第14章 戸惑い
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あの後、なんやかんや4人で夜桜を見た
ライトアップされた桜はとても綺麗で幻想的でーーそしてあの時、銀さんに抱きしめられたことさえも、まるで夢だったかのような…そんな気にさせられるーー…
しばらくして4人は帰る事にしたのだが……
その矢先、新八が唐突に話を切り出す
「あっ、僕ら先に万事屋戻ってますね。銀さん、ナマエさんの事、よろしくお願いしますよ?」
「銀ちゃん!私と新八がいないからって、ナマエに変なことしちゃだめアルよ!」
「ごちゃごちゃうっせーなァ、んなことすっかよ!つーか、とっとと帰ってろ!」
「じゃあ、ナマエさん、また!」
「バイバイヨ〜!」
「えっ、ちょっと待ってーー…!」
引き止めるナマエを知ってか知らでか…新八と神楽は疾風の如く帰ってしまった
再び銀時と2人になってしまったナマエは妙に緊張してしまい、鼓動が早くなるのを感じた
「……じゃあ、帰るか」
「は、はい……」
道中も特に会話という会話を交わすこともないまま、しばらくして2人は、ナマエのアパート前に到着する
「銀さん、今日はありがとうございました」
「おぉ、じゃーまたな」
銀時はいつものようにヒラヒラと手を振り、帰って行く
何かあるかもしれないと少し期待してた反面、銀時と別れて家の入り口のドアを閉めた途端、ナマエはその場にへたり込んだ
そして、頭の中をある疑問がぐるぐると駆け巡る
(あれは一体、なんだったのッ⁉︎
私……銀さんに抱きしめられた…よね?いや、疑問系じゃなくて、あれは完全に抱きしめられたよねェ⁉︎)
さっきは平然を装って帰ってはいたものの…内心は、聞こえてるんじゃないかと思うくらいドキドキしていたのだ
(今、思い出しても顔が赤くなりそうだよ……)
まだ銀時に抱きしめられた時の感覚が残っているような気がして、ナマエは自分の両腕を抱えるように感覚を確かめる
(銀さん…何でいきなりあんなことしたんだろ…?てか、何で銀さんにドキドキしてんの、私⁉︎
きっと…そ、そうそう!普段しないようなことをされたからビックリしただけ!うん、それだけーー…)
そんな自問自答を繰り返しながら、夜は更けていった