宣戦布告
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そして週末――…
「銀さん、おまたせっ!」
「んじゃ、行きますかァ~」
てなわけで、隣町に新しくできた水族館にやって来た2人は、早速入場券を買い中へと進む
「あっ、アジ!これは~石鯛かなぁ?あっ、これブリじゃん!」
来て早々にナマエは水槽を食い入るように見ている
「テンション上がってきたぁ~!ねっ、銀さん?」
ナマエが目をキラキラ輝かせながら言うのに対して、銀時はと言うと――…
「あ、あのさ〜ナマエちゃん…何でスーパーに売ってそうな魚ばかり見てんの?ほらもっと、普段見れないような熱帯の魚とか見れば…?」
「分かってないですねぇ~、こうやって生態を見ることでよりいっそう深みが増すってもんですよ!」
「あ、あ~そうなんだ~ヘェ~」
ナマエに圧倒されつつも、一緒に見て回る内に、何かデートっぽいなんざ思ってきた銀時が、次の瞬間にナマエの手を取った
「えっ⁉︎」
「だって今日は一応デートでしょ?これぐらいしてもよくない?」
ヘラッと笑いかける銀時に対し、ナマエも今日くらいはいいかと言う思いから、そのまま手を繋ぎ中を見てまわる
しばらくすると館内アナウンスが、イルカショーの案内を告げる
「イルカショーだって!見に行きましょう!」
「あ、うんうん」
「早く早く!」
「おぃ、ちょっと引っ張るなって!」
ナマエに先導されて、イルカショーの会場に向かった
会場に来ると、ナマエが何やら誰かを見つけたみたいだ
「…あれ?あそこにいるの総悟と土方さんじゃないですか?」
「え?」
ナマエがそう言いながら指差している方向を見ると、確かにそこには真選組の土方と沖田の姿が見てとれた
それどころか辺りをよく見ると、周り中に真選組の連中がたくさんいることに気が付いた
向こうも銀時とナマエに気付き、こっちに向かってやって来た
「あり?旦那とナマエじゃありやせんか」
「何でテメェがこんなところにいんだよ⁉︎」
「あ?それはこっちの台詞だ、コノヤロー!」
2人がいがみ合うのはいつもの事
そんな2人を横目に、ナマエと総悟が話しを続ける
「何で真選組のみなさんがここに?」
「あ~ちょっと将軍様がお忍びで来てやして…俺達真選組がその護衛をしてるってわけでさァ」
「へ~そうなんだ~」
「おぃ、総悟!余計なこと喋ってんじゃねェよ!」
「ところで、旦那とナマエは…もしやデートですかィ?」
「ま、まさか~違うよ、全然違うから!単に遊びに来ただけだから!」
ナマエがさっきとは打って変わり、あからさまに銀時とのデートを否定し始める
それに対して銀時がやや不満げな表情を浮かべる
「あ、あれ~?銀さんはさっきまでてっきりデートしてると思ったんだけどなァ~、違ってたのかなァ…?」
「またまた銀さん、ご冗談を!違いますから!土方さん、誤解しないでくださいね?」
「あ?あぁ…」
「土方さん、良かったじゃないですかァ。2人はまだ付き合ってないみたいですぜィ?」
ニヤリとしながら問いかける総悟に対し、土方は慌てて言葉を返した
「ちょっ、総悟!テメェはさっきからうるせーって言ってんだろ⁉︎さっさと持ち場にも戻るぞ!」
「土方さん!」
「ん?なんだ?」
「お仕事、頑張ってください!」
ニコッと微笑みながら言うナマエに、土方は少し照れながら「あぁ」とだけ答えて、2人はまた持ち場に戻って行った