一段落してた
ナマエが銀時の所に戻って来た
「銀さん…何て言うか…すいません…」
「ん?俺ァ別にどーもしねぇよ?やつらも帰ったし、ここから再スタートって思ったけど…そんな雰囲気でもなさそーだしなァ…俺らも帰るかな…」
「銀さん…」
何だか今にも泣きそうな
ナマエの様子に、カシカシと頭を掻きならが銀時は言った
「でもこんな時間だし、ここまできたら
ナマエが帰るまで待っててやらァ」
「……ありがとう」
そう言うと、
ナマエはいつものように微笑む
そして
ナマエの仕事も終わり、銀時、
ナマエ、新八、神楽の4人で帰ることになった
いつもなら何かと会話が絶えないが、今日はやたらと静かだった
しばらくして、万事屋の近くまでやって来た
「あっ、この辺で大丈夫です!ここからなら、家もすぐなんで…わざわざ送ってもらってありがとうございました」
そう言って
ナマエが行こうとした時、銀時が言った
「新八ィ~神楽ァ~、俺は
ナマエを家まで送ってくるから、先に帰ってろ」
「分かりました!
ナマエさん、そーゆー事なんで銀さんに送ってもらって下さい」
「えっ、でも…」
「
ナマエちゃ~ん、何遠慮しちゃってんの?こんな夜道に女の子1人で帰らせれるかっつーの」
「そうネ!でも、逆に銀ちゃんに変なことされたら言うアルよ!」
「神楽、お前なぁ…」
「それじゃ~
ナマエさん、また」
「おやすみアル」
「んじゃ、行くぞ~」
そう言って、銀時は先に歩き出した
さっきと変わらず、あまり会話もないまま
ナマエの家の前までやって来た
「ありがとうございました」
ナマエがそう言うと「おぅ…」とだけ言って、銀時はその場に立ち止まったままだった
「銀さん…?」
しばらくして、銀時はようやく口を開いた
「あいつのこと、気になるんだろ?」
「……」
“あいつ”とは、もちろん総悟の事だ
「そんなに気になるなら、明日会いに行って直接話すりゃいいんじゃね?まぁ、あいつなら大丈夫だと思うけど…それじゃ」
「あっ、銀さん‼︎」
ナマエの呼び掛けには何も答えず、銀時はヒラヒラと手を振って帰って行った
つづく