【鉄道擬人化】今を走るひと
「俺は期待されて出来たのに置いて行かれた。あいつに…中央本線にな…!」
総武本線は強く拳を握りしめていた。そんな彼に京成本線は言う。
「でもそれは俺とお前のようなことじゃないのか」
「…」
「狂いそうなほどに嫉妬する相手がいなくてお前がここまで強くなれたのか?お前はそのままでいいんだ、きっと」
「…ッあいつだけは…」
総武本線はそう言いかけたが、それから深く息を吐き出した。
「…悪い、取り乱した」
「ま、少なくとも俺はお前に嫉妬してるからな、安心しろ国鉄」
「…やっぱりお前って…ムカつくな京成…」
「ははは、なんだそれ、今頃気が付いたのか?」
「ああもううるさいっ!」
ふたりは、どこか遠くの未来ではなく、近い明日を見据えていた。仕方ない、明日もこいつと走ってやるか。そう思いながら、ふたりはそれぞれの列車に乗り込んだ。
総武本線は強く拳を握りしめていた。そんな彼に京成本線は言う。
「でもそれは俺とお前のようなことじゃないのか」
「…」
「狂いそうなほどに嫉妬する相手がいなくてお前がここまで強くなれたのか?お前はそのままでいいんだ、きっと」
「…ッあいつだけは…」
総武本線はそう言いかけたが、それから深く息を吐き出した。
「…悪い、取り乱した」
「ま、少なくとも俺はお前に嫉妬してるからな、安心しろ国鉄」
「…やっぱりお前って…ムカつくな京成…」
「ははは、なんだそれ、今頃気が付いたのか?」
「ああもううるさいっ!」
ふたりは、どこか遠くの未来ではなく、近い明日を見据えていた。仕方ない、明日もこいつと走ってやるか。そう思いながら、ふたりはそれぞれの列車に乗り込んだ。
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