僕が「救けて」と言えるまで
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「ねえねえ、さっきのどうやったの?すごいね!」
どうやら個性把握テストをするらしい。
尻尾の生えた子が教えてくれた。
「僕の個性ね、血を操れるんだ。だからパックに入ってる血でネットみたいに受け止めたんだよ」
にっこりと笑って浮いてるジャージに笑いかける。
彼女は透明人間らしい。
個性把握テストって言うか、体力測定だね。
僕こういうのやったことないよー!楽しみー!
そういうと黒い人に睨まれた。
そういえばあの黒い人、どこかで見たことあるんだよなー。
うーん、誰だっけ?
「次、神呪」
あ、名前呼ばれた。
はーいと返事をしてスタート位置につく。
体力テストなら、血液の赤血球濃度を上げれば問題ないよね。
つまりはドーピング。
さーて、こっちの個性はそんなに使ったことないんだけど、頑張るぞー!
一種目目:50m走 4秒57
二種目目:握力 80kgw
三種目目:立ち幅跳び 350センチ
四種目目:反復横跳び 70回
五種目目:ボール投げ 700m(これだけはボールに血をつけて操った)
なんかみんなが緑色のもじゃもじゃの人のボール投げでわいわいしてたけど、僕は正直それどころじゃなかった。
なんなのこれ…頭痛い…ぐらぐらする…心臓がばくばくする…
「おい、大丈夫か?」
頭を押さえていると、赤いつんつん頭の子が心配してくれる。
それに手を振って大丈夫だと答えた。
なんだろ、変なものでも食べたかな…
そこからはあまり記憶がない。
けど、ちゃんとテストはクリアできたと思う…
「んじゃ、パパっと結果発表」
合理的にホログラムで結果をだす。
「ちなみに除籍は嘘な」
そういうとその場の全員の目が点になる。
ふん、ゼロではない。
今はまだ、というだけだ。
「あ、おい!お前!」
ふと赤い髪…切島が隣を見て叫んだ。
??
「どうした…っっおい!!」
慌てて駆け寄る。
胸のあたりを押さえて、神呪が倒れていた。
その顔は苦痛に歪み、脂汗が浮いている。
「おい、こいつどうしたんだ」
周りに聞いても戸惑うように顔を見合わせるだけ。
ちっ、なんだってんだ。
「お前らは教室にカリキュラム置いてあるから着替えて、目通しとけ」
それだけ言い放つと、俺は神呪を抱き上げて保健室に急いだ。
途中でオールマイトさんとすれ違ったが構っている時間がない。