第2章 疑惑
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「新八ィ~、ちょっくら出かけてくらァ」
「えっ、銀さんどこ行くんですか?」
「ちょっとそこまでだっつーの…ったく、お前はお母さんですか、コノヤロー」
そう言い残し、銀時は出かけて行った
まただ…銀さんは最近、いつもこんな感じで外出することが多くなった
仕事なわけでもないし…しばらくすると戻って来る
初めは気にもとめていなかったが、こう1週間に何回もあると段々気になってくる
聞いてもはぐらかされるばかりで、ちっとも教えてくれないしーー…
しばらくして、神楽が定春の散歩から戻って来た
「ただいまヨ〜…あれ?新八〜、銀ちゃんは?」
「銀さんならまた出かけて行きましたよ。まったく、一体どこほっつき歩いてんだか…」
新八が机の上を片付けながら話す
「新八、何かマミーみたいアル…」
「だって、仕事のない時はいつもここで寝そべってジャンプ読んでた人が、急に活動的になるなんて…何か怪しいと思わない?」
「確かにそうアルけど…銀ちゃんも難しい年頃アル。ほっとくヨロシ」
ん~僕の考え過ぎかな…?
一応、姉上の意見も聞いてみるか!参考になるかは分からないけど…
「――と言うわけなんですよ。姉上はどう思います?」
新八は朝ご飯を食べながら、姉のお妙に最近の銀時の様子について説明した
「そうねぇ…あっ、銀さん誰かに会いに行ってるとか?」
「ん~そんな人心当たりないですし…」
「きっと、ナマエアル」
「えっ、誰ですか?そのナマエさんって…?つーか神楽ちゃん、いつからそこにいたのォ⁈」
いつの間にか新八たちと一緒にお茶を飲んでいる神楽の姿があった
「さっきからずっといるネ。そんな事にも気づかなかったアルか?このダメガネがっ‼︎」
そう言ってのけると、今度は普通にご飯をがっつき始めた
「気付くかそんなもん‼︎それより神楽ちゃん、その人ナマエさんってーー…?」
「この前銀ちゃんがぽろっと口走ったのを聞いたアル!」
「本当っ⁈」
「本当ネ!だてに1つ屋根の下に暮らしてないアルよ!」
エッヘン!と言った具合だ
ってか、口の横に米粒ついてるからから…
「名前は分かったとしても、どこにいるのか分からないんじゃ、その子には会えないわねぇ」
「確かに…銀さん他に何か言ってなかった?」
「ん~特に言ってないアル…あっそう言えば、銀ちゃん最近コンビニ行くなら、大江戸マートが多いネ」
確かに、最近やたら大江戸マート限定のスイーツが冷蔵庫にストックしてあるのを思い出した
「万事屋からなら他の店の方が近いのに、わざわざ大江戸マートまで行くなんて、なんか怪しいですね」
「じゃあ、手始めに万事屋から一番近い大江戸マートを捜索してらっしゃい‼︎」
「了解したアル、姉御‼︎」
神楽が全力で敬礼する
「何か2人ともやけにノリノリですね…」
「だって、面白そうじゃない!あの銀さんが恋してるとか…どんな相手か興味が湧くわ」
お妙がニコッと微笑む
「姉上…何か弱みでも握ろうしてません?ってか、まだ好きな人だと決まってませんよ?」
「あたしも、銀ちゃんがどこの馬の骨に引っかかったか、顔を拝みに行くアル!」
「神楽ちゃん…どちらかと言うと、馬の骨は銀さんの方だから…ともかく、調査してみますか‼︎」
「「おおぉ~‼︎」」
と言うことで、銀時の最近の行動調査を行うことになった