに移った。
「ボータオシ?」
どうやらイタリアにいた獄寺君には馴染みがない単語のようだ。
ふと見ると、アゲハも説明を求めるように無言でこちらに視線を送っていたので、彼らに競技の概要を簡単に説明する。
棒倒しとは、それぞれのチームが棒を支え、相手の棒を倒したら勝ちという競技だ。
並中では、男子全員が参加し(その瞬間、アゲハがつまらなそうな顔をした)、その棒の頂上にチームの代表者が乗り、棒ではなくその人物を地面に落とした方が勝ちという変則ルールを採用している。
今行っている会議も、その棒倒しの頂上に君臨する“総大将”を決定するためのものだ。
ただ、ルール上、総大将を落とす過程での暴力行為を禁止していないので、毎年総大将は勝敗に関わらず傷だらけになる。
なので、選ばれるのはそのチームで最強の男で、一年生は腕力のある二、三年の引き立て役というのが通例だ。
つまり、俺にとっては輪をかけて関係のない競技だし、誰が総大将になるかも正直興味がないのだった(けれど、十中八九ボクシング部主将のお兄さんになるのだろう)。
精々俺にできるのは、進行役が知り合いであることを除いて特筆することのないこの会議が終わるまで、目立たないように大人しくやり過ごすことくらいだ。
俺が『目立たないようにやり過ごす』のは、アゲハよりはるかに難易度が低いと思う。
「例年組の代表を棒倒しの“総大将”にする習わしだ。つまりオレがやるべきだ――だがオレは辞退する!!!」
お兄さんの突然の宣言に、周囲のあちこちで驚きの声が上がった。
それまで適当に聞き流していた俺も、さすがに面食らってしまう。
しかし、更に続いた発言に、一同はより仰天させられることになる。
「オレは大将であるより、兵士として戦いたいんだー!!!」
単なる我が儘だ――全員が、心の中でそう突っ込んだだろう。
付き合いの浅い俺には、お兄さんのその辺の拘りはよく分からない。
けれど、『ならば誰が総大将になるのか』という当然湧いて出た疑問に対して、お兄さんは聴衆に向けて胸を張って答えた。
「だが心配はいらん。オレより総大将に相応しい男を用意してある」
お兄さんより相応しい男?
そう表現されても、ぴんと思い当たる人がいない。
そもそも、お兄さんが総大将になると皆が思ったのは、彼以外に武道に長けた人間がいないからだ。
ちなみに、B組は空手部主将、C組は相撲部主将が総大将になるのではないかと予想されているけど、どちらもその肩書きに相応しく強靭な身体つきと好戦的な性格をしているそうだ。
彼らに匹敵する人物とは一体誰のことだろうと観客気分で頭を巡らせ、まさかアゲハのことじゃないだろうなとかつて彼女をボクシング部に誘っていたことを思い出して戦慄したが、お兄さんの人選は、俺の予想の上をいくものだった。
「1のA、沢田ツナだ!!」
え、と間抜けな声が口から漏れた。
瞬間脳が台詞の意味を理解するのを拒否したけど、お兄さんが告げたのは間違いなく俺の名前だし、彼の指差す先には紛れもなく俺がいる。
聞き間違いというにはあまりに大きい声だったし、何度か瞬きすることで見間違いという線も消えた。
「あら」
「おおおっ」
「十代目の凄さを分かってんじゃねーか、ボクシング野郎!」
肯定的な反応を示すアゲハ達に対して、俺は固まって何も返せなかった。
今の俺の心情は、彼ら以外のチームメイト達とよく似ている。
何故お兄さんはそうも自信満々に俺を推すのだろう、周囲の白けた反応が見えていないのか。
というか、そもそも、お兄さんが俺を総大将に指名すること自体、初耳なんだけど。
「賛成の者は手を挙げてくれ! 過半数の挙手で決定とする!!」
お兄さんのその言葉に、教室の至るところで戸惑う声が漏れた。
俺の名前が出て喜んでいるのは友人三人だけで、当然だが周囲の反応は冷ややかなものだ。
そうだ、過半数も賛成する人間がいるはずがない。
さすがのお兄さんも反対意見が多ければ取り下げざるを得ないだろう。
そう、胸を撫で下ろしたのも束の間。
「手を挙げんか!!!」
くわっと目を見開いてチームメイトに怒鳴るお兄さんの姿に、俺はまたしても都合のいい勘違いをしていたのだと痛感した。
しかもその勢いに押され、前列にいる生徒の数人が手を挙げてしまったのだ。
「ウチのクラスに反対の奴なんていねーよな」
横を見ると、だんっ、と獄寺君が背後の机を踏みつけ、クラスメイトを睨みつけている。
その脅しにより、クラスの男子は恐る恐る、女子は喜んで挙手した。
その時、室内が水を打ったように静まり返った。
教室中の視線が集まっているのは、俺の右隣ですらりと挙がる、白く美しい手だ。
「……え」
唖然として手を挙げた奴を見ると、彼女はリボーンがよくやる腹立たしい笑みを俺に向けていた。
なんと、獄寺君を遥かに凌ぐカリスマが、賛成の意を示したのだ。
所々から、「宮野アゲハ……」「アゲハ様がどうして沢田に」「女神がダメツナを推してるぞ」と囁く声がする。
密かに驚いたのは、その声が上級生の列からも聞こえてくることだ。
どうやらこいつの知名度は、既に学校中を支配しているようだ。
もしかしてこの中に、噂の宮野アゲハファンクラブの会員もいるのだろうか。
そして、数秒の膠着状態の後。
それまで動こうとしなかった男子生徒までもが、一斉に挙手したのだった。
「……過半数だな」
お兄さんは勝ち誇ったように呟くと、すぐさま高らかに宣言した。
「決定!!! 棒倒し大将は沢田ツナだ!!」
ここで、冒頭の台詞をもう一度繰り返そう。
体育祭は、最悪の行事だ。
体育祭は、俺にとって最悪の行事だ。
