「お~い、新八ィ~神楽ァ~帰ったぞ~」
「おじゃましまぁす!」
「おかえりなさい!あっ、
ナマエさんも一緒だったんですね」
「新八ィ~
ナマエからのチョコは?」
そう言われた新八が、一瞬にして固まる
「そ、それが…」
新八の目線の先には、
ナマエが銀時にあげたチョコを美味しそうに食べている神楽の姿がーー…
銀時はすぐさま神楽の所に向かい、片手で神楽の両方のほっぺたをつまんだ
「何食ってやがんだ~お前はァ⁈それは銀さんのチョコだろ⁉︎銀さんの‼︎他のチョコならまだしも、よりによって何で
ナマエからのチョコ食っちまうんだよ、お前それはよォ~これは、銀さんにとっては本命チョコなんだよ、コノヤロー‼︎」
「フガフガフガッッ‼︎」
ほっぺを掴まれているので、何を言っているの分からない…
なんとか手を振り払い神楽が反論した
「銀ちゃん、チョコたくさんもらってるネ!1個くらい食べてもいいアル!ケチケチすんなよ、この天パが‼︎」
「神楽ちゃ~ん、それが
ナマエからのチョコだってのが問題なんだよ~つーか出せ!全部吐き出しやがれ、コノヤロー‼︎」
そう言いながら、銀時は神楽の口に手を突っ込んでいる
そんな銀時を新八と
ナマエは冷ややかな目で見ている
「…銀さん、大人気ないですよ…」
「銀さん、そんなにチョコが欲しいなら、今日スナックすまいるに来てください」
「え?」
「実は、1週間前からそこでバイトしてるんです!今日はバレンタインデーだから、店の方でチョコ配って言ってたんで、良かったら…」
キャバ嬢姿の
ナマエを拝めるなら行ってもいいんじゃないの?銀時が瞬時に考える
「ふ~ん。まぁ、
ナマエが酌してくれるんなら、銀さん行ってもいいけどよォ…でも、あそこバカ高けーんだよなァ…」
「銀さんが行くなら、僕らも連れてって下さい!」
「銀ちゃんだけ行くなんて、ずるいアル!」
「何言ってんだよ!キャバクラは大人が行くとこなの!ガキはお呼びでないつーの!」
「別にいいじゃないですか!お妙さんもいることだし、私も知り合いに接客する方が気が楽だし…」
「ったくしょーがねーな~」
てなわけで、万事屋の面々も今夜スマイルにご招待することになった
つづく