「ち、ちょっと待てって!ぎゃーぎゃー騒ぐなよ、コノヤロー!!だから、違うんだって」
「何が違うんですか?月詠さんと楽しそうにデートしてたじゃないですか!」
「何ぃ!?相手はツッキーか!?ツッキーアルか!?いつからそんな関係だったネ?ちゃんと説明するアル!」
「ち、ちょっと神楽ちゃん、落ち着いてよ」
身を乗り出して聞いてくる神楽に対して、新八が止めに入った
「ったく、めんどくせーなァ…ありゃデートっつーか、日輪にアイツの息抜きに付き合ってくれってまた頼まれたんだよ」
「なんだ、そーだったアルか!期待して損したネ」
「あー前みたいな感じですか」
「そうそう。だから、お前らが期待しているような感じじゃ全然ないっつーの!大体、相手が月詠って時点でわかりそうなもんだろーよ…そーゆーわけだから!って、
ナマエ聞いてる?」
銀時は
ナマエの肩をゆするが…反応がない
「アレ?こいつ、寝てやがる…」
その時お登勢が静かに言った
「銀時…この子がここであんたを待ってた時の気持ち、わかるかィ?」
「あ?何だよ、急に」
「あんたが何気なくしてる行動も、それに対して一喜一憂してるやつもいるってことさ。あんまり曖昧な態度ばかり取ってると、本当に大切なもんを見失っちまうよ」
「おい、ババア、それはどーゆー意味だ?」
「まぁ、今に分かるさ」
「…?」
銀時は愚問そうな表情を浮かべた
一段落してみんなが帰り、店には万事屋の3人と
ナマエだけとなった
普段飲まないお酒を飲んだからか、
ナマエはずっと眠ったままだ
「銀さん、もう遅いし、僕今日は万事屋に泊まりますね。神楽ちゃんも寝ちゃったし、
ナマエさんはどうしますか?」
「こんな状態で送って行くのもダリーし…
ナマエも泊めるか」
「銀時!
ナマエに変なマネすんじゃないよ」
ギロリとお登勢が睨みをきかせて言った
「んなことすっかよ!俺ァ、酔ってる女を手ごまにするようなマネはしねーよ!」
そんな事を言いつつ、銀時は
ナマエを起こした
「おい、
ナマエ~、起きろ~帰るぞ~」
「……ん゙?」
「支払いはツケっつーことで」
ひょいっと
ナマエを抱えて、銀時は店を後にした</font>
つづく</font>