第7章 2月14日【前編】
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(そう言えば、総悟にまだチョコ渡してなかった!ってか…あれ?あの2人どこ行ったんだ⁉︎)
ナマエが辺りを見渡す
「神楽ちゃ~ん!チョコ渡したの?」
ナマエが呼びかけるも神楽には全く届いていない様子で、総悟と何やら争い始めている
「フハハハ~これでもくらうネ‼︎」
そう言いつつ、神楽は持ってきたチョコを総悟に投げつけた
「…ん?何でィ?…これってチョコ…?」
「今日は、バレンタインデーアル!思いのたけをぶつけにきたネ!」
「えっ⁉︎神楽ちゃん、もしかして総悟の事ーー…⁉︎」
「くたばれ~‼︎」
「……えっ?」
神楽がそう言うのとほぼ同時に、総悟の持っていたチョコが爆発した
ドカ~~~~ン!!!
「ざま~みろっっ!」
神楽はキャハハハハっと楽しそうに笑いながら高みの見物をきめこんでいる
「ナマエ、じゃーまた後で万事屋で待ってるヨ~」
そう言い残して走り去る神楽に総悟が叫んだ
「くそチャイナ!テメー、3月14日覚えてろよ~‼︎」
「望むところネ!」
そう言って神楽は帰って行った
もくもくと上がる煙の中、どうやらみんな無事の様だ
ナマエはとりあえず、一番被害が大きいと思われる総悟のもとに駆け寄った
「総悟、大丈夫⁉︎」
それと同時に、ものすごい剣幕で土方もやって来た
「つーか、ナマエ!何であんな奴連れてくんだよ⁉︎」
「だって…」
「大したことないでさァ…あの女は必ず俺が殺りまさァ…」
「にしても神楽ちゃん…何か愛情の裏返しのような…」
「…ん?ナマエ、今何か言ったかィ?」
「い、いや~何も!あっ、そうそうこれ――」
そう言いつつ、ナマエは総悟にもチョコを手渡した
「それじゃあ、私も行くね!」
「ナマエちゃん、わざわざありがとね~。そう言えば、すまいるでのバイトも今日で終わりだよね?俺は今日もお妙さんに会いに店に行くつもりだけど…もちろんトシも行くんだろ?」
「…え?俺ァ別に行かねーけど」
「何言っちゃってんのよ~毎日ナマエちゃんのこと、家まで送ってんの知ってんだよ~」
近藤がニヤニヤしながら土方に視線を送る
「ホントちゃっかりしてまさァ~土方コノヤロー」
「総悟テメーは一々うっせーんだよ!チッ、タバコ切れてやがる…」
「じゃあ途中まで一緒に買いに行きましょうか?トッシ~?」
そう言うと、ナマエは土方と腕を組んでみせた
「お、おいっ!やめろって!離せっつーの‼︎」
そんな土方をよそに、ナマエは振り返り、真選組の面々に笑顔で手を振り、そのまま歩き出した
「お前なァ…」
呆れる土方に対して、ナマエはエヘッと笑ってみせた
「かわいくねーから!」
「そう怒んないでくださいよ~」
そんなこんなで、2人は近くのコンビニに向かった