君とありふれた話をしよう
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side.H
久し振りの休暇
特に予定があったというわけでは無いが、何となしに出掛けた、最近大型リニューアルが行われたショッピングモール
そこで最近随分見慣れた存在となった岸辺ちゃんを見掛けたのは、本当に偶然だった
向こうも1人なのか、ゆったりとした足取りで色んなショップを見ているその姿に声を掛ける
「やっほ」
『萩原さん、こんにちは
なんか昼間に会うの新鮮というか、初めてですね
あぁ、初めてではないか』
「一応最初は昼間だったからね」
とは言っても最初なんて一瞬の出来事だったし、新鮮なモノは新鮮で
普段は仕事終わりに会っているからラフな格好が多いし、メイクはほぼしていない、すっぴんに近い姿
けれど今日はいつものパンツスタイルとは違うプリーツのロングスカート
それだけでもだいぶ印象が変わるもので
加えてメイクまでしていたら、さっぱりとした印象の強い岸辺ちゃんだが可愛さがプラスされている、なんて思うのは失礼だろうか
『私服もオシャレですね』
「岸辺ちゃんこそ、可愛いねぇ」
『…流石、モテ男は嫌味の無いスマートな褒め言葉』
「…九条ちゃんは俺を一体どういう風に紹介したのかな?」
くすくす、と楽しそうに笑って答える気の無い岸辺ちゃんに肩を竦める
まぁ、高校時代は特にとっかえひっかえ、という風に見られても仕方ないほどスパンは早かった事だろう
その実情を知ってるはずなのに、なんでそんな誤解を招くような言い回しを選ぶかなぁ?
「買い物?」
『ストレス発散には買い物ですよね』
「分からなくも無い」
『てことで服を見に来たはいいんですけど、1人だといつも同じようなモノ選んじゃってどうしようかな、と思っていた所なんです
いっそ、いつも行かないショップにでも行ってみようかな、なんて』
「あー、でも確かに分かるかも
無難なところに逃げちゃうことってあるよね」
『正にそれです』
「じゃあ、俺が選ぼっかなー」
『…え、でも萩原さんの用事は?』
「俺は何となく足を運んだだけだから、特に用事なんてモノはないのです」
『いや、でも…』
「男1人ってのも寂しいから、俺と遊んでくれない?」
『…そういうとこなんですよ、萩原さん』
俺からお願い、と言う形を取ってしまえばお姉ちゃんな岸辺ちゃんは案外簡単に折れる
頼まれると弱いタイプ、だと言う事は承知済み
そうして結局流されてくれた岸辺ちゃんにひっついて服屋巡り
スタイルはいいし、いつも俺や九条ちゃん、松田の顔を褒めるが自分だって十分整った顔立ちをしている
何着ても大体は着こなせてしまうから、見ていてこっちも楽しかった
いつもは落ち着いた色合いのモノが多くなる、とのことなのでなるべく抵抗のないような色からチャレンジ
雰囲気が柔らかいので、暖色系がよく似合っていた
『…萩原さんって、もしかしてお姉さんもいます?』
「あ、バレた?」
『やっぱり』
「俺結構バレるんだけど、そんな分かりやすい?」
『言葉チョイスとか気の遣い方とかが、お姉さんのいる男性っぽいので』
「あー、そう言うのって分かるもんなんだねー」
『女性評判がいいのって、大体お姉さんのいる男性ですよ』
「じゃあ、岸辺ちゃん的にも俺って高評価?」
『じゃなかったらここまで気を許してなかったと思いますよー』
さらり、と告げて、あ、これ可愛い、なんて離れて行く
警戒心の強い岸辺ちゃんが気を許せるくらいの人間にはなれていたようだ
