第13章 サクラの時
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しばらくして追いついた銀時がナマエに話かけてきた
「ナマエちゃ~ん」
「何ですか?」
ナマエの対応は明らかに冷たい
「何か今日、機嫌悪い?あっ、それとも調子悪い感じィ?」
「別にいたって元気ですけど…?」
「そ、そっか…」
ナマエは銀時の方を一切見ず、淡々と質問に答えている
そんな殺伐とした雰囲気の2人に対して、後方にいる新八と神楽はと言うと――…
「何か空気がピリピリしてるね、あの2人……」
「どちらかと言うと、ナマエがピリピリしてる感じアル」
「か、神楽ちゃんんん~!そんな大声で言うと2人に聞えちゃうからね⁉︎」
「だって、明らかにナマエが銀ちゃんを避けてるネ」
「そ、そんな感じするけどさ~」
後方でこんな会話がされる中、前の2人はと言うと――…
「あっ、そ~だ!ナマエちゃん、今夜って暇?時間ある?」
「何でそんな事聞くんですか?」
先ほどに引き続き冷たい反応のナマエに対して、銀時は様子をうかがいつつも続ける
「い、いや~暇なら、夜桜でも見に行かないかなァ~と思って」
「えっ?」
突然の誘いにナマエは少しビックリしつつも、平然を装って答えた
「…別に特に予定はありませんけど……」
「ま、マジでか⁉︎それじゃ~また後で迎えに行くわ~」
「えっ⁉︎私まだ行くとは言ってませんけどーー…」
「え?行かないの?」
「い、行きます…」
「それじゃー決まりな」
銀時がフッと笑みを浮かべる
それを横目に、ナマエはふと思うーー…
私…何にイライラしてるんだろう…?ーー銀さんは別に悪くないのに…ただ私が銀さんにーー…
一方さっきの会話は、後ろの新八と神楽にも聞こえてた様だ
「あれ?何か銀さんとナマエさん、デートするみたいだよ」
「マジでか!?どこ行くネ⁉︎」
「ちょっと、神楽ちゃん!銀さんたちに聞こえるよ!」
後ろでガヤガヤ言っている2人に対して、銀時がついにブチ切れた
「お前らうっせーんだよ、コノヤロー!丸聞えだっつーの!」
「そんくらい教えてくれても別にいいアル!ケチケチすんなよ」
「お前らぜってー邪魔すんなよ!」
そんなこんなで、銀時とナマエは夜桜を見に行くことになった