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(相澤視点)
「「「え」」」
全員の視線がマイクに集まる。
「What?」
当のマイクは飛び出るんじゃないかってレベルで目を見開いてる。
どういうことだ?
あいつ、なぜ気を失う直前、マイクの名前を呼んだんだ…
しかも本名。しかも名前。
「マイク…知り合いなの?」
「いやいや!さすがに知り合いだったら攻撃しねーって!」
そうだよな。
全員が噴水の近くで倒れる少女を見つめる。
「とりあえず保健室に運ぼうか」
校長がミッドナイトさんの腕の中から言った。
(主人公視点)
「ん…」
あー、いいなあ。やっぱり布団で最高だなぁ。
でももふもふ感が足りない。
あれ我が家、毛布出してなかったっけ?
足元か?足元に追いやられてるのか?
足を動かして探すけどない。
「おい」
え、だれ…
布団から顔を出しておそるおそる周りを見る。
「うっわ、すっご。相澤さんのコス、クオリティ高くない!?」
一瞬本人かと思うほどのクオリティの高い相澤さんコスの人に睨まれる。
やっべ。その眉間の皺もリアル。
「って合わせてるんですか!?皆さん、凄い!本物みたい!プレゼントマイクはとさかみたいな髪どうなってんの!?ミッドナイトのその際どい衣装を着れるのはもうあなただけです!!オールマイト、まさかのトゥルーフォーム!そこ選ぶの渋すぎない!?」
きゃっきゃっと一人で騒いでいると、どんどん場の気温が下がっていく。
「え、さっむ。轟君?轟君、気温下げてる?」
さらに下がる。え、なんぞなもし。
「君は、何者なんだい?」
ふと足元から聞こえた声に視線を下げて、固まる。
え、ここまで再現してんの?
「根津校長だーーー!!!」
抱き上げてその毛並みを味わう。
ううーーん、もふもふ。凄い。機械かな。ロボットかな。
「やっぱり素晴らしい毛並みの秘訣はケラチンですか?」
定型文を喋るだけのよくできたロボットかと思いました。
だから自分の質問に返事が返ってくるなんて、思わなかったんです。
「そうさ、よく知ってるね。君は本当に何もかも知っているようだね」
ぴしりと固まる。
考えれば、ここまでクオリティの高いコス集団が話題にならないわけがない。
そしてロボットに、ここまで体温があるとは思えない。
少なくとも、私がしっている科学はそこまで進歩していないはずだ。
「え……」
腕の中の校長をまじまじと見つめる。
ぱちりとこっちを見つめ返した校長に、命を感じて、私はまた気を失った。