少し離れてしまった岸辺ちゃんに近寄って、手に持っているものを奪い別の目を付けていたモノに換える
「また同じような系統だよ?」
『…萩原さんって、私が絶妙にチャレンジできそうなとこ持ってきますよね』
「そういうの得意」
『得意そー』
小さく笑いながら、これは何を合わせるべきだろうか、なんて悩み出す
なんだか居心地がいい距離感
傍から見たら、これは普通にデート風景に見えている事だろう
本当にそうなってしまえばいいのにな、なんて思ってしまう俺は、もしかして彼女からの信頼を裏切っているのだろうか
なんて事が頭を過ぎるほどには、気持ちに変化は出てきているらしい
『萩原さん、これは?』
ぱっ、とこちらを振り返ってきた岸辺ちゃんに同じような笑みを返して
取り敢えず今浮かんだ感情には、蓋をした
*****
『思ったよりも買いすぎた…』
「ストレス発散なんでしょ?」
『まぁそうなんですけど…』
「車でよかったねぇ」
『ありがとうございます』
買い物が終わりそれなりにいい時間
電車でここまで来たらしい岸辺ちゃんの両手にはそれなりの数の紙袋たち
まぁ、あそこで誘った時点で家までは送り届ける気ではいたけれど、やっちゃった、みたいな顔をした岸辺ちゃんが珍しくてつい笑ってしまった
しっかりしている彼女の無計画な行動は新鮮で、可愛らしい
軽々しく、夕飯うちで食べていきますか?なんて言うもんだから、ちょっとお説教が必要かとも思ったが、普段の警戒心の強さから見ていると、気心が知れているが故、なのだとぐっと飲み込む
でもそう簡単に誘うもんじゃありません、とだけ小言を洩らして外食に持ち込んで
何となくしか知らない彼女の自宅へと車を走らせている今現在
他愛も無い会話だけれど、聞き上手な岸辺ちゃんとの会話は楽しくて
『あ、そこのマンションです
駐車場も契約に入ってるので使ってください』
「それなら有り難く」
目的地に着き、それなりに大荷物となったそれらを持って車を降りる
自宅前、若しくはエントランス前くらいまでは着いて行こうと一緒に車を降りて
「きーちゃん!」
『美月?』
エントランスの入り口横から飛び出てきた影が、勢いよく岸辺ちゃんに抱き付く
驚いて荷物を手放してしまった岸辺ちゃんに代わりその荷物を拾い上げて
どうやら泣いているらしいその子を宥める岸辺ちゃんの後ろで待機する
友達、にしては若いその子はもしかしたら妹、だろうか
『どうしたの、つき
あんたが来るなんて珍しいね?』
「だって…、だって美星がぁ…!」
『はいはい、もう泣かないの
きーちゃんに話してごらん、ん?』
「…この前ね、スカート買ったでしょ?」
『嬉しそうに報告してきたあれね
…え、まって、あの子まさか』
「勝手に履いていったクセに、コーヒーの染み作って帰ってきたのー!」
『あー…』
頭痛が痛い、みたいな顔をした岸辺ちゃんが妹ちゃんの頭を撫でた姿勢のまま天を仰ぐ
あれだけの話の内容で察してしまうと言うことは、その美星と言う子は常習犯と言うことで間違いないのだろう
ちらり、とこちらを振り返った岸辺ちゃんが申し訳なさそうな顔をして軽く頭を下げる
気にしないで、と軽く片手を振れば、困ったように笑って視線を戻す
岸辺ちゃんの腕の中ぐずっている妹を見遣る視線は困ってはいるが優しい物で
お姉ちゃんしてるなー、なんて思いながら眺める
『取り敢えず、今日はもう遅いから泊まっていきな
話聞くから、取り敢えず家入ろ、ね?』
「うん、きーちゃんごめんねぇ…」
『つきは悪くないから気にしないで』
「…あ」
