第1章 恋の始まりは
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しばらくすると真選組がやって来た
「ナマエ、大丈夫か⁈」
そう言いながら慌てて飛び込んで来たのは、真選組鬼の副長、土方十四郎だ
その後から1番隊隊長の沖田総悟もやって来た
「土方さん…それに総悟も…私ならもう大丈夫だから」
ナマエの無事な姿に、土方も安堵の表情を浮かべる
「余計な心配かけさせんじゃねーよ‼︎ったく、お前は…何もなかったから良かったものの――」
「そ、そんなこと言われたって…大体真選組が早く捕まえないから、こんなことになったんじゃないんですか⁈」
「そうでさァ、土方さんがもたもたしてるから」
「おい、総悟!もたもたしてたのはテメーだろーが⁈」
怒鳴る土方をよそに、総悟はナマエに寄り添う
「ナマエ、怪我はないかィ?」
「うん、大丈夫!ありがとう」
そして、総悟はふと気づく
「…あり?万事屋の旦那じゃないですかィ?こんな所で何してるんでィ?」
「何って、俺ァお前らが来るずっと前からここにいるんですけどォ~、さっきからずっとここに立ってたんですけどォ~、何ですか?無視ですか⁈コノヤロ〜‼︎」
ようやく気付いた土方が、ものすごい剣幕で銀髪の男の方へとやって来た
「何でテメーがここにいんだ⁈あ~あれか、お前も強盗の一味だろ?しょっぴくぞ、コラァ!」
そう言いながら腰の刀に手を添える
そんな言い方をされ、銀髪の男も負けじと言い返す
「はい?何言っちゃってんの?こいつらは俺がやっつけたのよ?そこの店員さんを助けたのは、この俺だからね!」
「何言ってやがる、そんなわけねーだろ?」
「はァ⁈いい加減にしねーと、鼻の穴にマヨネーズぶち込んじゃうよ?コノヤロー!」
「上等じゃねーか‼︎刀抜けや‼︎」
2人の終わりそうもない言い争いに、ナマエはため息をついた
(これじゃーらちが明かない。しょうがない、ここはひとつーー…)
ナマエが大きく息を吸い、そしてーー…
「ちょっと、2人ともいい加減にしろォォ~‼︎」
あまりの大声に2人は喧嘩を止めて、ナマエの方に向き直る
そしてナマエは、さらに続ける
「さっきから聞いてれば、いい大人が子供みたいなことで言い争いして…こっちは色々あって疲れてるんですから、少しは静かにしてて下さいよ‼︎全くもう‼︎」
「「す、すいません…」」
ナマエに圧倒されたのか、2人は素直に謝った
そしてようやく落ち着いたころ、ふとある疑問が浮かび上がった
(そう言えば、この2人って知り合いなのかな…?)
「あの~土方さんと銀髪さんって知り合いですか?もしかして友達とか?」
「おいおい、誰がこんな青筋ヤローなんかと友達かっつーんだよ⁈」
「それはこっちのセリフだ‼︎誰がこんな奴なんかと――」
「え、違うんですか…?」
不思議そうにしているナマエに、銀髪の男はカシカシと頭を掻きながら「俺はこういう者で」と言いつつ名刺を渡してきた
「万事屋銀ちゃん…?」
「まぁ、いわゆる何でも屋ってやつよ。何かご用の際にはいつでもどーぞ」
そう言ってニヒルな笑みを浮かべた銀髪の男…
これが銀髪さん改め、坂田銀時さんとの出会いだった…のか?
この日を境に、坂田さんは前よりもよくコンビニに顔を出すようになった
そう言えば次の日にも来たっけ…?