第12章 その後の話は
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翌日――…
まず最初に起きたのはナマエだ
「……ん?」
見慣れない天井に、ハッと飛び起きてあたりを見回す
「えっ⁉︎ここは…?」
ふと、近くに人の気配を感じ隣を見ると…そこに銀時がいるのに気が付いた
(ぎ、銀さん⁉︎えっ、何で銀さんがここに⁉︎…ってかもしかしてここ万事屋…⁉︎
えっ、でも何で銀さんが私の隣で寝てるの⁉︎
昨日って…あ~思い出せないや…も、もしや何か過ちがあったんじゃ…)
思わず自分が衣服を着ているか確認するが…そんなわけもなく…
とりあえずナマエは、銀時を起こさないようにそーっとふすまの方に向かった
向こうからは、何やら新八と神楽の話し声が聞こえてきた
「それじゃー、銀ちゃんとナマエはしっぽりいっちゃってる感じアルか?」
「い、いや~それはどうか分からないけど…ってかしっぽりいってるってどんな表現だよ⁉︎」
「とりあえず、2人を起こしに行くアル!」
「ち、ちょっと待ってよ、神楽ちゃん‼︎もし、2人がそんな感じだったら気まずくない⁉︎それってかなり気まずくない⁉︎」
そんな2人の会話を聞いていたたまれなくなったナマエは、ゆっくりふすまを開けた
その瞬間、新八と神楽の視線がバッとナマエに向けられた
「お、おはようございます…」
「お、おはようございます、ナマエさん…」
「おはよー、ナマエ!あれ?銀ちゃんは…?」
「ぎ、銀さんはまだ寝てるってゆーか…」
「そ、そうですか…」
新八は何ともバツの悪そうな感じだが、一方の神楽はそんなことはお構いなしに質問してくる
「ナマエ~昨日は銀ちゃんとしっぽりいったアルか?」
「ち、ちょっと神楽ちゃん⁉︎何聞いちゃってんの⁉︎」
慌てる新八に対して、ナマエは静かに答えた
「し、しっぽりと言うか…私、どうして万事屋にいるんですか…?昨日一体何があったか全く思い出せなくて…アハハ…」
引きつった笑みを浮かべるナマエに対し、新八が昨日の一部始終を話し始めた
「昨日、ナマエさん酔い潰れちゃって…それでどうしようもなくて、昨日は万事屋に泊まってもらう事にしたんですけどーー…」
一瞬新八が言葉を詰まらせる
「そ、それで…?」
「えっと〜、銀さんがナマエさん和室に連れて行ったんだけど、その直後に銀さんの叫び声?みたいのが聞えてきて…それからいくら経っても銀さん部屋から出てこなくて…確認しに行くのもアレかな~って思って――で、今に至るって感じです…」
やたら長い説明の後、神楽が呟いた
「それなら、真相は銀ちゃんに確かめるしかないアル!早く起こすネ!」
そんな事を話していると、ようやく疑惑の人物、銀時が起きてきた
「お前ら朝っぱらから何ギャーギャー騒いでんだァ⁉︎ーーッ、痛ってェなァ、おい…昨日やられた所、まだ痛ェし…」
溝落ち部分をさすりながら、銀時がリビングに起きて来た
「ナマエちゃ~ん、昨日は何しちゃっててくれんの⁉︎いきなりパンチしてくるなんざ…俺ァ一瞬息できなくて死ぬかと思ったぜ!倒れてそのまま朝になっちまったみて―だけどよォ」
「えっ、私そんな事したんですか⁉︎す、すいません…」
「まぁ、別にいいけどよォ…それより新八ィ、今日はお前が飯当番だろ?早く、体に優しいもん作ってくれよ」
「えっ、今日僕が当番なんですか⁉︎」
「そーアル!早く作れよ、このダメガネが!」
「何なんですか、あんたらは⁉︎朝食当番勝手に僕に押し付けて!」
「わ、私、手伝いましょうか?何か迷惑かけたみたいですし…」
「本当ですか⁉︎助かります」
そして、新八とナマエは2人で朝食の準備をし始めた
ナマエは冷蔵庫の中の物を使って、てきぱきと作り始める
数分後――…
「できましたよ~」
「おぉ~!おいしそうアル!」
「ほとんどナマエさんに作ってもらったんですけどね」
「旨そうじゃん!んじゃ~早速、いただきます!」
ナマエはみんなが食べるのを少し不安そうに見つめた
「どうですか…?」
「美味しいですよ!」
「うん、美味しいアル!ご飯がどんどん進むネ!」
「旨い!」
「よかった~」
新八も神楽も銀時も口々にそう答えるのを聞いて、ナマエは安堵の表情を浮かべた