岸辺ちゃんから離れた美月ちゃんが俺に気付いたようで、俺と岸辺ちゃんへと視線を行ったり来たり
そしてやってしまった、とでも言わんばかりに顔を強張らせる
「え、きーちゃんもしかしてデートだった…?わたしお邪魔虫…?」
『変な気遣いしないでよろしい、誰に似たのあんた』
「多分きーちゃん」
『…思い当たる節があるから否定は出来ない
彼氏では無いよ、友達』
「きーちゃんが男友達って珍しいね」
『自覚はある』
なんて2人で会話をしていると、美月ちゃんが岸辺ちゃんから離れて俺の前までやってくる
まだ赤い瞳だけれど、涙は止まっておりしっかりと見上げるその顔は幼いが、どこか岸辺ちゃんの面影あって
「岸辺美月、きーちゃんの妹です
お騒がせしてごめんなさい」
まだ学生だろうに随分としっかりとした挨拶をする子だな、何て思いながら俺も自己紹介
飲み友達だと伝えると、びっくりしたように岸辺ちゃんを振り返るのが面白かった
まだ未成年、飲酒が出来る年齢では無いが、彼女の酒の強さは知っているらしい
「きーちゃんと一緒にお酒飲めるの、お母さんだけだと思ってた…」
『兄さんは誰に似たのか弱いからねぇ』
「お父さんそっくりって言ってたよ」
などと話ながら、岸辺ちゃんも近寄り俺の手から荷物を奪っていく
それを当たり前の様に美月ちゃんも持つのだから、お姉ちゃん大好きなのだろう
妹は双子だと話していたので先程名前の出た美星ちゃんは片割れと言う事だろうか
喧嘩してお姉ちゃん頼るとは、まだまだ可愛らしい
無事送り届けたし荷物も全て渡したのでそのまま帰路に着く
その際に2人して謝ってくるのだから、やっぱり似たもの同士なのだろう
というか、美月ちゃんが岸辺ちゃんに似たとも言うのだろうけど
「ねぇ、やっぱり彼氏じゃないの?」
『違います』
「お友達って家まで送ってくれるの?」
『社会人にもなれば普通にあるよ』
「えー、きーちゃんも彼氏作ろうよ、恋バナしようよー」
なんて会話が微笑ましくて、つい笑ってしまった
垣間見る日常
(君を知る度に惹かれていく自分に目を伏せて)
久し振りの休暇
特に予定があったというわけでは無いが、何となしに出掛けた、最近大型リニューアルが行われたショッピングモール
そこで最近随分見慣れた存在となった岸辺ちゃんを見掛けたのは、本当に偶然だった
向こうも1人なのか、ゆったりとした足取りで色んなショップを見ているその姿に声を掛ける
「やっほ」
『萩原さん、こんにちは
なんか昼間に会うの新鮮というか、初めてですね
あぁ、初めてではないか』
「一応最初は昼間だったからね」
とは言っても最初なんて一瞬の出来事だったし、新鮮なモノは新鮮で
普段は仕事終わりに会っているからラフな格好が多いし、メイクはほぼしていない、すっぴんに近い姿
けれど今日はいつものパンツスタイルとは違うプリーツのロングスカート
それだけでもだいぶ印象が変わるもので
加えてメイクまでしていたら、さっぱりとした印象の強い岸辺ちゃんだが可愛さがプラスされている、なんて思うのは失礼だろうか
『私服もオシャレですね』
「岸辺ちゃんこそ、可愛いねぇ」
『…流石、モテ男は嫌味の無いスマートな褒め言葉』
「…九条ちゃんは俺を一体どういう風に紹介したのかな?」
くすくす、と楽しそうに笑って答える気の無い岸辺ちゃんに肩を竦める
まぁ、高校時代は特にとっかえひっかえ、という風に見られても仕方ないほどスパンは早かった事だろう
その実情を知ってるはずなのに、なんでそんな誤解を招くような言い回しを選ぶかなぁ?
