第11章 確信
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なんやかんやで銀時がスナックお登勢に着いたのは、約束の時間から1時間以上過ぎてからだった
「ったく、やべーなァ~大遅刻だよ、おい…ナマエのやつそーとー怒ってんだろーな~連絡も入れてねーし…やべ~どうしよ~」
恐る恐る入口の戸を開けると、中からかなりにぎやかな声が聞えてきた
「あっ、銀さん!遅かったじゃないですか~」
「銀ちゃん、何してたアルか?」
なぜか出迎えに来たのは新八と神楽だった
「え…?何でお前らがここにいんの?……んんっ!⁉︎」
よくよく店内を見ると、新八と神楽だけでなく、よく見るメンバーが集まっていた
「えっ⁉︎どーゆーことだ⁉︎」
そこに、銀時と待ち合わせをしていた当の本人であるナマエがやって来た
「銀さ~ん、遅かったですね~何してたんですか~?銀さんから何の連絡もないし~1人じゃ寂しいからみんな呼んじゃいましたよ~」
ナマエはほのかに顔が赤くなっており…口調からしてかなり酔っているようだった
「みんなって…俺ァナマエちゃんと2人で飯食いに行こうって言ったのよ?」
ナマエはそう言う銀時をギロリと睨んだ
「銀さ~ん、そんな事より真っ先に私に何か言う事あるんじゃないんですか~?」
そう言われ、銀時は自分が大遅刻したことを思い出した
「い、いや、その…遅れてホントすんませんでしたァァ~⁉︎」
頭を下げる銀時に対して、ナマエはさらに続ける
「えっ、何それ?頭高くない?普通こーゆー時は土下座でしょーが!土・下・座‼︎」
「へ…?」
(こ、こいつ、目が座ってやがる…ここは言う事を聞いた方が身のためだな…)
そう、ナマエはお酒を飲むとどうもドSになるらしい
身の危険を感じた銀時は、素直にナマエに従い土下座を行った
「ホント、すいませんでしたァァ~‼︎」
土下座をしている銀時の頭を踏みつけながら、ナマエは大声で言った
「みんな~‼︎今日は銀さんのおごりだから、じゃんじゃん飲んで食べてね~‼︎」
「お、おい!ちょっと待て!俺がいつこいつらの分までおごるって言ったァ⁉︎」
銀時はナマエの足を払いのけて、慌てた口調で言った
「えっ、何言ってるんですか?今日はホワイトデーですよ?お返しするのは当然の事じゃないですか!」
「ま、まぁ、100歩譲って、女どもにおごるのはいーとしてだよ、でも、何で関係ないヅラや長谷川さんたち男にまでおごんなきゃなんねーんだよ!」
「俺はナマエ殿が今日はただ酒を飲ませてくれると言うから来たのであってだな~」
「俺も、ナマエちゃんからお誘いの連絡があったからさ~」
「何うだうだ言ってるんですか?銀さんにそんな事言う権利なんてあると思ってるんですか?それに、新八くんや神楽ちゃんを家から追い出すなんてひどいじゃないですか!」
「そ、それはいろいろと大人の事情が…」
「ナマエさん、銀さん僕らを邪魔者扱いしたんですよ!」
「そーアル!銀ちゃんなんて、最低の天パネ!」
ナマエに寄り添いながら、2人は銀時に対してニヒルな笑みを見せる
「お前ら…後で見てろよ、コノヤロー!」
銀時は怒りを押さえつつその場をしのいだ