きっと俺と同じように運動に苦手意識を持っている人間にとっては、等しく地獄のような催しだと思う。
少し前から体育祭の準備期間に入り、校内が体育祭一色に染まったことで、俺の気持ちはますますブルーになっていった。
それに、今年は別の心配もある。
ある意味、“俺が”体育祭をどう乗り切るかより重大な問題だ。
それが、宮野アゲハの常人レベルを遥かに超える運動能力が、どうやって体育祭という衆人環視の舞台で際立たないかという問題なのだ。
俺は忘れていない、体育でやった体力テストの五十メートル走で、オリンピックレベルの記録を叩き出しクラス中をどよめかせた事件を。
そしてその騒動を横目に彼女が放った、『前にテレビで見た選手の速度まで“落とした”んだけど、まだ駄目だったのかしら』という台詞を――俺は一生、忘れない。
あれから目立つ行動はしないでくれと再三注意したけれど、どうやらアゲハは、自分の身体能力がもはや人類の域を超えていることに全く気づいていないようで、なかなか色よい返事はもらえていない。
どころか、先日応接室に立ち入ってヒバリさんに殴られそうになった時、彼女が俺を抱えて瞬間移動のように数メートル先まで移動したことから、先の発言が嘘でも冗談でもないことが判明してしまった。
俺の不安が増す一方であることは、もはや言うまでもないだろう。
外部の人間が自由に出入りできる体育祭で、万が一体育の授業の二の舞になったら、最悪翌日の新聞に載りかねない。
既に充分目立っているのに、これ以上は目も当てられなくなってしまう。
今も、教室中の生徒達から送られる、俺の隣に座るアゲハへの視線の数は異常と言っていい。
彼女がここまで人目を惹きつける原因は、寒気がするほど整った容姿だけではないことを、俺はもう知っている。
三か月以上一緒に暮らせばさすがに思い知る――宮野アゲハの、特異性を。
「“極限必勝!!!”」
けれど、一方でアゲハの影響を全く受けない人物もいるのだった。
それが、大勢の生徒の前で啖呵を切る笹川了平――京子ちゃんのお兄さんだ。
教壇の上で己の熱をぶつけんばかりに吠える彼の瞳は、教室中の生徒全員を平等に映している。
「これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!! 勝たなければ意味はない!!」
お兄さんの言葉の通り、とうとう明日に迫った体育祭を前に、現在は空き教室を利用してチームのメンバー全員参加の決起集会が開かれている。
体育祭のチームは縦割りでA、B、C組の三つに分けられ、たとえば一年A組、二年A組、三年A組が一つのチームとなる。
なので、同じクラスのアゲハ達は勿論、京子ちゃんのお兄さんとも同じチームなのだ。
「お兄さん、今日も熱いな~……」
チームの代表としてA組を取り仕切る彼を眺めてそう呟いた後、何気なく視線を移動させた。
するとその先に、心配そうな顔で兄を見つめる京子ちゃんの姿があった。
いじらしい様子がとても可愛くて、思わず和んでしまう。
「うぜーっスよね。あのボクシング野郎」
しかし、左隣で容赦のない意見が聞こえた――声の主は獄寺君だ。
その隣に座る山本が「まーまー」と窘めるが、獄寺君の毒吐きは止まらない。
しかもすぐ近くにその妹がいることを全く配慮していない、普段通りの声量で。
幸い、壇上のお兄さんが“棒倒し”の話をしたので、俺の胃に穴が開く前に一同の興味はそちらに移った。
「ボータオシ?」
どうやらイタリアにいた獄寺君には馴染みがない単語のようだ。
ふと見ると、アゲハも説明を求めるように無言でこちらに視線を送っていたので、彼らに競技の概要を簡単に説明する。
棒倒しとは、それぞれのチームが棒を支え、相手の棒を倒したら勝ちという競技だ。
並中では、男子全員が参加し(その瞬間、アゲハがつまらなそうな顔をした)、その棒の頂上にチームの代表者が乗り、棒ではなくその人物を地面に落とした方が勝ちという変則ルールを採用している。
今行っている会議も、その棒倒しの頂上に君臨する“総大将”を決定するためのものだ。
ただ、ルール上、総大将を落とす過程での暴力行為を禁止していないので、毎年総大将は勝敗に関わらず傷だらけになる。
なので、選ばれるのはそのチームで最強の男で、一年生は腕力のある二、三年の引き立て役というのが通例だ。
つまり、俺にとっては輪をかけて関係のない競技だし、誰が総大将になるかも正直興味がないのだった(けれど、十中八九ボクシング部主将のお兄さんになるのだろう)。
精々俺にできるのは、進行役が知り合いであることを除いて特筆することのないこの会議が終わるまで、目立たないように大人しくやり過ごすことくらいだ。
俺が『目立たないようにやり過ごす』のは、アゲハよりはるかに難易度が低いと思う。
「例年組の代表を棒倒しの“総大将”にする習わしだ。つまりオレがやるべきだ――だがオレは辞退する!!!」
お兄さんの突然の宣言に、周囲のあちこちで驚きの声が上がった。
それまで適当に聞き流していた俺も、さすがに面食らってしまう。
しかし、更に続いた発言に、一同はより仰天させられることになる。
「オレは大将であるより、兵士として戦いたいんだー!!!」
単なる我が儘だ――全員が、心の中でそう突っ込んだだろう。
付き合いの浅い俺には、お兄さんのその辺の拘りはよく分からない。
けれど、『ならば誰が総大将になるのか』という当然湧いて出た疑問に対して、お兄さんは聴衆に向けて胸を張って答えた。
「だが心配はいらん。オレより総大将に相応しい男を用意してある」
お兄さんより相応しい男?