「買い物?」
『ストレス発散には買い物ですよね』
「分からなくも無い」
『てことで服を見に来たはいいんですけど、1人だといつも同じようなモノ選んじゃってどうしようかな、と思っていた所なんです
いっそ、いつも行かないショップにでも行ってみようかな、なんて』
「あー、でも確かに分かるかも
無難なところに逃げちゃうことってあるよね」
『正にそれです』
「じゃあ、俺が選ぼっかなー」
『…え、でも萩原さんの用事は?』
「俺は何となく足を運んだだけだから、特に用事なんてモノはないのです」
『いや、でも…』
「男1人ってのも寂しいから、俺と遊んでくれない?」
『…そういうとこなんですよ、萩原さん』
俺からお願い、と言う形を取ってしまえばお姉ちゃんな岸辺ちゃんは案外簡単に折れる
頼まれると弱いタイプ、だと言う事は承知済み
そうして結局流されてくれた岸辺ちゃんにひっついて服屋巡り
スタイルはいいし、いつも俺や九条ちゃん、松田の顔を褒めるが自分だって十分整った顔立ちをしている
何着ても大体は着こなせてしまうから、見ていてこっちも楽しかった
いつもは落ち着いた色合いのモノが多くなる、とのことなのでなるべく抵抗のないような色からチャレンジ
雰囲気が柔らかいので、暖色系がよく似合っていた
『…萩原さんって、もしかしてお姉さんもいます?』
「あ、バレた?」
『やっぱり』
「俺結構バレるんだけど、そんな分かりやすい?」
『言葉チョイスとか気の遣い方とかが、お姉さんのいる男性っぽいので』
「あー、そう言うのって分かるもんなんだねー」
『女性評判がいいのって、大体お姉さんのいる男性ですよ』
「じゃあ、岸辺ちゃん的にも俺って高評価?」
『じゃなかったらここまで気を許してなかったと思いますよー』
さらり、と告げて、あ、これ可愛い、なんて離れて行く
警戒心の強い岸辺ちゃんが気を許せるくらいの人間にはなれていたようだ
少し離れてしまった岸辺ちゃんに近寄って、手に持っているものを奪い別の目を付けていたモノに換える
「また同じような系統だよ?」
『…萩原さんって、私が絶妙にチャレンジできそうなとこ持ってきますよね』
「そういうの得意」
『得意そー』
小さく笑いながら、これは何を合わせるべきだろうか、なんて悩み出す
なんだか居心地がいい距離感
傍から見たら、これは普通にデート風景に見えている事だろう
本当にそうなってしまえばいいのにな、なんて思ってしまう俺は、もしかして彼女からの信頼を裏切っているのだろうか
なんて事が頭を過ぎるほどには、気持ちに変化は出てきているらしい
『萩原さん、これは?』
ぱっ、とこちらを振り返ってきた岸辺ちゃんに同じような笑みを返して
取り敢えず今浮かんだ感情には、蓋をした
*****
『思ったよりも買いすぎた…』
「ストレス発散なんでしょ?」
『まぁそうなんですけど…』
「車でよかったねぇ」
『ありがとうございます』
買い物が終わりそれなりにいい時間
電車でここまで来たらしい岸辺ちゃんの両手にはそれなりの数の紙袋たち
まぁ、あそこで誘った時点で家までは送り届ける気ではいたけれど、やっちゃった、みたいな顔をした岸辺ちゃんが珍しくてつい笑ってしまった
しっかりしている彼女の無計画な行動は新鮮で、可愛らしい
軽々しく、夕飯うちで食べていきますか?なんて言うもんだから、ちょっとお説教が必要かとも思ったが、普段の警戒心の強さから見ていると、気心が知れているが故、なのだとぐっと飲み込む
でもそう簡単に誘うもんじゃありません、とだけ小言を洩らして外食に持ち込んで
何となくしか知らない彼女の自宅へと車を走らせている今現在
他愛も無い会話だけれど、聞き上手な岸辺ちゃんとの会話は楽しくて
『あ、そこのマンションです
