第14章 戸惑い
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翌日――…
結局なんやかんや考えていたナマエは、あまり寝付けず寝不足に陥っていた
こんな状態では、当然バイトの方もあまり身が入らない
(眠い……とにかく眠過ぎる……)
そして不意に銀時の顔を思い浮かべる
それは甘くて切ない感覚ーー…
(もしも銀さんがやって来たとしても、とりあえず平常心…平常心だな…って、何意識してんの⁉︎)
そうこうしている内に、渦中の人物…銀時がやって来た
銀時はいつも通り気軽な感じで、ナマエに話しかけてくる
「よぉ」
「ぎ、銀さんッ⁉︎い、いらっしゃいませッ!」
ナマエの声がうわずる
心の中で平常心平常心…と、呟きながら自分を落ち着かせて、銀時に話しかける
「ぎ、銀さん…今日仕事は?」
「あ~午後からは依頼入ってるけど、午前は暇だったからフラッ…とね」
「そ、そうですか…あっ、ジャンプ入ってきてますよ!」
「マジでか⁉︎そーいやー今日、発売日だっな」
そう言うと、銀時は早速ジャンプといちご牛乳を持ってレジに戻ってきた
「じゃあ、これ」
「あっ、はい」
「あのさァ――」
「…ん?」
「い、いや…」
「…?」
銀時は言いかけ言葉を飲み込み、結局何も言わずに帰って行った
(はぁ…ビックリした~考えてたら来ちゃうんだもんな…私、普通だった…よね?)
ナマエがそんなことを思っている一方で、銀時はと言うと――…
(何か俺、若干避けられてなかった…?
ナマエちゃん、あんまりも目合わせてくれなかったしよォ…やっぱ、昨日の“アレ”が原因か…)
銀時もナマエと同様に昨日の事が気になり、様子を見に来たのだ
(だって、しょうがねーじゃん…抱きしめたいって思っちまったんだからよォ…男っつー生き物はそう言う時、理性よりも本能が勝っちまうつーか…まぁ、あの時のナマエの反応は、どっちととったらいいかーー…)
そんなことを考えつつ、銀時は万事屋に戻った
「あれ?銀さん、どこ行ってたんですか?」
「……」
「銀さん…?」
新八は黙ったままの銀時に、不思議そうな目を向ける
しばらくして、銀時が視線に気付く
「…あれ?新八、お前いたの?」
「いますよ!ってか銀さん、ぼーっとしてましたけど…どうかしたんですか?」
「別になんでもねーよ」
「そうですか…?あっ、そう言えばさっき、午後からの件で月詠さんから連絡がありましたよ」
「お、おぉ…」
ナマエの事を考えているせいか、銀時はどこか上の空だ