そう表現されても、ぴんと思い当たる人がいない。
そもそも、お兄さんが総大将になると皆が思ったのは、彼以外に武道に長けた人間がいないからだ。
ちなみに、B組は空手部主将、C組は相撲部主将が総大将になるのではないかと予想されているけど、どちらもその肩書きに相応しく強靭な身体つきと好戦的な性格をしているそうだ。
彼らに匹敵する人物とは一体誰のことだろうと観客気分で頭を巡らせ、まさかアゲハのことじゃないだろうなとかつて彼女をボクシング部に誘っていたことを思い出して戦慄したが、お兄さんの人選は、俺の予想の上をいくものだった。
「1のA、沢田ツナだ!!」
え、と間抜けな声が口から漏れた。
瞬間脳が台詞の意味を理解するのを拒否したけど、お兄さんが告げたのは間違いなく俺の名前だし、彼の指差す先には紛れもなく俺がいる。
聞き間違いというにはあまりに大きい声だったし、何度か瞬きすることで見間違いという線も消えた。
「あら」
「おおおっ」
「十代目の凄さを分かってんじゃねーか、ボクシング野郎!」
肯定的な反応を示すアゲハ達に対して、俺は固まって何も返せなかった。
今の俺の心情は、彼ら以外のチームメイト達とよく似ている。
何故お兄さんはそうも自信満々に俺を推すのだろう、周囲の白けた反応が見えていないのか。
というか、そもそも、お兄さんが俺を総大将に指名すること自体、初耳なんだけど。
「賛成の者は手を挙げてくれ! 過半数の挙手で決定とする!!」
お兄さんのその言葉に、教室の至るところで戸惑う声が漏れた。
俺の名前が出て喜んでいるのは友人三人だけで、当然だが周囲の反応は冷ややかなものだ。
そうだ、過半数も賛成する人間がいるはずがない。
さすがのお兄さんも反対意見が多ければ取り下げざるを得ないだろう。
そう、胸を撫で下ろしたのも束の間。
「手を挙げんか!!!」
くわっと目を見開いてチームメイトに怒鳴るお兄さんの姿に、俺はまたしても都合のいい勘違いをしていたのだと痛感した。
しかもその勢いに押され、前列にいる生徒の数人が手を挙げてしまったのだ。
「ウチのクラスに反対の奴なんていねーよな」
横を見ると、だんっ、と獄寺君が背後の机を踏みつけ、クラスメイトを睨みつけている。
その脅しにより、クラスの男子は恐る恐る、女子は喜んで挙手した。
その時、室内が水を打ったように静まり返った。
教室中の視線が集まっているのは、俺の右隣ですらりと挙がる、白く美しい手だ。
「……え」
唖然として手を挙げた奴を見ると、彼女はリボーンがよくやる腹立たしい笑みを俺に向けていた。
なんと、獄寺君を遥かに凌ぐカリスマが、賛成の意を示したのだ。
所々から、「宮野アゲハ……」「アゲハ様がどうして沢田に」「女神がダメツナを推してるぞ」と囁く声がする。
密かに驚いたのは、その声が上級生の列からも聞こえてくることだ。
どうやらこいつの知名度は、既に学校中を支配しているようだ。
もしかしてこの中に、噂の宮野アゲハファンクラブの会員もいるのだろうか。
そして、数秒の膠着状態の後。
それまで動こうとしなかった男子生徒までもが、一斉に挙手したのだった。
「……過半数だな」
お兄さんは勝ち誇ったように呟くと、すぐさま高らかに宣言した。
「決定!!! 棒倒し大将は沢田ツナだ!!」
ここで、冒頭の台詞をもう一度繰り返そう。
体育祭は、最悪の行事だ。