駐車場も契約に入ってるので使ってください』
「それなら有り難く」
目的地に着き、それなりに大荷物となったそれらを持って車を降りる
自宅前、若しくはエントランス前くらいまでは着いて行こうと一緒に車を降りて
「きーちゃん!」
『美月?』
エントランスの入り口横から飛び出てきた影が、勢いよく岸辺ちゃんに抱き付く
驚いて荷物を手放してしまった岸辺ちゃんに代わりその荷物を拾い上げて
どうやら泣いているらしいその子を宥める岸辺ちゃんの後ろで待機する
友達、にしては若いその子はもしかしたら妹、だろうか
『どうしたの、つき
あんたが来るなんて珍しいね?』
「だって…、だって美星がぁ…!」
『はいはい、もう泣かないの
きーちゃんに話してごらん、ん?』
「…この前ね、スカート買ったでしょ?」
『嬉しそうに報告してきたあれね
…え、まって、あの子まさか』
「勝手に履いていったクセに、コーヒーの染み作って帰ってきたのー!」
『あー…』
頭痛が痛い、みたいな顔をした岸辺ちゃんが妹ちゃんの頭を撫でた姿勢のまま天を仰ぐ
あれだけの話の内容で察してしまうと言うことは、その美星と言う子は常習犯と言うことで間違いないのだろう
ちらり、とこちらを振り返った岸辺ちゃんが申し訳なさそうな顔をして軽く頭を下げる
気にしないで、と軽く片手を振れば、困ったように笑って視線を戻す
岸辺ちゃんの腕の中ぐずっている妹を見遣る視線は困ってはいるが優しい物で
お姉ちゃんしてるなー、なんて思いながら眺める
『取り敢えず、今日はもう遅いから泊まっていきな
話聞くから、取り敢えず家入ろ、ね?』
「うん、きーちゃんごめんねぇ…」
『つきは悪くないから気にしないで』
「…あ」
岸辺ちゃんから離れた美月ちゃんが俺に気付いたようで、俺と岸辺ちゃんへと視線を行ったり来たり
そしてやってしまった、とでも言わんばかりに顔を強張らせる
「え、きーちゃんもしかしてデートだった…?わたしお邪魔虫…?」
『変な気遣いしないでよろしい、誰に似たのあんた』
「多分きーちゃん」
『…思い当たる節があるから否定は出来ない
彼氏では無いよ、友達』
「きーちゃんが男友達って珍しいね」
『自覚はある』
なんて2人で会話をしていると、美月ちゃんが岸辺ちゃんから離れて俺の前までやってくる
まだ赤い瞳だけれど、涙は止まっておりしっかりと見上げるその顔は幼いが、どこか岸辺ちゃんの面影あって
「岸辺美月、きーちゃんの妹です
お騒がせしてごめんなさい」
まだ学生だろうに随分としっかりとした挨拶をする子だな、何て思いながら俺も自己紹介
飲み友達だと伝えると、びっくりしたように岸辺ちゃんを振り返るのが面白かった
まだ未成年、飲酒が出来る年齢では無いが、彼女の酒の強さは知っているらしい
「きーちゃんと一緒にお酒飲めるの、お母さんだけだと思ってた…」
『兄さんは誰に似たのか弱いからねぇ』
「お父さんそっくりって言ってたよ」
などと話ながら、岸辺ちゃんも近寄り俺の手から荷物を奪っていく
それを当たり前の様に美月ちゃんも持つのだから、お姉ちゃん大好きなのだろう
妹は双子だと話していたので先程名前の出た美星ちゃんは片割れと言う事だろうか
喧嘩してお姉ちゃん頼るとは、まだまだ可愛らしい
無事送り届けたし荷物も全て渡したのでそのまま帰路に着く
その際に2人して謝ってくるのだから、やっぱり似たもの同士なのだろう
というか、美月ちゃんが岸辺ちゃんに似たとも言うのだろうけど
「ねぇ、やっぱり彼氏じゃないの?」
『違います』
「お友達って家まで送ってくれるの?」
『社会人にもなれば普通にあるよ』
「えー、きーちゃんも彼氏作ろうよ、恋バナしようよー」
なんて会話が微笑ましくて、つい笑ってしまった
垣間見る日常
(君を知る度に惹かれていく自分に目を伏せて)