「すいませ～ん‼︎」


しばらくして中から出迎えてくれたのは、近藤だった


「あ～ナマエちゃん、いらっしゃ～い！彼奴らなら、中にいるよ」
「よぉ、ゴリラ！」
「げっ、チャイナ娘⁈」
「神楽ちゃんも一緒に行きたいって言ったので、連れてきちゃいました…あっ、これ近藤さんにーー…」


ナマエは持ってきたチョコを近藤に手渡した


「この俺に、チョコ⁈ナマエちゃん、ありがと～‼︎」


少し涙目の近藤を残し、中に入ったところで、土方と総悟に会った


「あり…？ナマエじゃないかィ…って、チャイナ⁈何でお前までいるんでィ⁉︎」
「出たな、このサドやろー‼︎今日こそ決着つけてやるネ！」
「望むところでィ‼︎」


会うなりいきなり睨み合う２人


「ちょっと、神楽ちゃん‼︎」
「ところで、お前は何しに来たんだ？」
「あっ、これ、土方さんにーー」


ナマエは土方にも持ってきたチョコを手渡した


「…ん？」
「今日、バレンタインデーじゃないですか！」
「そ、そうか…ありがと」


土方は、何とも反応薄げな感じを装っている


「副長～何クールぶっちゃってんですか～？今日は朝から何かそわそわしてたくせに～」
「ち、ちげーよ！そんなわけねーだろ⁉︎山崎テメー何いい加減なこと言ってんだよ⁈殺すぞ！」


図星だったのか、土方の顔が少し赤くなっている


「まぁまぁ、土方さん落ち着いてくださいよ！えっと～そっちの方は…名前何でしたっけ？」
「山崎です～‼︎山崎退です～！さっき土方さんも言ってたじゃないですか～！ナマエさん、いい加減名前覚えてくださいよ〜！」
「あっ、ごめんごめん」





そんな感じで、ナマエは次々にチョコを渡していった