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「正直まだ君を全面的に受け入れることはできない」
大方話が終わって、私の前には根津さんと相澤さんがいた。
うんうん、そりゃそうでしょうに。
敵って可能性もあるからね。
まっ!私が雄英に害をなすなんてありえないんだけど!
ここは推しの宝庫ですものッッッッ
「運転免許証も偽物ではないけどこの世界には存在しない番号だったし、もちろん君の戸籍も存在しなかった」
そうでしょうそうでしょう。
「だから公安と相談して、君の身柄はここ雄英で預かることにしたよ」
うーーーーーーー!!やったーーーーーーー!
雄英だー!推しの宝庫に私はいられるぞーーー!
「暫く我々の監視のもと生活をしてもらうことになると思う」
監視、ね。
仕方ない。私が敵じゃないと証明するためにも、それは必要不可欠だと思う。
「異論はありません。不確定な存在であることは理解していますし、どんな扱いも受け入れましょう」
うーん、問題は個性だよね。
なんなんだろう。誂え向きってあいつは言ってたけど、とりあえず異形型ではないっぽい。
となると発動型か変形型。あとは複合型かー。
胸ポケットから煙草を取り出して、一本出して咥える。
超無意識。
私の考えごとをする時の癖。
「んー、火…火…」
ここがどこだかもすっかり頭から抜け落ちてた。
火をつけて、ゆっくり吸い込んだ。
あー、落ち着くー。
懐かしい香りに、頬が緩んだ。
その瞬間
---ばしっっっ---
もの凄い勢いで煙草をもぎ取られた。
え。
見上げると、こっわい顔の相澤さん。
うーん、その顔も良い。(変態)
「なに、やってる」
「え、なにって…」
思わず考え込んだ。
あ、そっか
「すみません、校内は禁煙ですもんね」
そりゃ怒られるわ。
相澤さんから煙草を取り戻して、吸殻入れへ放り込む。
いかんいかん。
「お前、煙草吸うのか…」
え、ダメかい?
この世界にも煙草くらいあるよね?
「君の世界では、未成年の喫煙も認められていたのかい?」
「はい?そんなのダメに決まってるじゃないですか」
さも当然のことのように答えると、根津さん、相澤さんの顔が曇る。
「君は、何歳なんだい?」
え、嘘!未成年に見られてた!?
さすがにそんなに若く見えないでしょ!
「いやですよ、さすがにそんな見え透いた誉め言葉、三十路の女は喜びませんて」
合コンとかで言われたら、こいつ目腐ってんじゃねぇのって思っちゃう。
なんてったって、私は相澤さんと同い年の30歳だからね!
私の言葉に場の空気が重くなる。
え、なんだなんだ。私、変なこと言った?
「30?」
「えっ、ええ…相澤さんと同い年ですが……」
おかしい。彼らが私を見る視線がおかしい。
「気分を害したらすまない。私達には、君は精々15,6歳にしか見えないんだ」
頭を殴られたみたいだった。
根津さんが渡してくれた鏡を覗き込む。
三つ編みの黒髪、ちょっと目つきの悪い猫目、ピンクの唇、皺のない若い肌。
思えば自慢のEカップが少し小さい気がする。
目線もなんか低いような…
「うそん」
そこには、若返った自分がうつっていた。