なんやかんやで話も盛り上がり、店も閉店間近となった
「
ナマエちゃん、もうあがっていいよ」
店長がそう言ってくれたので、
ナマエは一足先に帰らせてもらえることになった
「俺は総悟と帰るから、トシは
ナマエちゃん送ってやりなよ」
「…え?」
「なんでィ、
ナマエは俺が送ってやりまさァ」
「総悟~ここは空気読めって!んなら、よろしくね~」
やいのやいの言う総悟を無理やり引き連れて、近藤は帰って行った
「おい、ちょっと‼︎…あいつら勝手なことばっかり言いやがって…」
「何か、すいません…」
「えっ、あ~別に構まわねぇよ。それに、夜道を女1人で帰れせるわけにはいかねぇしなァ」
「それじゃあ、よろしくお願いします」
店の外に出ると同時に冷たい風が吹き付ける
「寒っ…」
大した会話もないまま、しばらく歩いたところで、ふと
ナマエが思わぬ行動をとった
「んんっ⁈」
ナマエが不意に手を繋いできたのだ
そして、そのまま歩きだす
「お、おいっ!いきなり何すんだっ⁈」
「えっ?あ~手が冷たかったんで。後、もし土方さんと付き合ったらこんな感じかな~って」
そう言って
ナマエは無邪気に笑う
「なんだそりゃ…」
「土方さんて身長も高いし、顔はちょっと怖いけど男前だし、やさしいし…うん、ありかも」
「は、はぁ⁈何言ってやがんだ…」
土方は平然を装ってはいるものの、顔が赤くなっているのが分かった
月は出ているが、逆光なぶん気づかれてはいないと思うが…
「も〜冗談ですよ!土方さんからかうのって本当面白いや~」
「お前、最近なんか総悟に似てこなかったか?つーか、離しやがれ!」
ブンッと手を振り払うが離れない
「いいじゃないですか、夜道は危ないですし。ねっ、トッシー?」
「ふざけんなっ‼︎」
「おぉ~怖っ!」
そんなこんなで、結局
ナマエの家に着くまで2人はずっと手を繋いだままだった
「わざわざ、ありがとうございました」
「いや、もしあれなら明日も送ってやってもいいけど…」
「ホントですか⁈正直、この時間に1人で帰るのはちょっと怖かったんですよね…やっぱり土方さんてやさしいんですね」
「別にそんなことねーよ。それじゃあな…」
そう言い残して、土方は帰って行った
帰り道、タバコをふかしながら歩いた
「ったく、あいつは何に考えてやがんだ…」
そんなこんなの帰り道でした…ん?これって作文?笑
つづく