第11章 確信
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ナマエは、バイトを終えて家に帰った後もなお、あの時感じた胸の痛みがまだ残っていた
よーし、こうなったら思いっきりおごってもらおーっと!!
そう気持ちを切り替えて、出かける準備をしたナマエは万事屋に向かった
待ち合わせの時間より、若干早く着いた
早速、万事屋の呼鈴を押したが反応がない
「あれ?まだ仕事かな…?」
いつもなら、誰かしらいるはずなのに、今日に限って万事屋には誰もいない
その理由は、銀時自身が今日はナマエと夕飯を食べることになっていたので、その後の事も一応考えて…新八と神楽を新八の家に行くよう仕向けた結果だった
仕方なく、ナマエはスナックお登勢に向かった
「こんばんわ~」
「あ~ナマエかィ?予定より早かったじゃないかィ」
「えっ?」
「銀時からナマエが顔出すかもって聞いてたもんだからねェ」
「あ~そうだったんですね。万事屋に珍しく誰もいなかったから」
「あ〜みんな揃って新八の家に行ってるからねぇ…それとこれ、あいつらからの預かり物」
そう言って、お登勢は新八と神楽からのホワイトデーのお返しを手渡した
「ありがとうございます!…ところで、銀さんは?」
「銀時はまだ帰ってきてないみたいだねェ。珍しく仕事が長引いてるんだろ。奴もここに顔出すって言ってたから、ここで待つといいさ」
「そうさせてもらいます」
カウンターに腰掛け、出てきたジュースを飲みながら、ナマエはふと思い出したかのように話始めた
「お登勢さん…1つ聞いてもいいですか?」
「何だい?」
「別に何とも思ってない人が、他の女の人と2人でいるのを見た時に…こう胸の奥が痛くなるのって…これってなんだと思います?」
唐突な質問にお登勢も一瞬動きが止まったが、ふ~っとタバコをふかしながら言った
「そりゃーアンタ、その男に惚れてるってことだろ?」
「えっ⁉︎そ、そんな事ーー…」
「何言ってんだいこの子は…その胸の痛みはその女に対する嫉妬だろ?そんなの今時ガキでも分かるよ」
そうお登勢に言われ、ナマエは改めて自分に問いかけた
もしかして私、銀さんの事気になってる…?
ってゆーか、銀さんのこと好きなの…⁉︎
「いや、それはないです!それはないない!」
その事実を振り払うかのごとく、ナマエは首を思いっきり横に振った
「まぁ、他人がどーこー言う問題でもないけどさァ、でも…自分の気持ちには正直に生きた方が得ってもんだよ…?」
「……」
「相手はどこのどいつだか知らないけど、あたしは応援するよ」
「お登勢さん…」
そんな会話をしつつ銀時を待ったが、待ち合わせの時間を過ぎても、銀時はなかなか現れなかった