第8章 2月14日【後編】
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席につくや否や、銀時が土方に言い放つ
「つーか、土方く~ん、そこどいてくんない?」
「…は?何言ってんだ、テメーは?」
「やっぱあれじゃね?こーゆーのはキャバ嬢の隣に座らなきゃ意味ないじゃん」
「だからって、何で先に来てた俺がどかなきゃなんねーんだよ⁉︎お前はそっちに座ればいいだろーが‼︎」
「ふざけんなァ~‼︎俺はナマエが酌してくれるっつーから来たのによォ~いいから早くどけよ、コノヤロー‼︎」
早くもまたいつもの様に喧嘩腰になる2人
今日はその輪に総悟も参戦してきた
「俺もナマエの隣がいいでさァ、どけよ、土方コノヤロー」
「何だと、総悟テメェ~⁉︎」
「ち、ちょっとやめてくださいよ~!また姉上に怒られますよ‼︎」
慌てて止めに入る新八
「ナマエ、モテモテアル‼︎」
「いや、そんなんじゃないと思うけど…」
いつものやり取りに,ナマエは呆れ気味だ
なんやかんや結局、土方の隣にナマエ、その隣に総悟、向かい側に銀時を挟んで両隣に新八を神楽が座った
「あっ、銀さんたちまだチョコもらってないよね?ちょっと取りに行ってきます」
そう言って、ナマエは席を離れた
ナマエが去った後、場の空気は一変した
「高いお金払ってまで、何でお前らと顔合わせて酒飲まなきゃならねーんだよ⁉︎」
「それはこっちのセリフだ!そんなに嫌なら、テメーらが帰れ!」
「何を言うネ!こちとらチョコが貰えるから、わざわざ来たアル!お前らが帰れ!」
「そーだそーだ。とっとと帰りやがれィ、土方コノヤロー」
「総悟!おめーはどっちの味方だよ⁉︎」
ここで急に総悟が話を変えてきた
「てか、旦那もあれですかィ?ナマエのこと気に入ってるんですかィ?」
突然の総悟の質問に、銀時はやや慌て気味に答える
「い、いや~俺ァ別にそんなんじゃなくてだねェ~そ、そうそう、こいつらがどーしても行きたいって言うもんだからさァ~ほら、保護者として付き添ってきただけっつーかさァ~」
「……銀さん、僕らをだしに使うつもりですか…?」
「何言ってるネ!ナマエからのチョコが貰えるからって、張り切って行こうとしたのは銀ちゃんアル!」
「神楽、テメーは何言ってやがんだァ⁉︎大体、お前がチョコ食わなかったらわざわざこんな所まで来てないっつーの!分かってんのか、コノヤロー!」
またいつもの様に騒ぎ始めたころ、ナマエが戻って来た
「はい、チョコ持ってきたよ!…って、みんなどうしたの…?」
殺伐とした雰囲気に少し戸惑いながらもナマエは席についた
チョコを受け取ったのと同時に、この嫌な雰囲気に耐えかねた新八が席を立つ
「何か店も忙しそうだし、ちょっと姉上たちを手伝いに行ってきます!さ、行こう、神楽ちゃん!」
「えっ、何言ってるアルか!これからドロドロとしたこの四角関係を観察するアル!」
「こんなの見てたら、ロクな大人にならないよ…ほら行くよ‼︎」
やいのやいの言う神楽の手を引き、新八はお妙の所に行ってしまった
そして残された4人はーー…
「何かそっち3人で、こっち俺1人じゃ、バランス悪くね?あっ、そ~だ!ナマエこっちに座ればバランスとれるんじゃね?」
「は?何言ってんだ?お前は1人で座ってろ!」
「でも、確かにこれじゃー面接みたいでさァ。じゃー土方さん、あっちに行ってくだせィ」
「なんで、俺が⁉︎」
「いーから行けって、土方コノヤロー」
そう言いつつ総悟は土方を蹴飛ばし、ナマエの隣は総悟となった
「み、みんな仲良く…ね?」
焦りつつも、ナマエはその場をなだめる