ドSな恋心
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場所は遊園地ーー
今日はたまの休みがとれたので、総悟は恋人のナマエとデートに来ていた
「おぉ~い、ナマエ~もういい加減帰るぞ~ィ」
「えぇ~!せっかくのデートなのに、もう帰っちゃうの〜?」
ナマエが不満げな表情を浮かべる
「明日からまた面倒な仕事が入ってるんでさァ」
「そっか…じゃあさ、最後にアレ乗りたい!」
ナマエがそう言って指差したのは観覧車だ
「デートの定番と言えば、やっぱりこれでしょ!これなら乗ってるだけだし、疲れないからいいでしょ?」
「まぁ、夜の方も上に乗られる方が楽だしねィ…」
「…は?総悟、何の話…?」
「ん?あぁ、こっちの話でさァ」
「じゃあ、早く行こっ!」
ナマエが総悟の手を引きながら、足早に観覧車乗り場へと向かう
そして2人は、早速観覧車に乗り込んだ
観覧車に乗ってしばらく経った頃、ナマエの様子がおかしいのに総悟が気付いた
「…あり?さっきまでの元気はどうしたんでィ?」
「……」
「ナマエ…?」
「う、動かないで!」
「…は?」
「…怖いの」
「…え?お前何言ってるんでさァ?さっきまであんなに乗りたいって言ってたくせに――」
「そ、そうなんだけど…実は私、高所恐怖症なんだよね…」
それを聞いて総悟はため息をついた
「…ったく、お前なァ」
「高い所は怖くて固まっちゃうんだけど、観覧車にはつい乗っちゃうんだよね…」
「だったら、こんなのはどうでィ?」
ニヤリとドSな笑みを浮かべ、総悟は不意に立ち上がると、観覧車を揺らし始めた
「ち、ちょっと、総悟!本当にやめてよ!マジで揺れてる!落ちるから、マジで落ちるからァァ~!」
「その顔、たまんねーなァ…もっと見せろィ」
「総悟…本当にやめてってばぁ…」
半泣き状態のナマエを嬉しそうに見る総悟は、もはや鬼畜としか言いようがなかった